「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           認知症高齢者の医療

2010-06-06 05:29:49 | Weblog
数日前の夜、近所の90歳を越えるおばあちゃんが家で倒れ、搬送の救急車がやってき
たが、いつまでも止まったままである。聞いてみると、認知症の高齢者を受入れてくれ
る病院がみつからないのだという。おばあちゃんは普段は身体が健康で、かかりつけの
病院がないのも災いしていた。

厚労省ではこういった認知症高齢者の医療介護を目的として「認知症疾患医療センター」
を全都道府県、政令都市に最低一か所設置する計画を進めているが、なかなか予定どお
り計画は進んでいないようだ。

今年1月、僕は膀胱ガンの摘出手術で国立の医療施設に一週間入院したが、6人部屋の
同室の老人が明らかに認知症であった。夜通し手足をベッドにぶちつけ、看護師を悩まさせ
ていた。同室の僕らも眠られず迷惑だった。本来ならば「認知症疾患センター」で治療される
患者なのだ。

厚労省の推計では平成20年の認知症高齢者は平成5年の1・7倍の350万人もいるという。こ
の数は、数年後団塊世代が全部高齢者世代になるとさらに増加しtこよう。幸い僕の周囲
には、今のところ認知症はいないが、いつ罹るとも限らない。はっきりとした予防法があれば
よいのだが、あまり聞いたことがない。せいぜい頭をしぼってボケないようにこんなブログでも
書くほかないのかもしれない。