「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          遅すぎた”小鳩”体制の崩壊

2010-06-02 13:09:22 | Weblog
鳩山総理の辞任表明をテレビで見た。"続投”が伝えられていただけに突然の辞任に
もみられるが、やはり民主党両院議員総会での総理の話を聞いていると、夏の参院
選挙を前にして党内からの辞任要求の圧力が強く、これに抗しきれなかったのだろう。
可哀相な”お馬鹿”さんだ。

辞任は遅すぎた。当然すぎるほど当然だ。辞任に至る理由をくどくど述べていたが、
自らいう宇宙人の寝言みたいでわからない。先月、済州島の日中韓三国首脳会談の
会場のホテルの前庭に東京の自宅にもいる”ヒヨドリ”が早く帰れと鳴いていた、という
くだりは何を言いたかったのか不明だ。辞意は早くから固めていた、と言いたかったの
だろうか。

総理は”国難”という言葉をここ2、3日使っていたが、国民にとっては鳩山氏が総理の
座にしがみついていられる方が”国難”であった。"政治とカネ”問題をクリアーにするた
めに小沢幹事長に辞任を求め、小沢氏もこれに応じた。これまで、何故これが出来なか
ったのか、おかしな話だ。でもこれで党がクリーンになるだろうか。小沢氏が辞めてもキ
ングメーカーなら同じことだ。

鳩山氏に代わる民主党の時期代表は4日の両院協議会の選挙で決まるとのこと。政治
の空白をなくすには早いほど良いが、果たしてこれで"国難”は乗り切れるのだろうか。
心配である。昨年の選挙公約がほとんど実施に移されていない現状だ。これではやはり
、衆院を解散してもう一度信を国民に問うべきでが筋ではないだろうか。

      沖縄に特別のご高配を!65年前の遺言

2010-06-02 05:32:29 | Weblog
5月末までには決着をという鳩山総理の普天間基地移設についての約束が、なんだか
判らない、中途半端な形で終わって、6月を迎えた途端、今度は民主党内部のお家騒
動である。”鳩山では参院戦は戦えないから首を切れ”ということらしい。総理が今度の
ことで国民、とくに沖縄県民にウソをつき、多大な迷惑をかけたから、首相を辞任せよ、
というのなら、まだ解るのだが。

難問が山積していて仕方がないのだが、鳩山総理は6月に入った途端、まるで「沖縄」
から解放されたかのように口蹄疫問題で宮崎入りした。さすがに沖縄県と約束した先日
副知事からプレゼントされた青色の”かりゆし・ウエア”は忘れずに着用していたが。総理
に改めて言うまでもないことだが、普天間基地の移設問題は、日米の合意だけで何も解
決していないのである。”かりゆし・ウエア”同様忘れずに。

65年前の昭和20年の6月、沖縄戦は最終段階にきていた。徹底抗戦の海軍沖縄根拠地
隊の太田光・司令官(少将)は、6月6日、東京の海軍次官に対して”沖縄県民は斯く戦え
り。この県民に対して後世特別のご高配を賜らんことを”と惜別の電報を送り、自らも13日
豊見城の壕の中で自決した。沖縄戦の組織的戦闘は23日、終り24万人の尊い人命が失
われた。

民主党はいま、トップの首のすげかえで騒いでいる時だろうか。それも参院選で勝てるかど
うかといった問題で。鳩山総理の普天間問題での罪は大きい。鳩山総理は”誠心誠意"”身
を粉にして””しっかりと”約束した沖縄の負担軽減に勉むべきだ。それが出来なければ国民
にもう一度謝罪し、信を問うべきである。