「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      選挙妨害 マスコミの無責任な事前予想

2009-08-23 04:52:32 | Weblog
昨日、昼寝を妨害されて電話の受話器をとったら”NHKです。東京三区の意識
調査をしています。ご協力を”と若い女性の声。僕の住む区の選挙区は五区なの
で、その旨伝えると”すみません”とガチャリ。本当にNHKであるかどうか、わから
ない。もしかすると年寄りを狙った新手の振り込め詐欺かもしれないが。

8月30日の総選挙まであと1週間、マスコミの当落事前予想が花ざかりだ。朝日
新聞は、18,19両日行った電話調査の結果「民主党が300議席をうかがう勢い」
と報じ、毎日新聞は、320議席と予測している。さらに読売新聞まで「民主党は単
独過半数を超え、自民党は100議席前後になる」と報道している。選挙が,その時
の一種のムードに支配されることは前回2005年の小泉郵政選挙で証明済みだ。

マスコミのこういった選挙の事前予想は、どこまで信憑性があるか疑問だ。僕もか
ってのマスコミ経験者として、過去を振り返り忸怩(じくじ)たるものがある。マスコミ
の予想は”勝ち馬に乗り遅れぬな”といった無責任なムードに加担する危険性があ
る。選挙妨害にもなる。

叱られることを覚悟でいえな、大方の有権者は政党のマニフェストを読み比べて投
票などしない。テレビの政権発表もろくそっぽ見ない。残念ながら、マスコミの流す
情報に左右されがちである。競馬の予想とは違う。興味本位な無責任な予想にまど
わされないようにしよう。