「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       「百年安心プラン」は大丈夫なのか?

2009-02-25 06:53:33 | Weblog
平成50年(2038年)以降も公的年金受給者への給付水準(所得代替率)は50・1%を
維持できると厚労省が試算した。荒っぽくいえば、現役世代の人も将来、給料の半分
の年金は保証します、ということだ。試算とはいえ、大丈夫なのだろうかー。いずれに
せよ、僕はこの世にいない話なのだがー。

試算によれば、平成50年度の手取り収入71万6000円としている。これには名目賃金
が毎年2・5%上昇する事と年金積立金も4・1%で運用するのが前提条件だ。これは
僕みたいな素人がみても不可能にみえる。この10年の賃金の推移はプラスではなく、
運用利回りも1・2%ー1・3%という状態だ。

平成50年といえば今から29年先だが、今から29年前はどうだったかー。個人的なこと
だが、僕は30年以上勤めた仕事を辞め、フリーになった。社保庁に自分の年金額を確
認しての上だった。しかし、まさか自分の年金記録が改竄されているとは思いも及ば
なかった。

厚労省の試算について、専門家は”数字合わせ”だとし、升添大臣は”努力目標”だと
言っている。努力目標では絵に描いた餅の場合もある。今、国民が期待しているのは
将来の自分の生活の「安心プラン」である。”数字合わせ”だったり”努力目標”ではない。

昨年11月から改竄年金記録についての面接調査が始まっているというが、まだ僕の家
にはこない。社保庁が年金機構と代わるそうだが、機構いじりしているうちに改竄まで
ごまかしてしまうのではないか。