「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           ドバイの"冷え込み”

2009-02-02 06:09:42 | Weblog
1月下旬アラブ首長国連邦(UAE)の一つ、ラスアル・カイマの砂漠に10㎝ほ
どの積雪があったと、ドバイ在住の知人から知らせがあった。UAEは今、冬だ
が、気温が-2℃まで下がり雪をみるのは異常のことだ。が、知人のメールは
このことを知らせるのが本意ではなく、この"冷え込み”にもかかわらずドバイの
景気は、一部の日本のマスコミが伝えるほど冷え込んではいない、というのが
趣意のようだ。

知人によると、ドバイの経済は日本の一部マスコミが伝えるほど"崩壊寸前”で
もなく、ゴーストタウン化もしていない、という。銀行取付騒ぎも起こっていないし、
町中の建設工事も活発に行われているとのことだ。

僕は経済専門家ではないが、昨年11月訪問したさいのドバイの活力が、僅かの
期間にY紙が伝えるような状況になるとは、疑問に思っていた。あの記事をみた
読者は、やはりドバイも国際バブルに巻き込まれたのか、と思ったに違いない。
知人のメールによれば、総額賞金100万㌦のドバイマラソンも、総額賞金250万㌦の
欧州PGAゴルフも先日無事行われた。さらに3月には、日本でもおなじみのドバイ
ワールド・カップ競馬も予定通り実施される。

ドバイには今、日本のマスコミは経済紙一紙が常駐特派員を置いているだけだ。従
って情報量も少ない。僕の経験では、常駐ではなく移動特派員や、他国から外国
通信をみてまとめた記事は信頼性にかける。同じ中東といってもドバイとカイロとでは
距離が遠すぎる。