「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           日本人の”国際化”

2008-09-11 05:20:07 | Weblog
今、イスラム教徒は断食月(ramadan)の最中である。日の入りから沈むまで
の間、いっさい物を食べたり、飲んだりしない。幸い?日本在住のイスラム
教徒ににとっては、今年は秋のシーズン、釣瓶(つるべ)落としに日が沈む
のでラッキーである。といっても、それは異教徒である僕の見方であって彼ら
には関係のないことだが。

日本には現在10万人のイスラム教徒がいるという。その大半は外国人だが、
確かに昔に比べて増えている。東京近郊の外国人労働者が多い町では、イ
スラム教の礼拝所が、マンションの一角に出来たり、彼らのためのハラール・
ミート(イスラム教徒が祈りを捧げてト殺した肉)を売る店もある。10数年前、
イラン人が大挙して来日、東京の公園を占拠していた頃に比べれば、日本人
のイスラムを見る目も変わってきた。

変わってきたのは、日本人の外国人への接し方もそうだ。僕らの世代は外国
人コンプレックスがあり、オドオドした態度の人が多かったが、若い人にはそれ
がなくなった。周囲に外国人が多くなり、接する機会が多くなったためであろう。
先日の北京五輪で、日本人の若いメダリストが外国人のプレゼンターとホホを
接して挨拶を交わしていた。昔の日本人は出来ないことだ。

僕は小学校の英語教育の学習効果については疑問視する一人だが、子供の時
から外国人と接することには賛成である。接することで外国に興味をもてば、自然
と外国語なんか成人になってからでも勉強できるものだ。