goo blog サービス終了のお知らせ 

「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      中国からサカナ輸出を禁じられた国

2007-08-07 05:08:03 | Weblog
中国政府がインドネシア産の魚介類を一時的に緊急輸入停止した。一時的
といってても期限はついていない。しかも特定の魚介類ではなくてあらゆる
種類、極めて異例な措置だ。禁止の理由は輸入した魚介類に基準値を越え
る水銀、カドミウムなどの重金属が検出されたからだという。発表に当たって
中国政府は"国民の健康と安全を保護するため”としているが、他国へ有害
産品を輸出していて、なんとも白々しい感じだ。

中国のこの措置は、先ごろインドネシア政府がとった中国製化粧品や医療
品、サプリメントなどの輸入禁止に対する報復だというのがインドネシアで
はもっぱらだ。このほかインドネシアでは最近、中国製菓子7品目からも有
害なホルマリン物質が検出され、政府が監視体制を強化し始めた。その矢
先の措置である。

インドネシアだけではない。フィリッピン、マレーシアでも最近、中国製の菓子
「大白兎」(ホワイト・ラビット)からホルムアルでヒロが検出されたという報道が
ある。東南アジアの子供達の間で人気のキャンディだ。華僑のネットワークを
通じて広く各地で売られている。

インドネシアの華僑は東南アジアで一番多い。中国製品の悪評が広まれば他
国への影響が大きい。そこで”みせしめ”にインドネシアへの魚介類輸入禁止
措置に出たのであろう。

東南アジアで売られている道端の露天の商品の中には、中国の粗悪品が多い
らしい。自戒をこめて気をつけなければならない。