バラとハーブ

バラ・薬用植物の勉強をする筈がまた育児!?
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ハーブ・インストラクター講座

2008-02-10 | 生活の出来事
ジャパン・ハーブ・ソサエティ(JHS)の研修会に参加しました

講座は、1「栽培」 2「香り」 3「染色」のテーマで、
講師は
1.小黒晃先生・・ミヨシ・ペレニアルガーデン所属、NHK趣味の園芸講師
2.北原ミチ子先生・・アロマアーチスト、ハーバルエステシャン、香気整体術上級
3.宍戸多恵子先生・・草木染め&ハーブ染色研究家、園芸療法士..etc
    ※2,3講師はJHS上級インストラクター     
上の写真は、講座で作った香水 ミモザはリース用にとのお土産
     ・・・うちの幼木ミモザは細長い先にまだちょっとモサモサしてる程度
香水の精油:付香率20%
ローズ・ネロリ・フェンネル・ブラックペパー・ベルガモット・レモン・イランイラン・ゼラニウム
嗅覚と脳の関係、香りの性質、ストレスと免疫、等について学び、
「良い香りを嗅いで、生活の質を高めましょう」との事でした。


ハーブの概念に捉われない植物の見方、自然の生態を優先した管理、
環境への適応等を学び、各種宿根草やクリローの管理について質問多数でした
お土産にレースフラワーの苗を頂いたのですが、
当たりくじがあって、当たりは、クリスマス・ローズ(白・ダブル・そばかす)の開花大株6000相当
残念ながらハズレました

 
午後は紅花染め・・・昔は位の高いお坊さんが紅花染めの黄色い袈裟を羽織っていたとか。
紅花の色素は黄と赤があって、黄色の色素を抜かないと、赤の色素が取れないんだそうです
黄色の色素を抜くには、流水に浸して時々揉む事を3~1週間続けるんだそうです
なんと先生が当日までに40人分の紅花の黄色素を抜いておいてくれたので
今回、赤色素の抽出が体験できました。上右図がその作業。
温度管理しながら2分揉んで20分放置を繰り返すこと2時間。とても貴重な体験でした。
色素の繊細さ、慎重な温度管理、長くて地道な作業工程、
自然にしか出せない色の魅力を感じました。
「自然から色をもらう」という先生の言葉と染色への熱意ある姿勢がとても印象的でした


左図:黄色の染液での一回染め。この後同じ工程を繰り返してもっと深みのあるクリームイエローに染まりました。
右は、赤の染液で染めた桜模様のシルクストール。乾くと多少色が薄くなります。
で、↓がその乾いた状態・・・肉眼の方が鮮やかです。光が透けた所は特に。
アイロンをかけるとすれば低温ですが、色が定着するまでかけない方が良いとか。

ローズ+ベビーピンクといった感じに染まり、子供の帯揚げに良さそうでした。
直接見ると、自然にしか出せない微妙な色だという事が分かります
色の発色と定着をする為の媒染剤は、
黄色の場合はミョウバン、赤の場合は、クエン酸と酢酸を別々に使いました。
染めた後も、物によって「色の定着期間」というのがあって、
バラなど花で染めたものは、半年以上箪笥で寝かすそうです。
気が遠くなる作業ですよね自然の染物が高価な理由、実感しました


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
キレイ (すーざん)
2008-02-10 19:15:22
すーざん好きのピンクですね~
とってもステキです
オリジナルハーブ香水ってステキですね
なんだかワクワクします。
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すーざんさんへ (ママチ)
2008-02-11 09:07:32
ありがとうございます
紅花ってオレンジに近いから
こんなピンク色が抽出できるなんて不思議な感じでした
桜茶の塩漬けにされた桜の色に近くて
桜模様だからピッタリ

香水の作り方って、方程式がちゃんとあったので、
それに準じて自分の好みで調香すれば、
オリジナルの香りが楽しめていいなーと思いました。
ちなみに、方程式って、
フランスのジャン・カルティエ調香師が言う香りの割合のことデス
(主香60% 左香+和香40%にするといい香り)

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楽しそうですね (ぶーちゃん)
2008-02-11 10:07:59
染物って興味あるけど
色々準備が大変ソウですが、
教室で皆さんと学べると、楽しく
おぼえられますね。

「紅花の色素は黄と赤があって、黄色の色素を抜かないと、赤の色素が取れないんだそうです」
それにしても大変な作業なんですね、
科学染料にはない、独特の色が出来るまでには
時間が必要なんですね。

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ぶーちゃんへ (ママチ)
2008-02-11 17:55:34
そうなんですよー大変な作業の繰り返し
講師は20年程前から経験を重ねていて、
人間国宝みたいな95歳?の大先生の下で修業して
大先生は50年以上現役だったそうです
30m以上ものタペストリーを染めた時は、
お弟子さん達が水着でプールに入って洗ったそうです
最初は何故そこまでして染めるのか?と思いましたが、
自然にしか出せない色や、染め回数を繰り返す度に
ただ濃くなるのでなく、色が変化する様子を見て、
なるほど~と納得でした。
しかし、気が長く、好きでないとできない業ですね
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Unknown (manachi)
2008-02-12 18:23:18
ジャパン・ハーブ・ソサエティの研修てスゴイのですね

ハーブを極めると草木染めまで行き着くんですね
色の調整なんてキャリアが物を言うて感じだけど95歳の先生?神の粋ですよね

お嬢さん可哀想でしたね
4歳にして・・・
我が家の姫7歳にしてチョコはないようです良いのか悪いのか
お互いこれから先が楽しみですね

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manachiさんへ (ママチ)
2008-02-12 21:33:16
manachiさんちの姫、7歳だったら
親としてはまだ関心なくてですね
うちのも10歳位までは無関心でいて欲しいです
今後が楽しみだったり、今のままでいて欲しいと思ったり、複雑ですね

JHSの研修って、学術講座もあったり、
ローズ&ハーブガーデンや薬用植物園の見学に行ったり、
ナードのハーブ研究所で精油の蒸留法を見学とか色々あるんです
ハーブインストラクターの中級以上になると
ハーブを扱う料理・クラフト・アロマ・栽培・染色・歴史etcの中の、
自分に合った専門性を深めながら上級コースに進むようなんです。
自分(中級)はどーしよー・・のんびりしてます
クラフトが好きなので、ひとまずフラワーアレンジの勉強しとこっかな
と思って資格スクールに通っています
ハーブの世界は奥が深くて面白いですヨ~
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