安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

キース・ジャレット IN NORWAY

2018-05-06 19:23:29 | ピアノ・トリオ

連休の3日に日帰りで葛温泉の高瀬館に行きました。その帰りに、大町ダムを見下ろすパーキングがあったので、車を停めて景色を眺めました。龍神湖と名付られたダム湖は、水量が多く、雪解け水が流れ込んでいるようです。静かな湖畔という言葉が浮かびましたが、北アルプスがすぐそこに見えて、雄大な山岳景色も少しですが楽しめました。聳え立つ最高のピアノトリオを聴きます。 

KEITH JARRETT (キース・ジャレット)
STANDARDS IN NORWAY (ECM 1989年録音)

   

ヤン・ガルバレク(ts)は、ノルウェー出身の著名ミュージシャンですが、他の名前はほとんど聞いたことがなく、同国でジャズが盛んなのかよくわかりません。しかし、このキースのオスロにおけるライブ録音では、会場から盛んな拍車が聴こえ、熱心なファンが多いようです。また、同国のエスペン・バルグ(p)・トリオの来日公演では、クラシック音楽やキース、チック・コリアからの影響を感じさせ、そのような音楽を目指しているミュージシャンも多くいるのかもしれません。

メンバーは、キース・ジャレット(p)、ゲイリー・ピーコック(b)、ジャック・デジョネット(ds)。このアルバムが発売されたのは、録音から6年経った1995年ですが、同じツァーからケルンにおけるライブ盤(「Tribute」CD2枚組)も発売されたせいでしょうか。ただ、ケルンの方は、捧げものというアルバムコンセプトを設定しているので、こちらのほうが、カジュアルな造りだという感じがします。

曲はすべてスタンダードです。「All of You」、「Little Girl Blue」「Just in Time」、「Old Folks」、「Love Is A Many-Splendored Thing」(慕情)、「Dedicated To You」、「I Hear A Rhapsody」、「How About You?」の8曲。やや珍しいのは、サミー・フェイン作曲の「Dedicated To You」でしょうか。当時、このトリオが盛んに演奏していた曲目が並んでいます。

キース・ジャレット(p)のスタンダード・トリオの素晴らしい演奏が楽しめます。最も印象に残るのは、「Love is A Many-Splendored Thing」(慕情)の演奏で、キースの右手がテンポよくお馴染みのメロディを奏でていくところからスイング感満点で、ぞくぞくします。キースのソロはもちろんですが、ピーコックのランニングベースやデジョネットのドラムスも素晴らしい。同曲の演奏では、クリフォード・ブラウンとマックス・ローチ・グループのものが有名ですが、それと肩を並べるようなヴァージョンだと思います。他にも「All of You」や「Old Folks」、「I Hear A Rhapsody」なども上々で、ノルウェー(オスロ)における公演を6年後とはいえ発売してくれたことに感謝したくなりました。 

【龍神湖(大町ダム)の展望台から】

駐車場も広く、小さな公園のように整備されています。

大町ダムの堤体が見えます。

大町市街地が遠方に見えています。

山岳方面に向かっての景色。ダム湖が上流に続いています。

アルプスの山並みの一部。山の名前がとりあえずわかりません。研究します。

アップ。まだ雪がたくさん残っているようです。

一画にあった白樺の木とツツジ

まだ蕾もたくさんあり、咲き始めでしょう。



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