大井剛史指揮による群馬交響楽団の第595回定期演奏会が、高崎芸術劇場で開催されたので、聴きました。
(出 演)
指揮:大井剛史
ピアノ:金子三勇士
ピアノ:小林海都
打楽器:三橋敦
打楽器:山本貢大
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)
大井さんは、1974年生まれ、2008年アントニオ・ペドロッティ指揮者コンクール2位。2009年~13年山形交響楽団指揮者、2013~17年同正指揮者。現在、東京佼成ウインドオーケストラ正指揮者。全国の主要オーケストラを指揮している。金子さんは、1989年高崎市生まれ、2008年バルトーク国際コンクール優勝、国内外で演奏活動、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」司会者。小林さんは、2021年リーズ国際コンクール第2位、国内外のオーケストラと共演。三橋さんと山本さんは、群響奏者。詳しくは、下記をご覧ください
(曲 目)
J. S. バッハ / 管弦楽曲第3番 ニ長調 BWV1068 第2曲「Air」(G線上のアリア)
モーツァルト / セレナード 第13番 ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
バルトーク / 2台のピアノと打楽器のための協奏曲 BB121
〈休憩〉
ドヴォルザーク / 交響曲 第3番 変ホ長調 作品10 B.34
第1楽章 アレグロ・モデラート、第2楽章 アダージョ・モルト、
テンポ・ディ・マルチャ、第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ
(感想など)
最初に、6日に死去した指揮者の小澤征爾さんをしのび、追悼の演目としてバッハの「G線上のアリア」が演奏されました。小澤さんは昭和30年代、音楽教室をはじめ多くの演奏会で群響を指揮したそうです。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」までの弦楽合奏2曲は、華やかさを抑えた質実な感じでした。
バルトークの「2台のピアノと打楽器のための協奏曲」は、終了と同時にブラボーが飛び交って拍手喝さいでした。でも、ピアノの打楽器的扱いや変拍子、無調気味なところなど、予めCDでも聴いたものの、僕には難し過ぎ、何がいいのか不明でした。
ドヴォルザークの交響曲第3番は、指揮者の大井さんの要望で取り上げられたそうです。とてもいい曲で、第1楽章第1主題の16分音符の6連から上行していくフレーズや、第2楽章のハープが入る抒情的な部分が美しく、大井さんの指揮のもと、弦楽合奏や客演の(多分)瀧本美里さんのフルートが素晴らしく感激。
(演奏写真 群響の公式facebookからお借りしました。)
NHK群馬で、小澤征爾さんの追悼演奏の様子が放映されたようです。
指揮者の大井剛史さん。
バルトーク「2台のピアノと打楽器のための協奏曲」の演奏光景。
ドヴォルザークの交響曲第3番の演奏光景。
(出演者のプロフィール)
(あらかじめ聴いたCD)
バルトーク:2台のピアノと打楽器のための協奏曲、ピエール・ブーレーズ指揮ロンドン交響楽団など。(2008年録音)。ヴィオラ協奏曲などの方が聴きやすくて面白かった。
ドヴォルザーク:交響曲第3番、ラファエル・クーベリック指揮ベルリンフィル。(1972年録音)。ドヴォルザークの交響曲全集からの一枚。この全集は、お買い得でした。