高関健指揮の富士山静岡交響楽団のニューイヤーコンサートが、長野市のホクト文化ホールで開催されたので、聴きに行きました。
チラシ表
(出 演)
指揮:高関 健
ピアノ:高木 竜馬
管弦楽:富士山静岡交響楽団
高関健さんは、国内主要オーケストラで重職を歴任し、現在、富士山静岡交響楽団首席指揮者、東京シティ・フィル常任指揮者、仙台フィル常任指揮者。高木竜馬さんは、第16回エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクールで優勝、オスロフィル、ベルゲンフィル、ウィーン室内管、東京フィルなどと共演。京都市立芸術大学専任講師。詳しくは、下記をご覧ください。
(曲 目)
モーツァルト / 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲 K.588
グリーグ / ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
シューマン / トロイメライ (ソリストアンコール曲)
〈休憩〉
ヨハン・シュトラウス2世 / 喜歌劇「こうもり」序曲
ヨーゼフ・シュトラウス / ポルカ・マズルカ「とんぼ」 op.204
ヨハン・シュトラウス2世 / ワルツ「春の声」 op.410
ヨハン・シュトラウス2世 / 喜歌劇「騎士パズマン」 op.441より「チャールダッシュ」
エドゥアルト・シュトラウス / カルメン・カドリーユ op.134
ヨハン・シュトラウス2世 / ワルツ「美しき青きドナウ」 op.314
ヨハン・シュトラウス / ラデッキー行進曲 (オーケストラアンコール曲)
(感 想)
静岡県内唯一の常設プロオーケストラである、富士山静岡交響楽団の演奏会を初めて聴きましたが、本拠地である静岡県の県民が羨ましく思えました。会場は中ホール(984席)でしたが、空席が多く観客が少ないのが残念でした。
前半のメインは、グリーグのピアノ協奏曲で、高木竜馬さんの弾きこまれたピアニスティックな響きがなかなか映えていました。僕が好きなのは第一楽章なのですが、高関健さんの指揮を含めて、全体を通して、強弱のコントラストが鮮やかなように感じました。
後半は、シュトラウス一家のプログラムで、喜歌劇「こうもり」序曲やワルツ「春の声」など、早めのテンポの曲は、勢いがよいのが印象的でした。ワルツ「美しきドナウ」では、弦の響きに少し潤いがほしいように感じましたが、アンコールの「ラデッキー行進曲」まで、華やいだ後半でした。
(演奏中の写真、富士山静岡交響楽団のfacebookからお借りした写真です。)
高関健(指揮)
高木竜馬(ピアノ)
富士山静岡交響楽団
(出演者のプロフィール)
【高関健 ツイッター】
高関 健(@KenTakaseki)さん / Twitter
【高木竜馬 ホームページ】
髙木竜馬 公式ホームページ (ryomatakagi.com)
【富士山静岡交響楽団ホームページ】
【公式】富士山静岡交響楽団 | オーケストラ | 静響 (shizukyo.or.jp)
(あらかじめ聴いたCD)
グリーグ:ピアノ協奏曲。スヴャトスラフ・リヒテル(p)、ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団(1974年録音)。迫力十二分の演奏。
ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート1989。カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィル(1989年録音)。最高です。
(富士山静岡交響楽団の演奏会を聴いたら観たくなり、帰宅後、喜歌劇「こうもり」をDVDで観ました。)
カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団、バイエルン国立歌劇場合唱団。パメラ・コバーン(S)、ジャネット・ペリー(S)、エバハルト・ヴェヒター(T)、オットー・シェンク演出。(1986年バイエルン州立歌劇場で録画)
カルロス・クライバー(指揮)。このDVDの良い点の一つは、クライバーの指揮姿も映されているところです。華麗、躍動的、かっこいい、賛辞の言葉しか思いつきません。
アデーレ役のジャネット・ペリーがシャンパンを称える歌を歌っているところ。伴奏の管弦楽も含め、盛り上がります。この場面に続く第2幕のフィナーレでは、ポルカ「雷鳴と電光」が演奏され、舞台の上はそれにのって大騒ぎ。
みんなシャンパンのせいだと歌う最後の場面。歌っているのはロザリンデ役のパメラ・コバーン。DVDのコメントは、以前観た際のものも入っています。