安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ケニー・バロン GREEN CHIMNEYS

2014-01-19 10:07:13 | ピアノ

1月15日に、飯田市の城山公園で行われた飯那地区交通安全祈願祭に行ってきました。主催は交通安全協会で、警察署や関連の業界団体が集まりました。この場所には、松尾城主小笠原定宗の弟の貞長が貞和年間(1345~50)に築城した九米ヶ城が、戦国中期まで200年間建っていました。360度の視界が開ける眺望のよい公園で、信州サンセットポイント100にも選定されています。見通しのよい演奏を。

KENNY BARRON (ケニー・バロン)
GREEN CHIMNEYS (Criss Cross Jazz 1983年、1987年録音)

   Greenchimneyskennybarron

ケニー・バロン(p)は、1943年生まれで、既に50年以上に及ぶキャリアを持ち、有名アルバムもたくさん作っていますが、1980年代には、オランダのクリス・クロスやドイツのエンヤといったヨーロッパのレーベルにも録音を残しています。このアルバムの録音場所はアメリカですが、新興レーベルによるリリースだけに、LPを手にした時には、ジャケットを含めて新鮮な気持ちがしました。

ピアノ・トリオによる演奏で、メンバーは、ケニー・バロン(p)、バスター・ウィリアムス(b)、ベン・ライリー(ds)。この3人は、1982年7月のセロニアス・モンクの没後、彼へのトリビュートバンドとして、チャーリー・ラウズ(ts)とともに「Sphere」というグループを結成し、多くの録音も残しています。したがって、この3人は共に活動していたわけなので、息のあったところが期待できそうです。

オリジナル盤の収録曲は、1983年録音のものだけで、スタンダードの「Softly As In A Morning Sunrise」(朝日のようにさわやかに)、「Don't Explain」、「There Is No Greater Love」、「Time Was」と、モンク作の「Green Chimneys」と「Straight No Chaser」を加えた6曲。CDはそこに「Time Was」の別テイクと87年録音のバロンのソロピアノによる「Skylark」、「When Lights Are Low」、「Morning Blues」の3曲を加えて全10曲。

ケニー・バロンを中心としたトリオの小気味よい演奏が楽しめます。「Softly As In A Morning Sunrise」は、早いテンポで、テーマの終わりに奏されるモーダルな響きが印象的です。「There Is No Greater Love」は、バロン(p)の切れのよさに加え、バスター・ウィリアムス(b)のうなるベースやベン・ライリー(ds)のシンバルワークが気持ちよく、11分という演奏時間の長さを感じさせない素晴らしいトラック。「Green Chimneys」は、テーマこそモンクらしい不協和音気味の曲ですが、バロンのアドリブは調和のとれたもので、これもよかった。

【城山公園(飯田市)からの眺望】

住所:長野県飯田市九米
観光案内:南信州ナビ 城山公園

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         曇りではっきりしませんが飯田市街地方面です。

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                  南アルプス方面