安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

リロイ・ヴィネガー LEROY WALKS!

2013-07-21 20:57:24 | ベース・ドラムス

職場の同僚が、自宅で咲いたのでと言って、紫陽花をもってきてくれました。さっそく、花瓶に生けてもらって飾りました。すがすがしくて美しい色合いで、部屋が賑やかになりました。紫陽花といえば、泰阜村(長野県下伊那郡)では、「あじさいウォーキング大会」を7月21日(土)に開催しています。6kmの距離を、稲伏戸あじさい園に寄るなどあじさいを鑑賞しながら歩くものです。僕は参加したかったのですが、日程の都合がつかず参加できませんでした。Walk関連の曲ばかり演奏しています。

LEROY VINNEGAR (リロイ・ヴィネガー)
LEROY WALKS! (CONTEMPORARY 1957年録音)

   Leroy_walks

リロイ・ヴィネガー(1928~99年)は、ウエスト・コースト・ジャズを代表するべーシストで、いわゆるウォーキングベースの名手として知られています。彼がリズムにクレジットされている場合は、基本的にスイングするフォービートジャズが演奏されていると思ってまず間違いありません。西海岸に行く前は、シカゴでプレイをしており、いろいろな人とセッションを重ねています。

メンバーは、リロイ・ヴィネガー(b)、ジェラルド・ウィルソン(tp)、テディ・エドワーズ(ts)、ヴィクター・フェルドマン(vib)、カール・パーキンス(p)、トニー・バズレイ(ds)。編成はいろいろで、管楽器抜きの演奏もあります。ジェラルド・ウィルソンは、ビッグバンドのリーダーとしての活動が有名で、トランペッターとして参加しているのは珍しいです。ヴィネガーの初リーダー作に当たります。

曲は、ウォーク、歩くことに関連したものばかりです。ヴィネガーの自作「Walk On」、ハリー・ウォーレン作「Would You Like To Take A Walk」、スタンダード「On The Sunny Side of The Street」(明るい表通りで)、スタンダード化した「Walkin'」、フレッド・E・アラート作のスタンダード「Walkin' My Baby Back Home」、ジュール・スタイン作「I'll Walk Alone」、女性歌手のウナ・メイ・カーライル作「Walkin' By The River」の全7曲。よくこれだけ歩くことに関連した曲を見つけてきたものだと感心しました。

定評のある作品ですが、よく伸びるベースが下支えになったスインギーな演奏が楽しめます。ヴィネガーのソロは、多くはないものの、ウォーキング・ベースの延長で随所で聴くことができます。テディ・エドワーズのブルージーなテナーやカール・パーキンス(p)のはじけるプレイも注目されます。ヴィネガー自作の「Walk On」、楽しくてグルーヴィーな「On The Sunny Side Of The Street」 や「Walkin' My Baby Back Home」がハイライトでしょうか。「Walk On」のスタートで、ヴィネガーの黒っぽいベース音が鳴リ出すと、それだけでジャジーさを感じます。

【紫陽花】

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