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気仙沼の有効求人倍率と宮城県のほかの地域

2012-04-25 08:12:14 | 震災関係
有効求人倍率という言葉をご存じでしょうか?
全国の公共職業安定所(ハローワーク)に登録している求職者数に対し、求人を募集している企業からの求人数=「有効求人数」との割合を示す経済指標のこと。

具体的な数字では
○有効求人数 100件
○有効求職者数 200人
○計算式 100÷200=0.5
○有効求人倍率 0.5倍
といった感じです。

そして先日発表した宮城県の有効求人倍率です。

見えづらいですが、気仙沼は一番右です。
震災直後は0.19、0.17まで下がりまして、現在は0.55。
そして、仙台はというと…
0.5平均から1.17まであがっており、ほかの内陸の地域も軒並み上がっています。
これが言葉は悪いのですが、「震災バブル」というものです。
仙台はイケイケな好景気です。
それにしても内陸の地域はすごいですね。
主に建築系ですが、それに伴う業種が伸びてきています。

津波の被害が大きかった石巻も倍率を上げています。
これは被害にあった地域が漁港特別地域?とか国の方針案に適しているので
円滑に嵩上げプランが進んでおり、それに伴う建築の需要は伸びています。
気仙沼は色々と解決しないといけない問題があり、
ほかの地域に比べて伸びがあまりありません。
先日の市長からの説明にありましたが、解決すべき問題が山積みなんです。
幸町地区に家を建てましょう、魚市場に事務所を建てましょうとはいかないのです。
気仙沼地域の有効求人倍率が上がるのはまだ先の話だと思います。

仙台の好景気に目をつけて、
仙台に事業展開の計画している企業をよく耳にしますが、
私はあまり喜ばしいことと感じませんね。
お金のあるところに人が集まる、会社として利益を出すというのは当たり前ですが、
震災がなかったら、その話もなかったわけで、
「復興支援」の題目で仙台進出というのはう~んちょっとねって感じます。
しかも、震災特需が終わったら撤退するんでしょ?的な風に見てしまいます。
本当に復興支援の気持ちがあるのならば、気仙沼や岩手県の大船渡に事業所を展開して欲しいですね。
まぁ、現実的には難しいと思いますが…
「好景気なので東京から来ました」感丸出しだと痛い目に遭いますよ。




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