・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
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おかしな日本人:17 言葉切り

2019年11月10日 | つぶやきの壺焼

要人の発言の中に、何か引っかかるものを見つけて、雨男発言、セクシー発言、身の丈発言などと名前をつけ、ニュースやワイドショーのタネに仕立てると、紙面や番組のスカスカ部分を埋めることが簡単にできます。
切り抜き雑誌に似た、軽微な創造性で間に合う、お手軽手法です。

発言のごく一部を切り取って、というよりほじり出して裏返しにして使うところは、切り抜き雑誌より意地の曲がった制作方法なので、決して品格の良いものは出来上がりません。

切り取った言葉には、発言全体の意味にも、発言の場の環境にも、全く無関係な意味が塗りつけられます。
ただ興味を持って読んだり見たりされるように作られた話を、国会の場に引きずり出して内閣を責め続け、国会の無審議時間を最大にしようと励む議員もいるので、言葉切りによるシナリオ制作法は、文化水準を沈めながらまだまだ廃れそうにありません。
ほとほと情けないことです。

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