「窮鳥懐に入れば猟師これを撃たず」
弱った相手はあえて撃たないという武士の情のたとえがあります。
これはもともと古代中国の「顔氏家訓」にあった言葉なのに、現代中国では、何万人もの無抵抗な人々をまとめて殺害してはばからない、まったく違った人が実権を握ります。
そんな最高権力者の顔を立てるために、こともあろうにあらためて国賓として迎え入れようと、口を滑らしたか何か確信があってのことかはわかりませんが、とんでもない挨拶をしてしまったという話があります。
いくらなんでも国賓はないでしょう。
日本人の顔立て政治の悪癖が、外交にまで露出してしまったのは、まことに遺憾と言わなければなりません。