オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

新種シロアリの恐怖

2009年01月20日 | 建築
昨日のクローズアップ現代ご覧になりましたでしょうか?

『家崩壊・新種シロアリの恐怖』
なんとも恐ろしいタイトル、仕事柄見逃せませんでした。
ご覧になれなかった人たちのためにお知らせいたします。

今までシロアリ被害といえば、ヤマトシロアリ(北海道旭川以南)と
イエシロアリ(千葉県以南の太平洋側)などでしたが・・・

ここ数年
「アメリカカンザイシロアリ」という、
従来日本に生息していなかったシロアリの被害が広がっているようなのです。
昨日のテレビではこのアメリカカンザイシロアリについての特集でした。

本来日本生息しているシロアリは湿った環境が好きなため、
その被害は床下や北側などの特に湿気の多い箇所に限られていましたが、
「アメリカカンザイシロアリ」は名前のカンザイが意味するように、
乾材〈乾燥した木材)を食い荒らすということで、
柱や天井裏の梁、枠材さらには家具や建具までと、
今までのシロアリ被害ではまったく考えられなかった部分までも食い荒らします。

元々はアメリカのカリフォルニアからメキシコにかけて分布していたようです。
番組でもカリフォルニアでのこの被害の様子にふれましたが、
『ハリケーンや洪水と同じくらい恐ろしい、カリフォルニアの呪いです』
と、言っていました。
駆除方法ですが、家を丸ごと被い24時間殺虫ガスで燻蒸する方法でした。
なんとも、凄かったです。
日本では安全を確保するのが難しく、行われていないとのことです。

日本では1976年に東京で初めて発見されたようです。
昨日の番組でも現在被害が報告されている分布が示されましたが、
まだまだ顕在化していないのが現状のようですが、
木材の輸入港近くで多く被害が発見されているとの事でした。

この「アメリカカンザイシロアリ」の被害の背景ですが、
外来材や輸入家具が増えたこと
高気密・高断熱などにより一年中快適になったこと(シロアリにも)
進行が遅く、発見が遅れること
などが挙げられていました。
現在の対処方法としては早期発見しかないようです。
詳しく知りたい方はこちらを

これからもっと被害が広がるのではと・・・
近くでは日立港が木材輸入港にもなっていますので大変心配です。

昨年大豆の記事で紹介しましたが、
ナタネ(遺伝子組み換え)の輸入港である鹿島港周辺では、
2004年6月に遺伝子組み換えのナタネの自生が確認されています。
動植物共に外来種の環境に与える影響が心配です。

これからマイホームを考えている方は、
この「アメリカカンザイシロアリ」を知識として覚えておいてください


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コメント
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