福島県迎賓館（旧高松宮翁島別邸）

7月初旬でしたが、福島県の磐梯山方面へ1泊で出かけてきました。夏休み前なので混み合うこともなく、少し雨模様でしたがとても涼しかったです。
今回のお宿は裏磐梯レイクリゾート。檜原湖が目の前でお部屋からのロケーションもよく、二つの露天風呂も楽しんできました。

初日は建物探訪。国指定重要文化財に指定されています、福島県迎賓館（旧高松宮翁島別邸）を訪ねました。（事前予約で見学が可能です）大正11（1922）年、皇族ご静養のために建設された伝統的な和風住宅です。

猪苗代湖は周囲約49㎞、面積は103平方㎞、ただ一つある島が「翁島」です。翁島別邸との名称は、ここからですね。建物があるのは高台で、屋敷の南端に建つ東屋からは、猪苗代湖が望める最高のロケーションです。当時、静養の際は翁島まで泳ぐこともあったそうです。

こちらが配置図ですが、居間棟からと東屋から猪苗代湖が見えます。

建物の歴史や施設の説明はこちらで詳しくご覧になれますので、ご興味ある方は是非ご覧ください。

お天気が悪くてわかりずらいのですが、ガラス戸の向こう側、樹木の間から見えるのが猪苗代湖です。
余生はこんな環境でゆっくりしたいな～と、和風の良さをあらためて実感した建物見学でした。

福島県迎賓館

原美術館ＡＲＣ

先週でしたが、群馬県渋川市にある「原美術館ＡＲＣ」に寄ってきました。2021年1月には東京の原美術館が閉館したため、もともとあったこちらの別館に統合されました。


伊香保グリーン牧場に隣接した、とても清々しい環境です。1988年に開館、建物は磯崎新氏によるものです。月日は経っていますが、古さを感じさせず、ピラミッド型の屋根と黒の建物の色、緑色の芝生、青い空、遠くには山並みが広がり、美しい景観を作っています。伊香保温泉に泊まり、開館すぐだったのでお客様も少なくゆっくり楽しめました！
ハートのオブジェはジャン=ミシェル オトニエル「Kokoro」

原美術館ＡＲＣ

角川武蔵野ミュージアム

埼玉県所沢市にできた「角川武蔵野ミュージアム」
外観のインパクトは、かなりのものですよ～

隈研吾氏の設計した建物です。
地上5階建て、総床面積は約12000㎡（約3600坪）

図書館・美術館・博物館等が融合した文化複合施設です。

ご興味ある方、お出かけください！


角川武蔵野ミュージアム

鈴木大拙館（石川県金沢市）

金沢の旅では、以前から行きたかった「鈴木大拙館」に寄れました。

金沢が生んだ仏教哲学者の鈴木大拙氏の考えや足跡を、国内外の人々に伝えるために開設された建物です。
同じ金沢の出身である谷口吉生氏が設計者であり、2011年7月に竣工しています。

見学に訪ねた日は外国人の方々も多く、日本人より、目的を持って来ているように感じました。

建物はいくつかの棟が回廊でつながり、中央には「水鏡の庭」
そして水鏡の庭を目の前に配置した、「思索空間」の部屋もあります。

来館者は自ら思索する、静かな時間を過ごせます。
石川県立図書館と共に金沢の建物探訪におすすめです！

鈴木大拙館

石川県立図書館

女性建築士の大会で金沢へ行ってきました。
ところが、戻ってコロナ陽性となり、その後お盆休みに・・・
仕事も滞ってしまい、やっと一段落

1カ月遅れで建物紹介となりました。

素晴らしい図書館で感動でした。
建物の外観は四角形ですが、なんと内部は円形で東西北南に入口があります。

　　

緑豊かな外観で、屋外ベンチで読書もできます。

本の見せ方や展示の仕方に工夫があり、本を探すのも楽しくなります。

こちらはセルフステーション

ブリッジで吹き抜けを眺めながら、ゆっくり読書が楽しめるスポット

ソファなどもたくさん置かれ、お気に入りの場所を見つけるのも楽しいです。

学生さんも多く、勉強できる席も数多く設置

子供エリアは、頭上にネットが張り巡らされ子供たちが楽しそうに駆け回り
年齢や興味に合わせ、好きな場所で過ごせる工夫が。

内部の色がとても落ち着くんです。
ベンガラ色をベースカラーに、加賀五彩という加賀友禅にみられる伝統色がアクセントカラーに。
天井は前田家の成巽閣にもみられる、青色が引用されたそうです。

この天井の美しさにはハッとさせられます。

茨城県にも縁があります。大洗水族館を設計した仙田満氏。
近くにこんな図書館欲しいです～建築ファンなら是非、見に行ってください！