オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

勘十郎堀 大貫運河跡(大洗町)

2019年09月28日 | 土木の風景
以前に、茨城町にあります勘十郎堀「紅葉運河」を紹介しましたがその下流にあったのが大貫運河です。



この大貫運河跡の少し上流で川沿いの土地を仲介し、土留め工事中なんです。
この機会に、大貫運河を紹介します。

かつて水戸と江戸を結ぶ内陸水路として、那珂川-涸沼川-涸沼-北浦-利根川と続く、運送路が利用されていました。
涸沼と北浦は陸上輸送でしたが、その解決のために紅葉運河がつくられました。
さらに涸沼川と太平洋をつなぐ、大貫運河の掘削も行われました。

残念ながら、度重なる修復工事。労働力だった農民の怒りも限界、大規模な一揆がおこり・・・責任者だった松浪勘十郎は(まつなみかんじゅうろう)牢獄に入れられ獄死したとのこと。名前の由来がここにあります。



遠くに見えるのが、国道51号線、涸沼川にかかる橋です。
(東側から涸沼川上流に向けて撮影)


こちらは西側から撮った様子


この運河のあった場所は、まっすぐ海の方へ向かうと、大洗港第4埠頭、軍艦なども入ります。


大洗シーサイドステーションや大洗わくわく科学館のある、大きな十字路にぶつかります。
この大貫運河が残っていたら・・・港の開発も違ったものに?


茨城県の水運の歴史を語るうえで、とても大事だった大貫運河と紅葉運河
是非、近くを通った際は、気にかけてご覧になってみてください!


[ご興味ある方は参考に]
関東農政局の運河の開削と宝永の一揆

茨城県の勘十郎堀の紹介

水路をゆく・第二運河
個人の方のブログですがとても詳しく書かれています



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御料理屋kokyu (結城市)

2019年09月20日 | 建物探訪
結城市のお料理屋「Kokyu」さんへ、建築士会の建物調査で伺いました。
現在は飲食店として営業していますが、長く空き家の状態だったようです。



酒造業で財を成した元々の所有者が、昭和元年に筑波山を美しく眺められるこの地に、別邸として建てたものです。建物の特徴は、高床式の構造で、1階はコンクリート造の倉庫。その上に木造建築が建てられています。




やや間取りが複雑ですが、平屋造りの建物と高床式の店舗が、渡り廊下でつながっています。



駐車場側からは玄関が見えず、渡り廊下をくぐると店舗入り口となります。







初めてうかがったので、見えない入口にワクワクでした。玄関を入ると、渡り廊下をすすみ、高床式の店舗部分となります。



北を除く3面に廊下が回り、その外側は回り縁となって、大正ガラスが当時のまま使われています。10帖と12帖の和室は、畳から板張りに替え、漆喰の壁はすべて塗り直したとのこと。





飲食店をオープンするにあたり、この和の空間に沿うようなかたちでお料理を決めたそうです。
天井の高い広々としたお部屋で、歴史や趣を感じながら食事を堪能できる空間です。結城の街を散策しながら、是非こちらで昼食はいかがでしょう!建物と食事と一緒に楽しめる、とても素敵なお店です。


御料理屋kokyu
結城市大字結城1085
電話0296-48-8388
定休日:月曜日・第1第3火曜日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

珈琲問屋 水戸見和店がオープン

2019年09月06日 | 地域情報
茨城で3店舗目となる珈琲問屋さん。当初、水戸市大町の店が移転の予定で残念と思っていましたが・・・たくさんのお客様の要望で大町店も残ることになりました。

新店舗の「水戸見和店」9月1日グランドオープンでしたが、朝一の打合せの帰り道に寄れました。とにかくお店が広くてビックリ。













焙煎機も2台あり、好みに合わせて17段階から選べます。
(一般的には8段階のようですが)



こちらの部屋が、各メーカーのマシンを確認できる部屋。


様々な珈琲のマシンを、実際に使い勝手を確認しながら、自分に合ったものを選べるのでとってもいいですね(予約が必要)たくさんの珈琲豆から、お気に入りを探してみて下さい!
営業時間は9時から19時、年中無休ですよ。


珈琲問屋 水戸見和店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする