もう28年も前になるが漢方薬に強く魅せられて勉強し始めた頃の話です。
漢方の勉強の仕方も色々とあったが当時1番王道と言われていたのが傷寒論という中国で1番古いと言わている漢方薬の本を白文で読むことでした。
有名な先生達からも「傷寒論を枕にして寝るくらいじゃないと一人前にならない」と言われていた。
白文ですから返点もない漢字だけの本です。
傷寒論の翻訳本というのは江戸時代から何冊も出ているので翻訳本を読めば楽なのですが元が白文なので人によって全然解釈の違う訳になってしまうから自分で読んだ方がいいということでした。
大学受験は私立大学だったから漢文の勉強なんて授業でサラッと聞いていたくらいでした。
ですので最初は漢和辞典片手に論語を読むところからスタートしました。
不思議と思っていたよりは読めるようになりました。
今は本というのは紙で作られていますが当時は(2000年以上前)は竹簡といって竹を何本にも切って繋げたものに書いていたようです。
ですから無駄な事は書けない、重要な事柄から順番に書いていたそうです。
今は漢方の解説本は、かなり楽になっていますが、漢方を勉強する人は傷寒論を読む醍醐味を一度は味わって欲しいと思います。
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