おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

映画「ミッドナイトイーグル」を見に行く

2007-12-04 | 映画
毎月1日は映画の日ですよ!(1000円均一DAY)
…というわけで、「ミッドナイトイーグル」を見に行ってきました。
(以下、多少のネタバレあり。これから見に行く予定がある方は注意!)

本当は水曜日の「レディスデー」に行きたかったのですが、会社帰りでは上映時間が全く合わず断念。
が、今月はなんと土曜日が1日じゃありませんか~!
朝1番の上映ならサッカーのTV観戦にも間に合うし…と思って、わざわざ座席を予約して意気揚々と出かけていきました。

予想に反して映画館内はガラガラ…。
田舎の映画館(と言ってもさいたま市のシネコンなのだが;)なんてこんなものなのかな~?と思いながら上映を待ちます。

実は、試写会に応募して見事にハズレたのがこの作品でした(^^;)
ずいぶん前の「MAMOR」(自衛隊の広報誌みたいな月刊誌です)に、この映画に自衛官役で出演するという吉田栄作のインタビューが載っていたので、“おお~!また自衛隊関係の映画ができるのか~!”と、公開されるのを楽しみにしていたのですよ。

ちらしにも掲載されているストーリーはこちら
 ↓
厳冬の北アルプス上空で、極秘任務を帯びた米軍戦略爆撃機、通称“ミッドナイトイーグル”が特殊爆弾を搭載したまま忽然と姿を消した。雪山戦闘に即応する特別部隊を編成し向かわせたのだが、彼らを待ち受けていたものとは……。特殊爆弾の起爆までのタイムリミットは2時間!!
恐るべき事態の真相とは?すべての運命を左右する事件の鍵とは?そして未だかつてない危機に瀕した、この国の運命はーー。

*****************

感想ですが、面白かったですよ!
点数をつけるなら、80点…これは甘いか…。
75点位、ってとこでしょうか。

登場人物が抱えるトラウマや、関わり合うことになってしまった事件が絡み合って、後半一気にクライマックスへなだれ込んで行く展開が上手くて面白いな、と思いました。
そして、主人公が日本、というよりも家族(子供)を守るための選択をする場面では、思わず涙…。
日本中がパニックになるような大惨事が、2人の日本人の覚悟によって未然に防がれ、終結へと導かれたのです。

…って、おい!(^^;)

エンディングで、美しい日本アルプスの景色が空撮で展開されているのを見て、急に現実に引き戻されてしまいました。
それは違うだろう…!と。

日本映画ってすべてこんな感じですよね~。
“軍事機密がらみで国民には公にできないことではあったが、尊い犠牲の下にそれを収束。国民は何も知ることなく平和に暮らし続ける…”
みたいなステュエーション。

山奥で起こった出来事が一般市民に知られぬまま、っていうのはわかります。
でもねー。
それは本当に小規模な範囲でドンパチ…みたいな状況でのみ当てはまるわけで、さすがに日本海の米原潜(だったか?)からトマホークが、日本アルプス目がけて飛んできたら、新潟とか長野の住民が目撃しませんか?って話ですよ。
(逆に見てみたいくらいだ)

このトマホークは、米軍が自軍の戦略爆撃機“ミッドナイトイーグル”を始末するために撃ち込んだわけではありません。
核を搭載したまま北の工作員の手で不時着させられたこの爆撃機内部の核を、再び起爆させようと忍び寄る工作員たちから日本国土を守るため、戦場カメラマンと3等陸佐は、地上のものを蒸発させる威力を持つ「焼夷弾」をこの場所に撃ち込むしかないとCCDカメラの向こうの総理大臣に告げるのです。
(核弾頭に影響はないのだそうです)
が、日本に焼夷弾は存在しない。
日本が米軍に要請し、焼夷弾と同等の威力を持つ弾頭に付け替えたトマホークが、潜水艦から発射された、というわけ。
(吹雪でヘリは近づけないし、トマホーク=対地ミサイルも日本の艦艇は搭載していないため)

核爆弾に影響を及ぼさないまま北の工作員は一網打尽。
自衛官とカメラマン死亡の本当の理由は伏せられて、事件の一部始終を掴んでいた雑誌社(カメラマンの義理の妹が記者)も、カメラマンが北アルプスで死んだことを伝えるのみ…。

こんな感じで話はきれいにまとまっているけれど、最後の北アルプス空撮が映画の中でのリアリティの腰を折っちゃったかな~と思えたのですよ。
そりゃ、1日で何10cmも雪が積もる場所かもしれないけど、トマホークであたり一面焼き尽くした設定なら、CGでいいからそんな映像で終わった方が自然ですよねぇ。

何かあればすぐ報道のヘリを飛ばすTV局とか、地元の取材を開始する多数の記者とか…現実の世界がそんな状況だから、映画が終わって現実に引き戻されると、何か箱庭の中で行なわれていたお話、みたいな感覚が残ってしまうのです。

ほら、「亡国のイージス」のラストもそうだったじゃないですか!
レインボーブリッジ近くまで、変なところから煙を出したイージス艦が航行していて、しまいにゃ爆沈しているというのに、普通に車は橋を通っているし、報道のヘリ1機すら飛んでいないという…(^^;)

なんでこんなに日本映画って世界が狭いんだろう?と思ってしまいます。

私のように穿った見方をせず、純粋な気持ちで見ることができればとても面白い映画だとは思いますけどね!
それから自衛隊好きな人にとっては、結構楽しめるかもしれません。
自衛隊も、協力しがいのある映画だったのでは?
…屈強のレンジャー部隊が、北の工作員の銃弾に次々倒れるシーンは「あ~やっぱ実弾訓練が…!(全く足りん!)」って思ってしまいましたが。

DVDは多分買わない。
TV朝日でのノーカット放映待ちですかね~。
でも、映画は見に行って良かったと思っているので、興味ある方は是非映画館でご覧になってみて下さい。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
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6 コメント

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要チェックですか (横浜べっろ)
2007-12-05 12:59:41
見に行くなら、レイトショーかな(いつもそう)

亡国のイージスはDVDで見たけど、真田広之の

衝(笑)撃のラストシーンに、映画館で見なくて良かったと思いました



土曜はキティホーク、ほか2隻、そしてむらさめだったかが公開ですね
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です(多分…) (おく)
2007-12-06 00:53:52
北アルプスの工作員チームも、考えてみれば「え…?」って感じなんですよ。

そんな風に変なトコを探すのも面白いって言えば面白いかも。
亡国なんて、まさに「おかしな場面探し」の映画ですよね。
見るたびに「なんで?(^^;)」っていうトコが発見できるところがすごい…。

土曜日は悩み中。
でもキティホーク見たい…。
返信する
某映画を彷彿と… (harako)
2007-12-11 16:36:35
「ミッドナイトイーグル」…公式ウェブサイトを見てきました。
どうも、話の雰囲気がなんだか『ホワ○トア○ト』に似てるな…と思ったら、脚本家が同じ人だったんですね(笑)。
吉田栄作の陸自隊員はちょっとみたいけど(たぶん海自の夏服常装より似合う気が:笑)。

…こちらで海●版が出るのを待ちます。
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言われてみれば (おく)
2007-12-12 02:48:10
私は『ホワ○トア○ト』は見ていないのですが、なるほど納得…。
原作者も同じかと思って、確認してしまいました。

陸自隊員の雪山ミッションは、こういういでたちになるんだ~!へぇ~!っていう白装束でした。
「我々は軍隊ではない。自衛隊だ」というセリフが、良かったです。

ところで、日本映画の海●版なんて需要あるの?
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たくさんありますよ! (harako)
2007-12-12 14:11:24
>ところで、日本映画の海●版なんて需要あるの?

あります、あります。
そりゃ山のように種類が(笑)。
私は海●版で『亡国のイージス』も『出口のない海』も『硫黄島からの手紙』(あ、こりゃ米映画か)も入手しました。

映画ではありませんが、NHK大河のDVDとかも売ってます。『風林火山』も前半部分だけ売ってますが、年末には全話セットになってBOXで出るはず…!
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こらこら! (おく)
2007-12-13 17:46:29
だめですよ~!
知的所有権の侵害ですぞ!!(^^;)

映画は日本の正規DVDをコピーするんですかね?
ま~、実際日本でもDVDコピー機売ってるから、中国のことをどうこう言える立場じゃないけど。
(私は、レンタルとかコピーとかは面倒なので、専ら26%offの某ウェブサイトで購入しちゃいますが)
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