おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

ジパング 航跡412

2009-08-24 | ジパング

浮世離れした、地平線の彼方までのひまわり畑。
…思わず「さよなら」っていう気持ちになりました。
8月とはいえ、すでに秋の気配がただよっている今だから尚更。

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米艦隊への、武装解除の意志を示す電信が功を奏し、みらいへの砲撃が止んだと思われたその時、大口径の砲弾がみらいを直撃、後部甲板を貫いた。
桐野から総員退去の命が下される中、砲弾が艦底を抜けたことに、一瞬不発か?と思われたその時、艦艇下でそれが炸裂し、みらいは瞬く間に轟沈した。
たかが砲弾一発で沈んだ謎の巡洋艦の脆さに、驚きを隠せないミッチャーとカーネル。
そして、みらい沈没の一部始終を目撃してしまった角松と、救命筏で救助を待っていた大和移乗部隊の5人の行く末は…?

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今号は、26ページがあっという間でした…。
みらいの沈没に要した時間と同じ位、あっという間でしたわ。
(その割りにブログ書くのは発売日の5日後、という…^^;)

カラーページで、みらいに向かって落ちてくる砲弾を視界に入れたみらいクルーと、海上でそれを目撃する救命筏の隊員たちの表情が次々に映し出されている様は、この一瞬が何十秒にも感じられるような効果がありすぎて、本当に息を呑んでしまった。
こんなにピンポイントに、航行している艦艇に当たるなんてね。
「砲撃が止んだ…」と、油断していたのだろうか?

で、

前回を読んだ限り、ミッチャーはみらいを沈める気満々だったように感じたのだけど、砲弾が当たったら当たったで、なんであんなに焦っている、っていうか驚いているんだろう?って、正直不思議に思ってしまいました。
(あの「ガッ… デム!!」ってどういう意味?「デム」がわかんないよ)

…まさか、たった1発であんなにあっさり真っ二つになるとは思わなかったのかもしれないけど、正直、そこ驚くとこですか?って感じたので。
単に「脆い船だったぜ!」で終わるとこじゃないのかな。

反対に、みらいに接近したがっていたカーネルの驚きと悔しさが入り混じったような表情には共感できましたが。

ちょっと確認したいことがあって、久し振りにコミックスを何巻か分、見返したんだけど、大統領からは大和とみらいの両方共拿捕しろ!って命令が出ていたわけですよね?
ほんと、みらいを沈められてムカついているから言うわけじゃないけど、貴様ら何やっとるんだ?って感じ。
ホワイトハウスに どう言い訳するつもりなんだろう?

…って思ったところで、原爆そのものは無理だけど、原爆並みにインパクトがある人間が、まだ海の上にプカプカ浮いとるやん、て思い直しました。

ところで、話はみらいに戻りますが…

あれだけ短時間に真っ二つになると、中にいる人間はやはり、もれなく船と命運を共にする以外なくなってしまうのだろうか?
当然ストーリー的にはそうなのだ、っていうことはわかるんだけど。

たとえば、艦橋にいた人間は、艦首部分が海面上直角になったとしても、艦橋内がかなり狭いことが幸いして、ウイングから海上に飛び込むことができたんじゃないか?なんて思ってしまったものだから。
カポックを付けているし、2~3人位は…ってね。
もちろん、沈没までの時間が短ければ、現場から遠ざかることもできずに、沈没時の渦に巻き込まれて終わり、なんだろうけど。

あんなにあっさり桐野や麻生が死ぬなんて、っていう思いから、ちょっとだけそんなことを考えてみました。
まぁ、草加も最後はびっくりするほど呆気なかったので、これで妥当なのだとは思いますが。

それから最後に。

カラーページの、タイトルがあるページにあった、 “電子機器を覆う皮膜に、1.2トンの実体が迫る”という解説文 の、「1.2トン」が気になったので、ちょっと確認してみました。

飛んできた砲弾の重さ、ということはわかっているんですけど、米艦隊の、どの艦艇から飛んできたものなんだろうか?と思いまして。
(前回からの話の流れで、ミッチャーの命令で撃ち込まれた砲弾だと思っていたのに、欄外のあらすじに思いっきり“残弾”って書かれていたのが、正直「?」だった。確かに本物の残弾であるならば、ミッチャーのあの表情も理解できるところではあるけど…正直いろいろと腑に落ちない)

先日聞いてきた、護衛艦の127mm砲弾は38kgという話だったので、1,200kgっつーのは、ピンと来なかったんですよ。
太平洋戦争時の、アメリカの駆逐艦と巡洋艦が搭載しているのは、どちらも同じ127mmと、重巡の203mmで、重さは不明…。

ちなみに戦艦だと、16インチ(40.6cm)になるのですが、これでちょっと調べてみたところ、以下のような内容が出てきました。


戦艦の大砲の砲弾は、
1)鉄甲弾
2)榴弾
というように分かれます。

発射する砲弾は、敵の甲鉄を射抜く『徹甲弾』と呼ばれる特殊な砲弾で、弾体の大半が硬い特殊鋼でできており、火薬の分量は少ない。
つまり敵の厚い甲鉄を貫く強度を持った鉄の塊の中に少しの火薬が入っている状態。
徹甲弾の信管は一般の触発式(命中と同時に爆発する)ではなく、命中後しばらくたって砲弾が艦体の奥へ飛び込んでから爆発する遅発信管を装備する
砲弾重量は30.5cm砲で400kg程度、40.6cm砲で1t前後、大和級の46cm砲で1.5t程度ある。
この砲弾を1門辺り毎分2発、速度800m/秒程度で発射し、2万~4万m先の敵艦を攻撃した。
(Yahoo!知恵袋より)

この説明文を見つけて、もう1つの謎だった“砲弾が艦底を抜けて、しばらくしてから爆発した”ことに関しても、一気に解決してしまいました。
…なんとな~く、日本海軍の戦艦が装備する砲弾に関しての説明臭が、この文章から漂ってくることは大目に見て欲しいのですが;

「みらい」のないジパングなんて…!と、ずっと思っていたのに、とうとうこの日が来てしまいました。
今後は、人対人での終戦工作が始まる、ジパングの後半戦に突入という感じで話が進んで行くんでしょうね。


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