おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

ジパング 航跡419

2009-10-19 | ジパング
角松に会いに来たのが菊池ではなかったことで、正直ジパングという物語の、今後の方向性がわからなくなってきた…。

思ってたのと違う~!

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日本からの訪問団が空港に到着した、という知らせを執事から受けた角松は、その随行員としてやってきた来客を迎えるまでの間、この14年間にあった出来事を思い返していた。
1944年10月2日、連合国軍との間に平和条約締結
1945年5月、ナチス・ドイツの降伏により第二次世界大戦終結
日本は旧軍の軍備縮小近代化を実施、国防軍へと改編し、新たに結成された環太平洋条約機構に参加することにより、自由主義陣営の一翼を担う存在となった…。
ここまでの、迅速かつ的を得た終戦工作の影にちらつく人物・菊池と、桃井の消息を聞くために、角松は如月を自宅へ招いたのだった。
角松はみらい乗員のことを調べていた。
そして如月には、角松の知る1つの事実を告げる。
“梅津三郎という人物が、あの梅津艦長と同じ生年月日で、同じ両親から生を受けている”ことを。

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前回から、いきなり歴史がジェットコースター並に走り始めたので、まだその流れに乗ることができず、角松から語られる新たに出現した歴史について、ひとつひとつ自分の中に取り込んでいる状態の私がいます。

ジパング世界での歴史は、前回も書いたとおり、現実世界のものとは大分違ったものになっていました。
上記のあらすじ部分に書いた史実以外にも、

1944年4月(平和条約締結前) 宮中は東条内閣に不信表明
 →第四次近衛内閣組閣
 →三国同盟を破棄し、ドイツに宣戦布告、連合国に加わる
 (日本は日米開戦の発端となったハル・ノートをほぼ受け入れ、海外領土と占領地の放棄・返還を約束)

という道を辿っているようです。

終戦工作を行う上で、最大の難関と思われた陸軍の抵抗も「予想ほどではなかった」という言葉だけで、あっさり片付けられていたことに関しては、若干の違和感を覚えたなぁ。
あんなに強固だったものの終焉が、いかにもさらっと訪れたかのように表現されていたことにね。

個人的には、東条と角松、菊池あたりの攻防が見てみたかったし、期待していたんだけど…。

日本の国内情勢的に、結構重要だと思われるこのエピソードがあっさりスルーされていることからも、なんとなく角松が過去を振り返る=空白の14年をさかのぼって細かく埋めていく展開は、今後望めないような気がしてきました。

私がそう考えるもうひとつの理由は、角松が“みらい”乗員のことを調べており、中でも最年長だった梅津艦長の消息を掴んでいたことから。
歴史が進行していく方向に物語の意識が向いていて、過去云々の流れが現時点では全くないんですね。
このへんはちょっと…正直展開が見えづらい。

艦長のことに関して言えば、普通に考えて、枝分かれした世界で生を受ける人間がいることは、間違ってはいないことだし、当たり前とも思えるんだけど、あの角松と如月の表情を見る限り、ただごとでは済まされない様子なんだよね。

そんなところからも、今後はしばらく、進行していく歴史の中で時々、もといた世界の断片を拾っていくだけの展開が続くのかな、と思えてきたわけです。

とりあえずは、如月が知っているであろう菊池・桃井の消息が次回明らかになりそうなので、そこ次第ということになるのかなぁ。
…アメリカにいたりして。(ないか)

菊池と角松が対面しない限り、草加の遺言が明らかになることや、角松の終戦工作の全貌には踏み込めないような気がするので、ジパング的にまずはそこから紐解いていかなければなりません。
大和やみらいが沈んだこと、原爆使用を回避できたことは菊池も当然把握していると思われるけど、あの2人の間には過去にいろいろありすぎたからね。
こっちも期待と不安でいっぱいですわ。

最後に1つ、突っ込みどころを。
梅津艦長のメガネ、どこから湧いてきたんだろう?(^^;)
これを見た瞬間、
「えええ~~?うっそでしょっ!」
と、目を見張ってしまいました。

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