のあ いちい ワールド

ここは、物書き「のあ いちい」の、人間世界とそれ以外の宇宙人について多くふれるブログです。

◆作家と作品

2008-10-24 11:32:56 | 作品案内
・讀賣新聞を開く

ベストセラー「冬の旅」などで知られる直木賞作家・立原正秋(1926~80)。本格デビュー前に元の民族名で発表した作品があることが20日までに確認されたという。
それは日本で刊行されていた「自由朝鮮」誌49年2月号に、金胤奎 ( キムユンギュ )名義で掲載された短編
「ある父子」。
連合国軍総司令部が提出させた出版前のゲラを集めた通称「プランゲ文庫」の中から、早稲田大学の山本武利教授グループが発見。
立原晩年の小説「冬のかたみに」ともエピソードが類似しているという。
立原は、両親とも混血と生前話していたが、二人とも朝鮮人であることが、その後明らかになった。
彼は、民族の揺らぎの中から、作家立原正秋を作り上げていったのだろう。

「時が滲む朝」で芥川賞受賞のヤン・イーさん。故郷は中国東北部。両親は教師で、5人の子供と囲む食卓は貧しかった。ハクサイの漬物など保存食が中心だった、と。
22歳のとき、日本留学が決まった。飛行機に乗るために、列車で48時間かけて上海へ。
料理の味付けに砂糖が使われているのに驚き、甘くて食べられなかった。
日本に来たら「味が薄くて合わなかった。焼き魚にみそ汁、今は大好物だけれど、しばらく食べられなかった」と。
大学卒業後、中国語新聞の記者を経て、中国語講師として働いた。中国で反日デモが起きて生徒が激減し、暇になったので文章を書き始めたという。
子供を育てながら、自力で切り開いてきた作家の世界。紡ぎだす日本語が生きている。・・

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
☆のあ いちい新作短編;
◆『花びらが落ちる時』◆『フロリダの空の下』◆は、下記サイトへ投稿
☆作家の街:桜色の部屋

----------------------



----------------------


☆《のあいちいHP》


最新の画像もっと見る