◆新型コロナ対策「PCR・抗体・CT」検査とパルスオキシメーター
ここでは、岩田健太郎教授による新型コロナ対策「PCR・抗体・CT」検査についての、
PCR検査とパルスオキシメーターについてふれます。
岩田健太郎教授・感染症から命を守る講義(By BEST TIMESで配信されたもの)
を読み、共感できたところを以下に記します。
◆新型コロナ対策「PCR・抗体・CT」検査はよく間違える。
「新型コロナウイルス」の検査における偽陰性、偽陽性の落とし穴
=検査では証明できない=
今回の新型コロナウイルスの感染経路は非常に分かりやすくて、
感染者がどういうクラスターとして感染したかも8割ぐらいは見つけることができます。
じゃあ逆に、すでに分かっているクラスターから外れていたら感染を否定できるかというと、
それはもちろんできません。これまでに知られていないクラスターの可能性がありますから。
さらに、症状も初期は風邪と見分けがつかない、特徴がはっきりしないものなので、
「この症状だったらコロナじゃない」というのもなかなか言えないんです。
クラスターからも症状からも、「新型コロナウイルスに罹っていない」ことは診断できない。
それなら検査ならできるか、というと、
残念ながら検査で分かるのは「新型コロナウイルスに罹っていること」であって、
「罹っていない」ことは証明できません。
というのも、
検査方法としてよく名前が挙がっている「PCR」の感度が6~7割程度しかないからです。
感度というのは、
要するに病気の人を100人集めたら何回PCRが陽性になるか、
ということです。
PCRとはPolymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字で、
特定の遺伝子を捕まえて増幅させる技術です。
なので、対象がウイルスじゃなくても、遺伝子さえ持っていれば、
例えば人の遺伝子に対してもPCRを使うことができます。
PCRによる検査では、この新型コロナウイルスに特徴的な遺伝子の配列を探してきて、
対になっている遺伝子を分離させ、
ポリメラーゼという酵素の働きを利用して遺伝子を増幅させます。
こうやってウイルスの遺伝子を増やし、見える形にしてあげて写真を撮り、
ウイルスがいるかいないか判断する、というのがPCRの原理です。
この手法にはいくつか問題があります。
一番の問題は、遺伝子が拾えなかったら見つからないということです。
新型コロナウイルスの検査の場合は喉をこすってサンプリングするのですが、
そこで拾えた遺伝子の量が足りない場合と、そもそも喉にウイルスがいない場合があります。
ウイルスは人間の細胞の中にいますから、
細胞から外に出ているウイルスの遺伝子を捕まえてやらなくてはいけないんですが、
感染していても細胞からなかなか外に出ずにサンプリングできないことがあるんですね。
あるいは、ウイルスが喉にいなくて肺の中に入ってしまっていると、
当然喉をこすっても捕まりません。
というわけで、PCRによる検査では偽陰性、
つまり体内にウイルスがいるんだけど検査で捕まらないことがしばしば起きます。
これは今回のウイルスに限った話ではなくて、
これまでに知られている感染症でもしょっちゅう起きてきたことです。
☆岩田健太郎 教授 診療科長
島根医科大学(現:島根大学医学部)卒
コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院内科研修医
ベスイスラエル・メディカルセンター感染症フェローを経て
神戸大学大学院医学研究科教授(微生物感染症学講座感染治療学分野)、同大学医学部附属病院感染症内科診療科長
・専門
感染症全般(HIV/エイズ含む)、熱帯医学、旅行医学、バイオテロ対策
・資格
米国内科専門医、米国感染症専門医
国際旅行医学会旅行医学認定TM
ロンドン大学熱帯医学衛生学校感染症学修士
日本内科学会認定内科医
日本内科学会認定総合内科専門医
日本感染症学会認定感染症専門医・指導医
日本東洋医学会認定漢方専門医
ICD制度協議会認定Infection Control Doctor
日本化学療法学会認定抗菌化学療法指導医
CERTIFIED IN INFECTION CONTROL(CIC)
英語による診療も可
◆次に、パルスオキシメーターについて、宮坂勝之・聖路加国際大学大学院名誉教授が、
ヨミドクターで述べていたことを抜粋して記します。
新型コロナ肺炎で自宅待機中の方の死亡や、
行き倒れ、また入院後あっという間に進行した有名人の死亡などが報道され、
国民の間に不安が広がっている。
医療従事者たちは、今こそ、新型コロナ肺炎の隠れ低酸素症「サイレントハイポキシア」の存在に注目すべきだ。
それが引き起こす深刻な事態の防止には、
正しい理解に基づくパルスオキシメーター(指先に挟むだけで動脈血の酸素量を測れる装置)の使用が、
極めて重要な役割を持つと考えられる。
宮坂教授は、新型コロナ肺炎に呼吸困難を感じない「隠れ低酸素症」の可能性に警鐘を鳴らしています。
新型コロナ肺炎は未知のことが多く、
日本の経験だけで断定的なことは言えないが、海外の同僚からの情報も、
次のような印象を裏付けている。患者が新型コロナ肺炎にかかったとしても、
呼吸困難感(息苦しさ)を訴えることが少ない可能性があることだ。
そのため、本人が発症に気づかず感染源になったり、
医療者も進行に気付かず、「突然の悪化」だと感じたりしていると推察される。
どのくらいの人に、いつそうした問題が起きるのかは分からないし、
その理由がなぜかも推測の域を出ない。
しかし、人間に備わった呼吸に関する二つの独立した調節機能、
すなわち「動脈血の酸素を適正に保つ機能」と「炭酸ガスを適正に保つ機能」のうち、
片方だけが働かなくなる場合があることと関係がありそうだ。
新型コロナウイルスは、気道や肺胞周辺の細胞に入りこみ、
酸素の取り込みを妨害する。
動脈血中の酸素の変化を感知する受容体(センサー)は、
大動脈や 頸けい 動脈に接して存在し、迷走神経や 舌ぜつ咽いん 神経を介して、
延髄えんずいにある呼吸中枢とつながっている。
ウイルスによりセンサー機能が障害され、
身体が酸素不足を認識できない可能性が生じうる。
それらの神経経路が、味覚や嗅覚の経路と共有されていることも、
新型コロナ肺炎との関係を疑わせる。
新型コロナ肺炎はSARS(重症急性呼吸器症候群)とは違い、
細い気道が特に詰まりやすく<、重症の酸素不足になりやすいともされる。
酸素不足に対応できないことは、新型コロナ肺炎特有の病状の一つなのかも知れない。
炭酸ガスがたまってしまった慢性肺疾患の場合、炭酸ガスセンサーが機能せず、
呼吸の調節は酸素の量の変化だけで行われているため、
ほんの少し酸素を吸うだけで呼吸中枢が十分だと思ってしまい、
呼吸が止まることがある。
また、麻酔から覚める時に、意識はあるのに、
呼吸が酸素不足に反応しない場合がある。
ほとんど心臓が止まるほど、あるいは意識を失うほどの低酸素状態になっても、
呼吸困難感を訴えないことがある。
新型コロナ肺炎は、まさにこの状態に似ている。
致死的に低い酸素レベルにもかかわらず、
普通に携帯電話で話をしていた例も知られているが、
私も麻酔から覚めかけの患者で同じような状態を見たことがある。
麻酔の場合は、こうした生理学を熟知した麻酔科医が深刻な事態の発生を防止していて
心配はないが、その際の頼りはパルスオキシメーターである。
一見、元気そうであっても、急変が伝えられる新型コロナ肺炎患者の場合、
パルスオキシメーターが連続的に使用されていれば、
低酸素状態を早期に発見できた可能性がある。
しかし、そのためには、医療者が重症患者で使う際と同様な使い方をすることが必要で、
体温計のような一日2回といったチェックでは不十分だ。
数値の変化をしっかり評価できる知識も必要となる。
パルスオキシメーターは、
目にみえない微弱な拍動信号を何千万倍も増幅して得られた、
人工的な数値を示している装置である。
それだけに、循環(手指の温かさ)や体動(手足の動き)の影響を受けやすい。
医療用の装置はだいぶ改良されているが、それでも心臓による拍動と、
体動がもたらす拍動との区別は難しい。
数値を一人歩きさせ、明らかな異常値を見過ごしてしまっては、
元も子もない。
新型コロナ肺炎で要経過観察とされた患者には、正しい使い方を指導した上で(これが重要)、
パルスオキシメーターで頻繁に測定する体制を作ることが、
サイレントハイポキシア対策の切り札となる可能性がある。
日常生活で、健康な患者に使われる目的で広く普及しただけに、
病気の患者での使用には特別の注意が必要なことを忘れてはならない。
このパルスオキシメーターは、日本光電工業の青柳卓雄博士の発明(1974年)によるものであり、
今では毎日、全世界で何百万人もの命を守っていることは、
日本人として大きな誇りである。
世界の医療者からノーベル賞目前とされていた青柳博士は、
残念なことについ先日(4月18日)に、84歳で惜しまれつつ逝去された。
☆宮坂勝之(みやさか・かつゆき)聖路加国際大学大学院名誉教授
1944年 長野県生まれ。信州大学医学部卒業後、国立小児病院麻酔科、フィラデルフィア小児病院、
トロント小児病院集中治療部員、国立成育医療センター手術・集中治療部長、
長野県立こども病院院長、聖路加国際病院周術期センター長などを経て、
2018年から聖路加国際大学大学院名誉教授、20年4月から和洋学園大学学長補佐。
!(^^)!たのしい健康ページ
ここでは、岩田健太郎教授による新型コロナ対策「PCR・抗体・CT」検査についての、
PCR検査とパルスオキシメーターについてふれます。
岩田健太郎教授・感染症から命を守る講義(By BEST TIMESで配信されたもの)
を読み、共感できたところを以下に記します。
◆新型コロナ対策「PCR・抗体・CT」検査はよく間違える。
「新型コロナウイルス」の検査における偽陰性、偽陽性の落とし穴
=検査では証明できない=
今回の新型コロナウイルスの感染経路は非常に分かりやすくて、
感染者がどういうクラスターとして感染したかも8割ぐらいは見つけることができます。
じゃあ逆に、すでに分かっているクラスターから外れていたら感染を否定できるかというと、
それはもちろんできません。これまでに知られていないクラスターの可能性がありますから。
さらに、症状も初期は風邪と見分けがつかない、特徴がはっきりしないものなので、
「この症状だったらコロナじゃない」というのもなかなか言えないんです。
クラスターからも症状からも、「新型コロナウイルスに罹っていない」ことは診断できない。
それなら検査ならできるか、というと、
残念ながら検査で分かるのは「新型コロナウイルスに罹っていること」であって、
「罹っていない」ことは証明できません。
というのも、
検査方法としてよく名前が挙がっている「PCR」の感度が6~7割程度しかないからです。
感度というのは、
要するに病気の人を100人集めたら何回PCRが陽性になるか、
ということです。
PCRとはPolymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字で、
特定の遺伝子を捕まえて増幅させる技術です。
なので、対象がウイルスじゃなくても、遺伝子さえ持っていれば、
例えば人の遺伝子に対してもPCRを使うことができます。
PCRによる検査では、この新型コロナウイルスに特徴的な遺伝子の配列を探してきて、
対になっている遺伝子を分離させ、
ポリメラーゼという酵素の働きを利用して遺伝子を増幅させます。
こうやってウイルスの遺伝子を増やし、見える形にしてあげて写真を撮り、
ウイルスがいるかいないか判断する、というのがPCRの原理です。
この手法にはいくつか問題があります。
一番の問題は、遺伝子が拾えなかったら見つからないということです。
新型コロナウイルスの検査の場合は喉をこすってサンプリングするのですが、
そこで拾えた遺伝子の量が足りない場合と、そもそも喉にウイルスがいない場合があります。
ウイルスは人間の細胞の中にいますから、
細胞から外に出ているウイルスの遺伝子を捕まえてやらなくてはいけないんですが、
感染していても細胞からなかなか外に出ずにサンプリングできないことがあるんですね。
あるいは、ウイルスが喉にいなくて肺の中に入ってしまっていると、
当然喉をこすっても捕まりません。
というわけで、PCRによる検査では偽陰性、
つまり体内にウイルスがいるんだけど検査で捕まらないことがしばしば起きます。
これは今回のウイルスに限った話ではなくて、
これまでに知られている感染症でもしょっちゅう起きてきたことです。
☆岩田健太郎 教授 診療科長
島根医科大学(現:島根大学医学部)卒
コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院内科研修医
ベスイスラエル・メディカルセンター感染症フェローを経て
神戸大学大学院医学研究科教授(微生物感染症学講座感染治療学分野)、同大学医学部附属病院感染症内科診療科長
・専門
感染症全般(HIV/エイズ含む)、熱帯医学、旅行医学、バイオテロ対策
・資格
米国内科専門医、米国感染症専門医
国際旅行医学会旅行医学認定TM
ロンドン大学熱帯医学衛生学校感染症学修士
日本内科学会認定内科医
日本内科学会認定総合内科専門医
日本感染症学会認定感染症専門医・指導医
日本東洋医学会認定漢方専門医
ICD制度協議会認定Infection Control Doctor
日本化学療法学会認定抗菌化学療法指導医
CERTIFIED IN INFECTION CONTROL(CIC)
英語による診療も可
◆次に、パルスオキシメーターについて、宮坂勝之・聖路加国際大学大学院名誉教授が、
ヨミドクターで述べていたことを抜粋して記します。
新型コロナ肺炎で自宅待機中の方の死亡や、
行き倒れ、また入院後あっという間に進行した有名人の死亡などが報道され、
国民の間に不安が広がっている。
医療従事者たちは、今こそ、新型コロナ肺炎の隠れ低酸素症「サイレントハイポキシア」の存在に注目すべきだ。
それが引き起こす深刻な事態の防止には、
正しい理解に基づくパルスオキシメーター(指先に挟むだけで動脈血の酸素量を測れる装置)の使用が、
極めて重要な役割を持つと考えられる。
宮坂教授は、新型コロナ肺炎に呼吸困難を感じない「隠れ低酸素症」の可能性に警鐘を鳴らしています。
新型コロナ肺炎は未知のことが多く、
日本の経験だけで断定的なことは言えないが、海外の同僚からの情報も、
次のような印象を裏付けている。患者が新型コロナ肺炎にかかったとしても、
呼吸困難感(息苦しさ)を訴えることが少ない可能性があることだ。
そのため、本人が発症に気づかず感染源になったり、
医療者も進行に気付かず、「突然の悪化」だと感じたりしていると推察される。
どのくらいの人に、いつそうした問題が起きるのかは分からないし、
その理由がなぜかも推測の域を出ない。
しかし、人間に備わった呼吸に関する二つの独立した調節機能、
すなわち「動脈血の酸素を適正に保つ機能」と「炭酸ガスを適正に保つ機能」のうち、
片方だけが働かなくなる場合があることと関係がありそうだ。
新型コロナウイルスは、気道や肺胞周辺の細胞に入りこみ、
酸素の取り込みを妨害する。
動脈血中の酸素の変化を感知する受容体(センサー)は、
大動脈や 頸けい 動脈に接して存在し、迷走神経や 舌ぜつ咽いん 神経を介して、
延髄えんずいにある呼吸中枢とつながっている。
ウイルスによりセンサー機能が障害され、
身体が酸素不足を認識できない可能性が生じうる。
それらの神経経路が、味覚や嗅覚の経路と共有されていることも、
新型コロナ肺炎との関係を疑わせる。
新型コロナ肺炎はSARS(重症急性呼吸器症候群)とは違い、
細い気道が特に詰まりやすく<、重症の酸素不足になりやすいともされる。
酸素不足に対応できないことは、新型コロナ肺炎特有の病状の一つなのかも知れない。
炭酸ガスがたまってしまった慢性肺疾患の場合、炭酸ガスセンサーが機能せず、
呼吸の調節は酸素の量の変化だけで行われているため、
ほんの少し酸素を吸うだけで呼吸中枢が十分だと思ってしまい、
呼吸が止まることがある。
また、麻酔から覚める時に、意識はあるのに、
呼吸が酸素不足に反応しない場合がある。
ほとんど心臓が止まるほど、あるいは意識を失うほどの低酸素状態になっても、
呼吸困難感を訴えないことがある。
新型コロナ肺炎は、まさにこの状態に似ている。
致死的に低い酸素レベルにもかかわらず、
普通に携帯電話で話をしていた例も知られているが、
私も麻酔から覚めかけの患者で同じような状態を見たことがある。
麻酔の場合は、こうした生理学を熟知した麻酔科医が深刻な事態の発生を防止していて
心配はないが、その際の頼りはパルスオキシメーターである。
一見、元気そうであっても、急変が伝えられる新型コロナ肺炎患者の場合、
パルスオキシメーターが連続的に使用されていれば、
低酸素状態を早期に発見できた可能性がある。
しかし、そのためには、医療者が重症患者で使う際と同様な使い方をすることが必要で、
体温計のような一日2回といったチェックでは不十分だ。
数値の変化をしっかり評価できる知識も必要となる。
パルスオキシメーターは、
目にみえない微弱な拍動信号を何千万倍も増幅して得られた、
人工的な数値を示している装置である。
それだけに、循環(手指の温かさ)や体動(手足の動き)の影響を受けやすい。
医療用の装置はだいぶ改良されているが、それでも心臓による拍動と、
体動がもたらす拍動との区別は難しい。
数値を一人歩きさせ、明らかな異常値を見過ごしてしまっては、
元も子もない。
新型コロナ肺炎で要経過観察とされた患者には、正しい使い方を指導した上で(これが重要)、
パルスオキシメーターで頻繁に測定する体制を作ることが、
サイレントハイポキシア対策の切り札となる可能性がある。
日常生活で、健康な患者に使われる目的で広く普及しただけに、
病気の患者での使用には特別の注意が必要なことを忘れてはならない。
このパルスオキシメーターは、日本光電工業の青柳卓雄博士の発明(1974年)によるものであり、
今では毎日、全世界で何百万人もの命を守っていることは、
日本人として大きな誇りである。
世界の医療者からノーベル賞目前とされていた青柳博士は、
残念なことについ先日(4月18日)に、84歳で惜しまれつつ逝去された。
☆宮坂勝之(みやさか・かつゆき)聖路加国際大学大学院名誉教授
1944年 長野県生まれ。信州大学医学部卒業後、国立小児病院麻酔科、フィラデルフィア小児病院、
トロント小児病院集中治療部員、国立成育医療センター手術・集中治療部長、
長野県立こども病院院長、聖路加国際病院周術期センター長などを経て、
2018年から聖路加国際大学大学院名誉教授、20年4月から和洋学園大学学長補佐。
!(^^)!たのしい健康ページ