三浦家の冒険家たち
80歳でエベレスト登頂 三浦さん!
気温100度差を生きる!
◆来年5月、初のチベットルート
冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎さん(79)は、
来年5月、80歳で3度目のエベレスト(チョモランマ、8848メートル)に挑むという。
成功すれば世界最高齢での登頂になるが、三浦さんは、平成15年に当時世界最高齢の70歳でエベレスト登頂に成功した。
平成20年には、不整脈などの持病を乗り越え、75歳での登頂を果たした。
過去2回の遠征はいずれもネパール側のルートだったが、今回はチベットから世界最高峰を目指すのだと。
最近の温暖化の影響などから、チベットルートは雪が少なく、岩の露出が多いと予想され、高度なとうはん技術が求められるという。
三浦さんは夏から本格的なトレーニングを始め、
7月は北海道の羊蹄山に登った。
その後、北アルプス剱岳で、岩盤など困難なバリエーションルートの源次郎尾根からの登攀に挑み、
ロッククライミングの特訓に励んだ。都内でもクライミングジムでトレーニングを行っているというからすごいとしか言いようがない。
今秋には、次男でモーグル元五輪選手の豪太さん(43)らと、
ネパール・ヒマラヤの6千メートル峰に登り、高度順化などのトレーニングや体調のチェックを行うという。
その後、国内での準備を経て来春に日本を出発して、5月に豪太さんらとともに再び地球の頂点を目指すという。
標高8000メートルを超える高所では、酸素濃度が平地の3分の1になるという。
アンチエイジングの専門家でもある豪太さんは、老化に深くかかわっている物質が、低酸素状態の環境下でいかに変化するかをモニターし、酸素と老化の関係の研究につなげるという。
「
エベレストの頂上は歩いていくことができる宇宙。80歳での登頂は、できるかどうか分からないけれど、やってみる。限界への挑戦です」と三浦さんは話している。
☆三浦 雄一郎
1932年10月12日 青森市生まれ。プロスキーヤー及び登山家。
北海道大学獣医学部進学。母校の北大獣医学部に助手として勤務後、1960年代始め頃からスキー学校を開設してプロスキーヤーとして活躍。
クラーク記念国際高等学校校長、全国森林レクリエーション協会会長。
父の三浦敬三も山岳スキーヤーで、長男の三浦雄大は競技スキーヤー、二男の三浦豪太はリレハンメルオリンピック・長野オリンピック出場したフリースタイルスキー・モーグル選手。
1966年4月富士山直滑降、1970年5月エベレストのサウスコル8000m地点からの滑降(ギネスブックに掲載)など世界七大陸最高峰からの滑降を成し遂げた。
☆三浦 敬三
1904年(明治37年)2月15日 ~ 2006年(平成18年)1月5日)
青森県青森市生まれ。青森県立第三中学校(現 青森県立青森高等学校)、北海道帝国大学(北海道大学)農学部卒業。
日本のプロスキーヤー。
2006年1月5日 多臓器不全で死去。101歳。
☆三浦 豪太(みうら ごうた)
1969年8月10日神奈川県鎌倉市生まれ。三浦雄一郎の次男。
日本のスキーヤー及び登山家。愛称「ゴンちゃん」。
東京都老人科学研究所研究員、国士舘大学ハイテクリサーチセンター研究員。
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