夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

貧果でも・・・

2015年10月07日 18時03分12秒 | タナゴ釣り
ほぼ毎朝やっている二時間タイムトライアルの結果です。
『何ですか?これは?』って言われそうな釣果です。
正直言って途中で泣きたくなりました。

 先に書いたように、多分グルテンによる手荒れがひどくなっているので、今日からグルテンは辞めました。道具に頼りまくりのタイリクバラタナゴ釣りにあって、自分が思っている物が使えないってだけでテンション下がりまくりです。行くかどうか?も考えました。でも、基本的にやりたくってやってる釣りではありません。ただ時間が余るから暇潰しの釣りです。最初から道具に頼った釣りなんて面白くないことは分かっています。でも、なぜかこの釣りのファンは多いので、何が面白いのか?を探ってみたいと思って始めました。
 ワンコの用足しを終えて釣り場に向かう途中、いいチャンスだからもうこの釣りは辞めちゃおうかな?なんて思ってました。それなりの道具を使えば誰でも簡単に釣れてしまうことは先日当会会員の夏目さんの子供4歳と6歳に釣らせてはっきりしています。彼らにはその実験の被験者になってもらうために僕が普段使っているタックルをそのまま使ってもらいました。その結果、僕とほぼ同等の釣果を叩き出したのです。勿論、僕の方が経験がありますので多少は釣りますが、彼らはタイリクバラタナゴ釣りが初めてにも関わらず同じような釣果だったということです。この事は何を意味するかと言いますと、腕や経験が要らない・・・要は道具に完全に頼り切った釣りだということです。そしてそのような釣りは私的にどうしても好きになれないのです。道具に頼る釣りは、いい道具を手に入れられる人の勝ち。言い換えれば金持ちが有利な釣りです。思ったとおりにつまらない釣りです。このことが解ってからこの釣りに興醒めになってしまっている僕ですのでこのチャンスが潮時ではないかと思えたのです。でも『長期に亘って凍っていた黄身練りを解凍したし、まぁチョットだけやってみるか』ってことで車を走らせました。
 釣りを始めて一投目で釣れてくれました。“なんだ、黄身練りでもいけるじゃん!”って思ってしまった僕ですが後が続きません。釣れなくなった事に気が付くのに時間は掛かりませんでした。魚信は頻繁にありますが、掛けられない状況です。これは悔しい状況です。黄身練りだと魚信がないというのであればすぐに辞めて帰っちゃうのですが、魚信があるってことは工夫すれば釣れるってことです。ここから僕のイレギュラーな釣りが始まりました。今までの経験を生かして“ああやってみよう”“こうやってみよう”それで駄目だったら“これではどうだ!”と色々なことをやってみました。しかしバラシはあるものの釣果はほぼ皆無です。これが僕の実力なのか?・・・悔しいです。あっという間に時間は過ぎて行きます。そして僕のチャレンジも続きます。そしてもうネタ切れを感じて悲しくなって来ました。そしてあと残り30分という時、敢えて基本に戻ってみました。そうしたらパラパラと掛かるようになってくれました。”それなら”ってことで、その延長線上にあるスペシャルテクニックを使ってみたら、残り5分でバタバタと。そしてタイムアップ。もっと早く気が付いていればグルテンとそれほど遜色なく釣れたかもしれません。
 今朝はこんな釣果でしたが希望につながる釣りができました。徳川家康が 「不自由を常と思えば不足なし」と言っていますが、不自由の方が自由以上に楽しいことがある・・・そんなことを思う釣りでした。これがタイリクバラタナゴ釣りの面白さなのでしょうか?

グルテンによる手荒れ

2015年10月05日 22時07分15秒 | タナゴ釣り
 タイリクバラタナゴと釣り始めて二ヶ月くらい経ちました。たいしたことではありませんが、台風とかそういう時以外はほぼ毎日竿を出しています。決して楽しい釣りではないのですが、他の釣りが出来なくなってしまっている以上こういうことでもしないと気が滅入ってしまいます。
 相変わらずワンコを毎日・毎晩階段を降ろして用を足させるのですが、階段を降ろすのにハーネスを使っています。この方が抱っこして降ろすよりも犬の位置が低いので安心しているように見えるからです。犬は常に人の左側を歩くように躾けてあるので、ハーネスは左手でつかむ事になります。そうしたら左手の第一関節と第二関節の間の皮膚が硬くなって(角質が肥厚している)、寒くもない時期なのにひび割れて出血してしまうようになりました。よく冬にある現象なのですが、今年はこんな時期から・・・と思っていました。で、こんなとき僕は、うんと厚くなった角質はハサミで切り落として、軽石でこすって厚くなった角質を削り取ってしまいます。すると柔らかくなるのでひび割れしなくなるってわけです。しかし、今回は切っても切っても、削っても削っても角質がすぐに肥厚して来てひび割れてしまうのです。これはただの肥厚ではないなと思いはじめた最近、右手にも同様の角質肥厚が起こってひび割れて痛くなってしまいました。これは何だろうとよーく考えてみたら、タイリクバラタナゴ釣りで使うグルテン餌が付着する部分にぴったり一致します。
 先日グルテンのことを調べていたら、グルテンが原因で大腸炎を起こすと書かれたページがありました。確かにグルテンはベタベタとあちこちにくっつきますので、ヒダヒダになっている腸管内壁に付着したらなかなか取れないで、その間粘膜に物理的刺激を与え続け、それが原因で炎症が発生することは考えられます。しかし、僕の指を見ていると、釣りをした後は思いっきり洗ってますのでほぼ完璧にグルテンは落ちているはずです。加えてその後は仕事ですので、その性質上100回は手を洗っています。それでも釣りをしている2時間はずっとそこにグルテンが付いているわけです。ただ、ここに何かが擦れるとかそういう事はないので、グルテンの成分が何かしら悪いことをしていることは明らかです。となると、それが毎日のことになれば癌化することだってあり得ます。
 気が付いて良かったです。タイリクバラタナゴ釣りだけではなく、へら釣りをはじめ、色々な釣りにグルテンは使われますので、そういう人は要注意願います。ちなみに先日まで使っていたモーリス[BASIC]セットグルテンにはそのようなことはなく、今回daiwaのSILKY MASH GLUTEN2にしたらこのようなことが起こった気がします。勿論、こんなことになるとは思ってもいなかったので気が付かなかっただけっていうことも考えられます。でも、もしかしてこの餌だけで起こるのでしたらグルテンそのものではなく、何か添加されているものによる可能性もあります。加えて、ただ単に僕だけのアレルギーってことも考えられます。
 もし、グルテンをはじめ釣り餌で体が異常を起こしたことがある人がおられましたらコメント欄にカキコ願います。ここを訪れる釣り人たちが安全に、そして安心して釣りが楽しめるようご協力願います。
 あっ、そうそう、当方水虫はありません。

下の毛鉤で

2015年10月04日 20時28分21秒 | 渓流釣り
下の毛鉤で釣れたのがこいつ。
40㎝ほどの鮒です。
昨日は1時間半ほどの練習で鯉×4、鮒×3でした。
使用したロッドはSHIMANOの『スーパーゲームサーモンスペシャルNK』。サケを釣る竿ですので少々のことではへこたれません。こういう竿を使っていると抜群の安心感です。よく、重いでしょ?と聞かれるのですが、それほどでもありません。僕は平均より力がない方ですが、この竿だと一日中振っていられます。勿論ダブルハンドです。ハリスも3号ですから余裕です。ちなみにこの鮒は抜きの練習もさせていただきました。タモに納まった時の重量感は半端ないです。

 で、問題なのは鮒の魚信。自分でも分かっているのか?どうかが分からないというのが本音です。
流し終えてないピックアップで掛かることが多いです。
ではどうして魚信がないのに途中でピックアップをしたのか?が本人にも分かりません。まだピックアップのタイミングではないのに何故上げたのか?が分からないのです。自分では気が付かない変化を体が察知して勝手に手が動いているとでもいいましょうか。
(故)堀江渓愚氏は生前に『テンカラに偶然はない』と断言していました。確かに魚は毛鉤を咥えて餌ではないと判断するとすぐに吐き出してしまいます。その僅かな間隙を縫ってアワせるのですから、確かに偶然の確立はかなり低い感じがします。でも、それもすばしこい渓魚でのこと。鯉や鮒は渓魚に比べて俊敏性に欠けるので、咥えてから吐き出すまでの時間は長いのかもしれません。
 毛鉤を沈めるてんからは訳が解りません。魚が毛鉤を咥えているのに判らない自分が情けないです。もっともっと経験を積まなければ。。。 

渓流シーズンを終えて

2015年10月03日 20時24分36秒 | 渓流釣り
10月。ほとんどの渓流が今シーズンの幕を降ろしました。禁漁期です。
 そもそも禁漁期は魚の産卵時期に合わせ、その時期は我々釣り師は釣りを自粛し、彼らが安心して後世を残せるようにしてあげるのがその目的です。釣りが出来なくなるのは寂しい事ですが、先人が考え出した素晴らしい事だと思います。ところが最近は魚のこうした営みのことなんかどこ吹く風で“どうせ放流すりゃいいんでしょ”みたいな考えの下、繁殖期まで釣り師を呼び込んで遊漁料を稼ごうとする漁協が増えて来ています。そういうえげつない漁協はまだ少ないので幸いなのですが、少ないがため、心残りのある釣り師は尚更そういう漁協に釣られてしまいます。そのような川はほとんどがニジマスなどの外来鱒で、産卵期が違うというのが漁協の言い分みたいですが、そもそもそういう外来種を放流すること自体が自然破壊&生態系破壊になっていることがわからないのでしょうか?資本主義の欠点が大きく見えてしまいます。

 画像は昨日巻いた毛鉤です。シーズンが去った今、毛鉤なんか巻いて『えげつない漁協の援助でもするの?』って言われそうですが。・・・いえいえ、これは渓魚を釣るのではなく、渓魚以外の魚を釣ろうと考えて作っています。
 今年は6月を最後に渓流に行けなくなったことは今までの書き込みでお解かりいただけていると思いますが、行けなくなればなるほど想いは募るばかりになるのが釣り師の性というものです。“いつか行けるタイミングがあるかもしれない”と思っても、毛鉤を巻くだけの勇気はありませんでした。しかし、禁漁期になれば渓流には行けないのですから諦めもつくってものです。で、巻いたのがこれです。

 僕が好むてんからはテンカラと違って誘いまくる釣りです。誘うってことは水面直下が釣りの舞台になります。例え沈めていても誘えば毛鉤は浮いて来ちゃいますから。ところが最近の僕は渓魚だけがそのターゲットではなくなりました。渓魚は山岳渓流に棲んでいるので早い流れの中でも餌が取れるように泳ぐのが速いです。しかし、下流帯や湖沼では流れがないので泳ぐのがトロい魚たちです。そんな魚たちを相手にするにはやはり毛鉤を沈める必要があります。ところが普通の毛鉤をその重さで沈めると、糸ふけが多く出て魚が毛鉤を咥えても魚信が出ません。加えて、沈めると根掛かりが多くて毛鉤のロストが多くて腹立たしいです。いままでのてんからは毛鉤が見えている事がほとんどでしたので、(毛鉤を沈めて)毛鉤が見えないエリアで釣るのは僕にとっては至難の技なのです。これが克服できればこれからの渓流てんからにも生きること間違いなし。そんなことを思いながら試行錯誤を繰り返しています。

 この毛鉤はわざとバランスを崩して常に鈎先を上に向けて根掛かりが少なくなるようにした毛鉤です。このテの毛鉤は昨年から多用するようになりました。こういう毛鉤を使うと根掛かりは相当少なくなるので助かります。勿論、ただ流しではなくたとえ毛鉤が見えなくても誘いは掛け続けています。ハリスは張っているはずなのですが魚信は感じられなくて。でも、沈めた毛鉤は比較的長時間咥えてくれるので“ここ”と思える場所に毛鉤が行ったと思ったら、魚信がなくてもあわせてみると結構釣れてくれます。でも、これでは面白くありません。やはり魚信を取ってあわせて初めて“釣った感”が生まれるのです。この毛鉤はその練習のための毛鉤なのです。
 渓流シーズンを終えてやっとやる気になってきています。