せつなく朽ちた鉄扉

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お疲れさま、ディスカバリー。

2011-03-10 23:04:29 | 宇宙、航空系
スペースシャトル・ディスカバリー。
昨夜、無事に帰還し、ついにその役目を終えました。

 ■ディスカバリー号、最後のフライトを無事終了 (AstroArts)
 ■野口さん「頑張ってくれたなぁ」 ディスカバリー引退 (asahi.com)

現役シャトルはこのディスカバリーと、アトランティス、エンデバーの計3機でしたが、やはり3機中で一番印象深いのが、ディスカバリーでした。
朝日の記事にもあるように、何かと日本人飛行士と縁がありましたし、ISSに初めてドッキングしたシャトルだったり、2度の大事故の後の「絶対に失敗できない」という状況下でミッションをこなしたシャトルということもあるので、何度も何度もニュースになって、何度も何度も名前を聞いたシャトルでした。


そんな印象深いディスカバリー。
その最後のミッション、STS-133ですが、まー猛烈な延期延期の連続でしたねー。もはや延期はシャトルの名物とも言えますけど、まさにそんなシャトル人生を象徴するかのような、総決算の延期っぷりでした。

  1回目:姿勢制御エンジンからヘリウムガス漏れで延期(2010.11.1)
  2回目:メインエンジンの制御装置に異常が出て延期(2010.11.3)
  3回目:天候不良で延期(2010.11.4)
  4回目:燃料タンクから水素ガス漏れ発生&外部タンク構造部にクラック発生で大幅延期(2010.11.6)
  あやうく5回目:クルーだったコブラ氏が事故で負傷。一時は再度の延期も検討。(2011.1.20)
    → クルー交代で回避。代打のボーエン氏は突貫で再訓練したらしい。

で、昨年11月頭に打ち上がるハズだったのが、ようやく先月22日に打ち上がった訳です。
正直、水素ガス漏れとタンクのクラックが分かった時にはホントに大丈夫かコレ、と相当不安でした。よくまぁ無事に帰ってきたもんです。

 ■寿命はどこまで? 老朽化に悩まされるスペースシャトル (WIRED VISION)

上記記事は2005年初出。そんな6年前からポンコツ扱いだったシステムを、長年メンテしながら見事にミッション完遂させたNASAの苦労は相当だったと思います。

ディスカバリー関係の皆様、お疲れ様でした。
そしてあと2機、最後まで、無事故でお願いします。>NASA


あ、ちなみにSTS-133の水素ガス漏れと燃料タンククラックについては、詳細な説明が、何故かJAXAから日本語で解説が出てます。

 ■STS-133(ULF5)ミッション概要 (JAXA:PDFファイル)

上記PDFファイルの41ページ~45ページで解説されています。
NASA行けばどっかに書いてあるんでしょうけど、やはり日本語で、ってのがありがたいです。ありがとうJAXA。


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