せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
なおAdsenseはgooが勝手に出してるだけ。

あかつきについて、分からないことを想像すること。

2010-12-30 22:42:17 | 宇宙、航空系
さて、昨日の続き。
オマケとして個人的な予断なぞ。

調査に予断は禁物ですが、外野で眺めている身には予断してナンボというところもありまして。(ぉ
素人なりに、素人ゆえに、色々思うところを書いておこうかと。


【逆止弁について】

「逆止弁の閉塞」って言ってますけど、実は今は開いている可能性が無きにしも。
というのも、2010.12.17配布の方の資料にちょっと気になるデータがありまして。



「あかつき」の金星周回軌道投入失敗の状況について』27ページより。


ありゃ表示が切れちゃうか。記事の下のほうのスクロールバー動かして右端見てください。
特に9660秒後から燃料タンクと加圧圧力が収れんしていくところにご注目。

こういう圧力変化が起きるためには、逆止弁が開いてくれないと有り得ません。つまり、9660秒後に、逆止弁がちょっと動いたんですよ。圧力変化が分オーダーなので、全開ではなさそうですが、開いたのは間違いないでしょう。

JAXAは逆止弁の閉塞理由をいくつか想定しています。

 ・シール部分の不良
 ・しゅう動部の不良(設計不良、製造不良)
 ・部品の破損、脱落、噛み込み(バネ破損、想定外の動作頻度等)

ただ、9660秒後にちょっと動いた事を考えると、やっぱ、固着だと思うんですよ。
何か摩擦が大きい箇所があって、動かなくなった感じかと。

そうなると、思いつく原因は
 ・製造不良
 ・粉体のような異物の噛み込み
 ・想定外の動作頻度
ってところですかね。

「想定外の動作頻度」ってのは、何か圧力変化が脈動したような状況が続くと起こりえる訳でして。ぱっと思いつくのは、燃料タンクのダイヤフラムの振動ですかね? ただ、かなり加圧された環境下でそんなに膜が揺れるかは疑問ではあります。

やはり個人的には、製造不良か、細かいゴミの噛み込みって感じかなと思ってますが、そこから先は想像するにもネタが足らない状態です。

まー正直なところ、この逆止弁は今後の探査機開発には重要な問題ですけど、
当のあかつき本体にとっては、全閉でなければ何とかなると思ってます。はやぶさみたく、遠くから少しずつ、時間をかけて減速すれば良いと思うので。凄く面倒で難しそうですけど。



【逆噴射時の姿勢異常について】
【セラミックスラスタ(=OME)は壊れたか否か】

この2つはセットで。

あかつきを傾けるような強い力が働いて、セーフホールドモードに入った事が今回の失敗の直接の原因ですけど、その強い力ってのは逆止弁の異常だけじゃ解明できないんですよね。
「逆止弁の異常により燃料供給が狂ったことにより、OMEで何かおかしなことが起こって傾いた。」と大まかに推測しているだけで、肝心のこの部分が全く分かっていません。

で、そのOMEで何が起こったかについて、JAXAはD1~D5というナンバリングで5つの可能性を想定しています。

 D1) 熱流束過大によるスラスタノズルの破損
 D2) フィルムクーリング噴射方向異常によるスラスタノズルの破損
 D3) スロート後方後燃え
 D4) 不安定燃焼
 D5) インジェクタ噴射方向異常

個人的な感想ですけど、姿勢異常はともかく、この状況でOMEに何か起きたっていうなら熱による破壊を一番に疑うべきでしょう。というか壊れていて当然という気がします。

熱といえば、最も高熱になるのは燃焼室とスロート(一番細いところ)ですが、この辺りは割と肉厚に作ってあるっぽいです。三菱の技報に試験中のセラミックスラスタの写真がありますが、燃焼室やスロートより温度が低いであろう、スロートよりノズル側の部分が一番強く光ってます。この光っている辺りが、熱に対して相対的に一番薄くなっている箇所と言えるんじゃないでしょうか。

やはり、この一番光っている辺りが熱でやられちゃったんじゃないでしょうか。JAXAの想定でいうところのD1ですね。材質の窒化珪素は高温で分解するので、どんどん内側が削られて、穴が開くとかポッキリとか、そんな感じではないかと。

そもそも、熱の影響、突然の横向きの力、推力の減少と、減少した状態で安定した推力を考えると、D1しか考えられない気がするんですが。D2~D5では、もっと色々と不安定な加速度が測定されると思うので。

壊れ方としては、こんなシーケンスですかね?

 1.熱によりノズル上部の内側がどんどん削られて薄くなる。
 2.ある一箇所に穴が開く。
 3.穴からガスが噴出し、横向きの回転が始まる。
 4.穴はどんどん大きくなり、穴からの噴出量が増える。
     --------------
 5.噴出の衝撃で振動が発生し、穴から薄い部分に沿って亀裂が走る。
 6.亀裂からノズル脱落。

4と5の間に線を入れましたけど、もしかしたら4止まりで、5~6はまで発展しなかった可能性もあるので、線入れてみました。
こればっかりは、あかつきで試してみないと分かりません。もし4止まりだったら、OME噴射でまたくるくる回ってしまうという致命的な事態となってしまいますが。

で、こんなことを考えていてつくづく思うのは、やっぱスラスタを見るカメラが欲しかったなーということ。
なんせセラミックスラスタは初モノですからね。いくら理学系の探査機といっても、工学検証用のカメラ1つくらいあっても良かったんじゃないかなぁ。



【6年後に逆噴射可能か否か】

逆噴射は出来ると思ってます。
セラミックスラスタのノズルがポッキリして脱落している事が条件ですが、それなりに確立は高いと思ってます。

ただ、金星周回軌道に入れるのは難しいなと思ってます。

推力の70%弱しか出せていないので、単純計算で1.4倍の燃料が必要になります。失敗した逆噴射で既に想定の2割を消費しているとすると、当初予定の1.6倍の燃料を食う事になるんですが、それだけの燃料があるのかどうか。
残燃料のデータはありませんが、自分としては、足らないんじゃないかなと考えてます。


いや、今はここまでしか推測できませんけど、何も手が無いわけじゃないはずです。

なんせこれから6年11回も太陽を周るんです。
まだ検討するネタはありそうな気がします。


あかつきについて分かったこと、分からないこと。

2010-12-29 23:35:53 | 宇宙、航空系
クリスマスと年末と最終回ラッシュに紛れて金星探査機あかつきの関心が見事に下がっている気がしないでも無い今日この頃イカがお過ごしでゲソか。いやイカ娘は置いておくとして。

金星周回軌道投入失敗からこっち、大体1週間おきぐらいでJAXAから調査経過が報告されているんですが、先日よーやく原因らしい原因の言及がありました。

 ■「あかつき」失敗原因はバルブの閉塞 JAXA報告 (日本経済新聞電子版)
 ■あかつき失敗原因断定、6年後の可能性見極めへ (YOMIURI ONLINE)
 ■あかつき失敗はエンジン弁の閉塞 宇宙機構、原因究明へ (47News)

 ■第24号科学衛星(PLANET-C)「あかつき」の金星周回軌道への投入失敗に係る
  原因究明及び今後の対策について (JAXAプレスリリース)
 ※上記ページに3つPDFファイルがありますが、報道内容が載っているのは2番目の
  『「あかつき」の金星周回軌道投入失敗に係る原因究明と対策について(その2)』です。

うーん……なんか今更感が。
先週の段階でみんな「逆止弁のせいじゃね?」って思っていた節もありますけどね。(笑)

ちなみに逆止弁っていうのはガスの逆流を防ぐための弁です。チェックバルブなんて呼んだりもします。
身近なところだと、自転車のタイヤのバルブとか、ビーチボールの空気入れる口とか、布団圧縮袋の空気抜く穴なんかは、構造は違いますけど一種の逆止弁ですね。

まーとにかく逆止弁犯人説がほぼ確定した訳ですが、実はまだ分かっていない事がいくつかあります。
分かったことと、分からないことを整理しときましょうか。

【分かったこと】
 ・金星周回軌道投入失敗の原因は、1個の逆止弁の不具合だった。


JAXA資料『「あかつき」の金星周回軌道投入失敗に係る
原因究明と対策について(その2)』28ページより抜粋。



【まだ分からないこと】
 ・その逆止弁に何があったのか。
 ・逆噴射開始後に発生した姿勢異常の原因。
 ・現在セラミックスラスタは無事か否か。
       ↓
 ・ぜんぶひっくるめて、6年後に逆噴射可能か否か。


ってことで。
要は肝心なことはまだ何も分かって無い状態だったりします。

報道だと原因究明だから何もかも分かったような感じに受け取れますけど、んなことは無い訳でして。まだまだ解析は続きそうです。

ここから先はデータのみでは判断しづらいので、基本的に再現実験が解析のメインになります。
地上での実験スケジュールはこんな感じ。



JAXA資料『「あかつき」の金星周回軌道投入失敗に係る
原因究明と対策について(その2)』32ページより。



どっちみち「あかつき」本体で実験する必要があるはずなんですが、まず地上実験で大まかな状況を掴んでから、って考えなんでしょうか。せっかく取り戻したあかつきを下手をして失うのは避けたいという、慎重さというか恐れが読み取れますね。

取りあえず逆止弁の事以外で今分かることと言えば、
今後新しいネタが出てくるとしても、来年春以降、早くて3月末、遅いと夏辺りになっちゃうって事でしょうかね。
本当に6年後が期待できるのか否か、ちゃんと分かるのはもうちょっと先になりそうです。



#で、これだけで記事が終わっちゃうとつまんないので、後日、素人なりの考察というか想像なんぞもupする予定。


寂しいクリスマスイヴにコンビニケーキ食べ比べ・サンクス限定版

2010-12-25 00:57:34 | 食い物
今年もクリスマスですよ。
毎年毎年飽きもせずよく続くものです。

さて毎年飽きもせず、といえば例年コンビニケーキの食べ比べをしてきた当Blog。
今年は予約の段階で、各社どー見ても一度食ったことがあるようなラインナップに萎えに萎えまくってしまい、「どーせ毎回サンクスの独り勝ちなんだから、もうサンクスだけでいーだろ」という勝手な判断により今回はサンクスのラインナップ上での食べ比べという、えらいミニマムな勝負となりました。

で、サンクスで1人でケーキ3つお持ち帰りした俺。オマケで1.5リットルのオレンジジュースつけてくれました。まさか一人で食うとか思って無いんだろうなきっと。子供がいるとか思ってるんだろうなきっと。



本年のラインナップ。


フェイスオープン。(違


今年のチョイスは
  ●ショコラノワール 2970円(予約価格)
  ●クリスマス半熟チーズケーキ5号 2070円(予約価格)
  ●野菜のケーキ 500円
この3つ。

ショコラノワールは絶対美味しい、サンクス安定のホームラン王。やったねパパ。
半熟チーズケーキは「フワッと溶ける人気の”半熟”」というコピーにつられてチョイス。
野菜のケーキは、余りにも正体不明だったのでとにかく食ってみようかと。




まずは半熟チーズケーキ。


切り出した断面アップ。イマイチよくわかんない。


「フワッと溶ける」という期待感の大きなコピーに惹かれる半熟チーズケーキ。
断面写真ではさっぱり分かりませんが、ベイクドチーズケーキよろしく、チーズクリームの上層と、スポンジケーキの下層の2層構造です。

正直……フワッとは溶けなかったし、半熟っぽくも無かったような。
良くも悪くも、まぁ普通のチーズケーキの味です。

但し、普通のチーズケーキとしては、かなり出来の良い方ではないかと。

一番感心したのは、全体の食感。
チーズクリームの層と、スポンジケーキの層の食感上の柔らかさがほぼ同じなんです。この食感を実現するために、かなり柔らかいスポンジを使ってます。コンビニのクリスマスケーキってスポンジがパサパサで不味いのが多いんですけど、これは頑張ってます。お見事。




次はショコラノワール。まーこれは安牌だよな。


断面。クリームみっしり。スポンジまで入れると3層。


もうね、箱開けた瞬間から「絶対美味いに違いない」という濃厚なチョコの香りが。
これはもーたまりませんよ。

味は相変わらずの甘さ控えめビターチョコ系。(まーそれでも甘いですけど)
一口食べると口いっぱいに広がるチョコの香りと、滑らかなクリームの食感。
チョコの味で勝負、という直球勝負さがたまりません。

このケーキはぶれませんねー。もうサンクスの定番っぽくなってきました。
チョコ嫌いでなければ、安心してオススメできる数少ないコンビニケーキです。


ただ、相変わらず重いです。胃にどすんと来ます。
カロリーとか考えて無いけど、相当あるんだろうなー。




最後は野菜のケーキ。


切り出してレンジでチン。真ん中で溶けてるのはチーズ。


これ、レンジで温めないといけないんですか。開けてから気がついた。
フォンダンショコラ以外に温めて食うケーキがあろうとは。

で、温めた後の匂いが何か違う。どー考えてもピザの匂い。
一口食べて確信しました。これケーキじゃないです。

そもそも甘くないし。
ピザっぽい味がするよこれ。(笑)

ちなみに入っているのは小麦粉、玉子、トマト、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、ブロッコリー、ベーコン、チーズ。モノとしてはキッシュですね。確かにキッシュの味がします。ただ、キッシュはベースが玉子焼きですけど、これは小麦粉も入ってパンケーキがベースになっているという点に違いが。だからケーキと呼んでるんですかね。

味のほうは、結構うまいですこれ。特にワインに合いそうな味。白ワインとかシャンパンとか合うんじゃ無いでしょうか。ピザっぽい方向の味で、ピザよりあっさりヘルシー。実にクリスマス向きな料理です。

しかしやられたなー。ケーキだから”ほんのり甘い”系だと思っていたんですよ。さつまいもやかぼちゃをメインにしたケーキなのかなーとか想像していたんですが、いやー見事に裏をかかれました。
まー確かにパンフには「甘い物が苦手な方にもオススメです」とは書いてあったんですけど、まさかしょっぱいとは思わなかった。(笑)


でも、辛党は「ケーキ」という言葉に割と敏感だからなー。
なんか明らかに売れて無さそうでしたけど、来年は名前変えた方がいいんじゃないでしょうか。



最後にまとめというか感想。

実は、本当はローソンの1万円ケーキかエヴァケーキをネタにしようと思っていたんですよ。
両方ともあっという間に予約が締め切られてしまって買えなかったというのが実情。

でも、

 ■コンビニなのに1万円オーバー、ローソンの最高級クリスマスケーキ
  「スペシャルストロベリークリスマス6号」を食べてみました (GIGAZINE)

これ読んで買わなくて良かったと心底思いました。(笑)
これで1万とは、ローソンもヤマザキも何か考えがおかしいだろやっぱ。

結局、サンクスだけ買って正解だったっぽい気がします。
ちゃんとおいしかったし。満足満足。


でも来年はやらないよー。
いい加減飽きた。予約も持ち帰るのも面倒だし。

それに↓

 ■“おひとりさまサイズ”が続々登場! 進化するコンビニのクリスマスグルメ
  (TokyoWalker)

予約しないでも買える小さいケーキも、各社クリスマス用に割と良いものを出すようになってきたので。
次の機会があったら、ここら辺を比較してみたいですなー。



久しぶりの広島つけ麺・ぶちうま新宿御苑店

2010-12-18 18:07:48 | 食い物
本日は広島の日。
ついでに灯台は勝手に入っちゃダメの日。
どーでもいいが優のイメージは広島というより尾道だよなという気がしないでもない。
まーホントに尾道だったらコテコテすぎて面白くないけど。(どっちだよ)


で。

昨年一昨年と連続で広島旅行した訳ですが、そーいや2年連続広島に行っておいて、お好み焼きは食っても広島つけ麺は食わなかったなぁと気付きまして。
久しぶりに食ってみたいなぁと思いつつ、広島つけ麺なら別に広島行かなくてもいいか、ということで都内のお店を探して行ってきました。



ぶちうま新宿御苑店


お値段は割と高め。



(^▽^)ノ (>▽<)ノ


顔文字を見て一瞬入るのを躊躇しましたけど(笑)、つけ麺の魅力に負けて入店。
そう、辛いのが好きなんで、広島つけ麺って割と好きなんですよ。普段は余り食べないけど、食べたいって思うと他に代わりの利かない料理って感じです。

このお店の標準は10辛だそうなので、30辛で注文。以前行った「ばくだん屋」では50辛まで普通に食えましたけど、なんせ初めての店は加減が分かんないので。



30辛のスープだけ先に。冬でも冷たい。


なんか書いてあるなと思って撮影。ごはん入れるって面白いけど辛そうだ。



割と遅れて麺も到着。あつもりとかひやあつとかは存在しないのである。


冷たいスープに、冷水で締めた細麺。
東京のつけ麺の主流とは全く違う方向を向いているのが、さすが広島という感じ。(笑)

30辛のスープも、余り辛くなく、何処かクリーミーで甘さも感じるような独特の味。辛い麺といえば日清のとんがらし麺とか蒙古タンメン中本とかが有名ですけど、ああいうヒリヒリと痛くなる辛さとはちょっと違うんですよね。そして毎度毎度「冬に冷たいのは辛いなー」とか思っても、食い始めると汗をかくのも広島つけ麺の面白さ。
あーそうそうこれだよこれ、なんて思いつつ、ずず、ずずーと口の周りを真っ赤にして食ってました。

思うんですけど、やっぱり広島つけ麺の真髄は「辛さ」ですよね。正確には、甘さ、香り等々、辛さを含めた唐辛子全体の味を堪能する感じでしょうか。だからある程度辛く無いと、このつけ麺のおいしいところが全く出てこない気がします。辛いのがダメな人には向いてない料理かもしれません。
逆に言うと、辛いのが好きならアリですよ。蒙古タンメンとはまた違う、独特な辛さの味わい方が面白いつけ麺です。


中本もいいけど脂が強くてねぇ、最近はどうも、って方。
広島つけ麺なんかどうでしょうか。



しめごはん。思ったほど辛くは無かったけど、
メシを食うにはちょっと味が薄い気が。



ここのチャーシューが凄く美味かったので、残しておいてチャーシュー丼化。
これうまかったー。




2010.11.22 福岡、天神警固公園のイルミネーション

2010-12-17 23:43:35 | 写真
長崎福岡旅行関係も一応これでラスト。
本当はもうちょいネタがあるんだけど、それはまたいつか。

ってことで最後は天神駅前の警固公園のイルミネーションです。

 ■天神のクリスマスへ行こう2010 (天神サイト)

いつもは福岡から夜行バスで帰る事が多い訳ですが、そうすると、いつも福岡旅行の最後は天神駅って形になっていて。だから警固公園のイルミネーションが、いつも旅行の最後の思い出でした。

ただ、いつも時間に追われてバタバタした状態でちょっとだけ見て帰るって感じだったんですよね。
今回初めてゆっくり見てきました。













ちっこい公園なんで、それほど凄いって訳でもなく、ましてわざわざ東京から見に行く程のモノではないのですが……まさか写真に撮るとこんなに綺麗だとは思わなかった。
やはり狭い敷地だから、圧縮されている分だけ写真栄えするんでしょうかね?
うーんこれなら一眼で撮ればよかった。ちょっと悔やんでます。

うむ、次回こそは。

#いつになるかなー。




オマケ。映画のタイアップらしいシロモノが。


割と波動砲っぽい感じ出てる気が。
ライフルは切ってないけど、発射前にホタルがわらわら出てくる感じが出てる。(笑)




2010.11.22 天神・博多大丸のペットボトルツリー

2010-12-15 22:43:55 | 旅行



いきなり博多駅。


そして天神へ。もークリスマスシーズン真っ最中。


旅行記もいきなり長崎から福岡へ。
しかも福岡2日目、突然最終日の夕方にすっ飛びます。

いやもう細かく書くとキリがなくなってきたので、要点だけかいつまんでいこうかと。


という訳で福岡は天神のお話。
この時期になると日本中の商業施設でクリスマスツリーを飾ったりしますけど、福岡は天神にある大丸は何故かペットボトルでできたツリーを飾っているのですよ。で、今年のはどんなもんなんだろ?と確かめに行ってみたのです。



遠目には若干地味だなーって程度で、特にペットボトルという気はしないけど……


ツリーあっぷ。ええええー、ホントに直球でペットボトルかよ!


近寄ると廃品回収にしか見えん……。


ペットボトルでツリーを作ったっていうから、切って開いたとか、刻んでペレット状にして固めたとか、溶かしてどーこうしたとか、そういうのを想像していたんですが、なんと驚きの直球勝負なペットボトル。
写真の通り、500mlボトル、いろはすのボトルかも知れませんけど、それを縦にぐしゃっと潰したヤツをツリー全面に貼り付けてました。

まー遠くから見れば割と綺麗なんですけど、
近くから見ると、どーしてもゴミの山っぽく見えてしまって。

うーむ。



なるほどスポンサーはそちらですか。



ボトルキャップまで山のように。ワクチン何本分だろ。


くまー。


くまアップー。よく作った、と色んな意味で感心する。


試みとしては評価したいし、思ったよりも綺麗で良く出来ているとも思うんですよ。
でも、やっぱり天神にこれはないわー。
まだ11月中だったせいもあるでしょうけど、見ていた限り、足を止めて眺める人は殆どいなかったです。



ちなみにこれは2008年のツリー。これもペットボトルが材料らしい。
こんなのでよかったのに……。



ってことで、ネタとしては大変面白かったですけど、来年はもうちょいペットボトルっぽさを消してもいいんじゃないかなぁ。





オマケ。長崎駅に貼ってあったポスター。
超アイドル探査機はやぶさ、カプセルは大人気地方巡業中。今は浜松かな?



2010.11.20 長崎・鍋冠山の夜景

2010-12-09 23:37:07 | 写真
先日のグラバースカイロードの続きー。

細くて暗くて物凄い坂道を息を切らして登り続けて……30分くらい歩いた気がするけど、実際には15分も無かったのかなぁ。
なんとか途中で行き倒れる事もなく、鍋冠山山頂の展望台に到達しました。

以下、そこで三脚立てて撮った夜景なんぞ。



女神大橋方向。まだ登ったばかりで夕暮れの空。



市街方向。もう見事な夜景。


北方向。三菱重工のドックかな?


恐らくオランダ坂周辺。


日が完全に落ちた女神大橋。


いやー、いい夜景でした。
凄い坂でしたけど、来た甲斐があったというものです。

長崎の夜景というと伊佐山の展望台が有名ですけど、あそこから見る夜景は左右に広いんですよね。肉眼で見る分には大パノラマって感じで良いんですけど、写真に撮るにはちょっとパノラマすぎてイマイチな気がします。
それと比べてこの鍋冠山から見る夜景は、長崎市街を縦に眺める形になるので、狭い範囲にかなりの密度で凝縮した夜景になるんですね。こりゃ凄く撮影向きのスポットです。

そして伊佐山と比べて最も大きな利点。


誰もいない!(笑)



こんないい夜景なのに、誰もいないのは何故よ?
誰に気兼ねすることなく、三脚立てて撮りまくれます。すばらしいですねー。


で、そんなこと考えてつつ夜景を独占していたら、ぽつぽつと数人ずつのグループが5分間隔くらいで入れ替わり立ち代わり来るようになって。
まー撮影には何ら支障の無い人数ですけど、11月末なのに汗かいて息切らして登ってきた自分と違って、どのグループも凄く気楽に、きゃっきゃうふふと浮かれながら登ってくるのですのよ。

さすが長崎、坂に慣れてるんだなーとか勝手に思ってたら、
何のことは無い、ここ車で上がってこれるんですね。駐車場がありました。

あの日、歩いて登ったのは、俺くらいなんだろうなぁ……。






オマケその1。下山途中の坂道の夜景。
この夜景を見下ろして坂を下る感じは、まさに星の海にかかる橋を渡る感覚。感動。



グラバースカイロード最上部からの夜景。
ここもいい夜景だけど、鍋冠山を見ちゃうと、ちょっと高さが足らない感じか。




今日自分が理解した限りでのあかつきまとめ

2010-12-08 00:46:32 | 宇宙、航空系

 ■金星探査機「あかつき」の状況について (JAXAお知らせ)
 ■「あかつき」は異常時の回転状態…宇宙機構 (Yahoo!ニュース:読売新聞)
 ■あかつき、非常時姿勢に=金星周回軌道入り、成否不明―「まだ望みある」・宇宙機構
  (Yahooニュース:時事通信)
 ■「あかつき」軌道投入の確認難航、8日昼までに成否判明 (Yahoo!ニュース:産経新聞)
 ■<あかつき>「退避姿勢」で航行 8日午前中にも状態把握 (Yahoo!ニュース:毎日新聞)

あっさり済むと思ったらまさかのマモノ覚醒。
ここまで思いっきり順調優等生だった金星探査機「あかつき」、金星軌道投入時に突然「何かが」起こってしまった様子でビックリの一日でした。

まーそこら辺はTVでも何度も報道しているから割愛するとして、情報が小出しかつ状況が複雑で余りに分かりにくいので、自分の理解整理として現状のあかつきの状態を以下にまとめてみます。

 ・あかつきは健在。見失ってはいない。
   → ローゲインアンテナ(速度は遅いけど通信しやすいアンテナ。以下LGA)の
     信号は受信できている。

 ・どうやらあかつきはくるくる回っている様子。
   → セーフホールドモードという、機体を守るモードに切り替わっている。
   → セーフホールドモードは回転して姿勢を保つので、回転していること自体は正常。

 ・くるくる回っているせいでLGA以外での通信ができない
   → 回転止めないと、ミドルゲインアンテナ(通信がちょっと速いアンテナ。以下MGA)
     での通信ができない。
   → MGAは故障していない。一応MGAに切り替えろって命令すると切り替えるっぽい。
      → でも通信確立できないので結局LGAに自動で切り替わるらしい。

 ・あかつきからの送信データは理解できる形で受信できていない
   → LGAだと1時間以上ずーっと受信していないと意味あるデータにならない。
   → データは送ってきてはいるが、地球側で解析を後回しにしている様子。MGA切り替えが優先?
      → MGA(512bps)はLGA(8bps)の64倍の通信速度なので、MGAで通信したいよなやっぱ。

 ・取りあえず、なんでこうなったのかは現状全くの不明。
   → あかつきからのデータを受信できれば解析できるが、それにはMGAで通信できないと。

 ・そして今どういう軌道に乗っているのかも、現状では不明。
   → 通信できないので、速度や方向を測定するモードに入れない。
      → というより、不具合対策が先で軌道確認は後回しにしたっぽい?
   → そもそも逆噴射が正常に終わったかどうかも分からない。


ということで、はっきり言えば

  「生きてはいるし、見えてはいるけど、他にはなんにも分からない」

という凄く微妙な状態みたいです。



ただ、明るい徴候も。

 ・地球からの、MGAへの切り替え命令に反応する

ということは、内部の制御系も電源系も生きているってこと。MGAも故障してないっぽいし。
となれば回転さえ止まれば、あかつきとの通信は確立できるはず。

そこから先は分かりませんけど、少なくとも何も分からないままこれでお別れ、という話で終わることは無さそうです。


まー、一度は回転止めようとしたらしいんですけどね。

 ・回転止まれと命令したら止まらなかったが、実は地上のアンテナの向きがずれていた。
   → ズコー。
   → アンテナは古い情報を基にした予測位置で通信を試みたので、正確ではなかった。

 #ちなみに予測位置からずれていたから軌道に乗っていないとは言えないそうで。
 #元々誤差を含んでいる予測なので、逐次補正しないと正しい軌道でもアンテナずれるみたいです。

で、もう次はアンテナずれたりしないでしょうから、今度こそ回転止まるはずです。
ここで止まんなかったらそれこそ一大事ですけど、止まれば色々分かるはず。

あかつきチームは今も通信確立のために格闘しているようですので、午前中か昼かは分かりませんけど、少なくとも明日中(あ、日が変わってた今日か)には、今日よりもっと色々分かるんじゃ無いでしょうか。




2010.12.08 22:05追記:
本日昼頃既に報道された通り、あかつきは金星軌道投入に失敗していたとのことです。

 ■金星探査機「あかつき」、金星周回軌道投入失敗 (sorae.jp)
 ■「あかつき」金星軌道投入、6年後に再チャレンジへ (ITmediaNews)
 ■金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入結果について (JAXAプレスリリース)

失敗の報を聞き、今日一日ぐんにゃりしてました。
なんだろうこの微妙な喪失感とぶつける先の無い悔しさは。

で、現在の状況は極めて順調な様子。
  ・3軸姿勢確立
  ・リアクションホイールによる姿勢安定
  ・HGAでの通信確立

ホントに何があったんだよお前、と言いたくなるくらいの通常運転ですねこりゃ。
もう大量の情報が受信できているようなので、今後どんどん色んな事が分かっていくでしょう。

次の金星ランデブーは6年後。
このBlogが6年後も更新しているかどうかは分かりませんけど、6年後に軌道投入成功の報道と共に、この記事を見直してみたいものです。