せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
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旅の記念

2023-03-23 23:02:43 | 12都市12少女
今日は何だか厳島神社のしゃもじが話題だったらしいので、ふと遠い昔のことを思い出すなど。



あの頃に戻りたい……戻りたいね……


ねんがんの加賀野立弁当をてにいれた!(発動編)

2020-09-27 21:10:36 | 食い物
何とか無事に予約できた「加賀野立弁当」。
金沢駅あんと百番街の大友楼さんのお店で受け取ってきました!

ここで初めて思い知ったのですが、想像以上にでかい!しかも割と重い!(笑)しかも1つ1つ手提げの紙袋に入れてあるので、まとめて買うと結構かさばります。
重量といいサイズといい、複数人で買った場合は、代表者1名じゃなくて、全員で来て1人1つ持って行った方が良いでしょう。

私ゃぼっち旅なので3つぶら下げましたけど。
しかも一緒に買った日本酒やお菓子などのお土産も一緒に。結構辛かったです。

消費期限は、昼の12時受け取りで、当日の18時まででした。約6時間の命。(受け取る時間帯によって多少違うかもしれません)

北陸新幹線なら、恐らく東京駅まで1時間圏内くらいまでであれば、持ち帰って家で食べられそうです。車の場合は、高速使って……ギリギリでしょうか。
私はそのギリギリの方だったので、エアコンの風を当てながら休憩時間を減らして頑張って持ち帰りました。

でもねー、やっぱ目の前に弁当があって、時間がお昼じゃあ、やっぱ食べたいじゃないですか。

ということで高速のPAで1つ開けてみることにしました。

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1つ1つ包まれております。そしてでかい。


サイズですが、後で計ったら、縦15.4cm × 横22.0cm × 高さ12.0cm という大きさでした。
もし新幹線で食べるとしたら、あのテーブルは大体 40cm × 24cm らしいので一応余裕で乗ることは乗ります。ただ、これ2段重なので、下段まで全部展開すると飲み物を置く場所が無いかも知れません。幸い下段は2つに分かれているので、片方ずつ展開すれば大丈夫そうですが。

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包みを開くとこんな感じ。下段は引き出し式で2つにセパレート。


ちなみに箱の材質は木じゃないです。工作用のウレタン樹脂に木目を印刷した紙が貼ってありました。でも全然安っぽくはないです。しっかりできています。中身の量や弁当自体の重さを考えると、木製の折箱よりは良いかも知れません。


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上段おーぷん!なんか凄い密度。


上段、みっしり感が凄いです。良く全部入ったなという感じです。お前が詰めろとか言われたら同じように全部詰められる自信ありません。
上段の品数は20種類までは数えましたが、重なっていたりするので数えづらくて。数えるたびに数が変わるので(笑)、正確な数は分からないままでした。

この上段、日によって全然中身が違うようで、そもそもお品書きがありません。予算内でその日に入れられる食材が入る、という感じなんでしょうか。有名な駅弁なのでネットにも購入例がちらほら上がっていますが、全く同じ内容のものはありませんでした。
そうそう、この日は、なんとアワビが入っていました!大当たり!7~8cmくらいの小さなアワビ(恐らく蒸し物)ではありましたが、アワビ1つが肝も殻も添えて丸ごと入った駅弁とか初めて見ました。

……あ、ちょっと補足。

ネット上では、このお弁当にあわびが入っていたという例を他に見ないので、普段はアワビは入らないんだと思います。コロナ禍で色々と食材が安くなっていた、今だけの特典だったんじゃないでしょうか。

#わーい、らっきー!(笑)


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下段。引き出し式です。全部引き出して手で持って食べることも可能。


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下段のお寿司。味は割と薄め。おススメはしば漬け巻き。何故か地味にうまい。


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下段もう1つは治部煮と水菓子。この治部煮がうまいんだ!


下段の寿司飯は、それだけで小ぶりの駅弁くらいの量があります。女性の昼食なら、これでも多いと感じるかも知れません。
もう片方は汁気の多いもの専用部屋みたいで、金沢名物の治部煮と、なんと果物が入ってました。この日はぶどう、梨、キウイと、秋らしいメニューでした。

しかし水菓子まで入っていて、もう駅弁って感じじゃないですね。
料亭の会席料理を折に詰めて持ち帰ってきた、まさにそんな感じがします。
しかも予約制ですから、自分のために作ってくれた料理なんだな、という実感がわいてきて嬉しくなります。


で、いよいよ、肝心のお味の話ですが。


単純に言うと、うまいです。
中身の半分は魚介類なので、そっち系が苦手な人には向かないと思いますが、一般的な和食が好きな人なら楽しめるでしょう。

おススメは、なんといっても下段の治部煮!駅弁に入れても大丈夫なように煮汁の餡をかためにしてあるので、食べやすいし、具材に味がしっかり絡んで大変おいしかったです。

あと飲み物は用意すべき。生臭さは余りないのですが、やはり魚介類なので口の中を適時リセットするためにも日本酒か日本茶が欲しいところです。冷でもいいですが、もしかすると、割と温かい方が合うかも知れません。(理由は後述)


量の方ですが、見た目のとおり、かなりの量です。
自分の感覚的としては、すき家の特盛とメガ牛丼の間くらいのボリュームかと。小食の人だと食べきれないかも知れません。残して持ち帰る場合は、この駅弁の大きさがネックになるので、その辺りにも注意が必要かもしれません。



で。まぁここまではいい話。

うまいうまいとガツガツ食い進めていくうちに、「ん?」と思うことが出てきました。

「どれを食っても、同じ味がする。」


全体的に薄味なんです。素材の味を消さない味付けなんだと思いますが、そのせいか、味にメリハリが無いんです。あわびも、エビも、ホタテも、甘鯛も、なんだか同じ味に感じてしまう。

あともう1つ、「んん?」と思うことが。

「ご飯、少しポロポロじゃね?」


寿司飯も薄味なので、どうやら乾きやすいようです。前に食べた「元気甲斐」の栗おこわがかなり甘く味付けしてあったのは、乾燥対策でもあったのかも知れません。


うーん、こんなはずでは……と思いつつ、1つを食べ終わって、後は家に持ち帰りました。

で、その日の夜、改めて残りを自宅で食べたのですが、この際に温めても大丈夫そうなものは、電子レンジで少し温めてみました。数十秒くらい、ぬる燗くらいに温めてみました。

……もう一口で分かりましたよ。

「なんだこりゃ!全然違う!」


うまいです。めちゃくちゃうまいんです。はっきり味がする。それぞれ味が違う。しかも凄くうまい。これが加賀野立弁当の本気の片鱗かと、感動モノでした。

まぁ、早い話が、冷めていると素材の味を感じづらいんですよ。温めることで香りが立つので、ようやく素材のポテンシャルが引き出せるようになってきた、そういうことです。素材の味を消さないための薄味が、駅弁としては裏目に出てしまった感じがあります。

あと、やっぱり飲み物があった方がいいです。1つ1つの味がより引き立ちます。

ということで、

もし、今まで「加賀野立弁当」を食べて「んーイマイチだなー」とか思っていた方がいたら、是非、温めて食べてみてください。
駅弁としては致命的な問題だと思わなくもないですが(苦笑)、それを上回って余りあるおいしさなので、温めてみてください。

新幹線の車内でどうやって温めればよいのか、という問題は今のところどうにもなりませんが、せめて飲み物が温かければ、少しは素材の香りが立つかも知れません。ということで、お茶ならホットで、日本酒ならぬる燗あたりをおススメしておきます。


個人的には、機会があったら是非とももう1回食べてみたいです。
温めて食べる用に1つ、そして駅弁としてどうやって食べるのが一番おいしいのかの実験用に2つ。またいつか、3つ買って、色々食べ比べたいです。

ごちそうさまでした。
大友楼さんの、予約を受けて頂いた方、作って頂いた方、店頭で対応して頂いた方、ありがとうございました。


ねんがんの加賀野立弁当をてにいれた!(接触編)

2020-09-27 21:07:02 | 食い物
センチの聖地巡礼で何度金沢に来たかもう数えるのも忘れてしまいましたが、そんな頃からずっと憧れていた、ずっと食べてみたかった駅弁がありました。

有名ですよね。そう、「加賀野立弁当」。

金沢の老舗料亭、大友楼さんが作る、1つ1万円という高額な駅弁。
元々がトワイライトエクスプレスのディナーに匹敵する弁当、という話ですから、もう駅弁として格が違いすぎます。

ただ、入手難易度も格が違います。
 ●予約制
 ●予約は3つ以上から
 ●ホームでの受け取り (※注:今は違います。詳しくは後述。)

この中で「ホームでの受け取り」っていうのが、私にはネックでした。
そうりゃそうでしょう。ぼっち旅で、1万円の駅弁を3つぶら下げて帰りの特急はくたか(当時)に乗るのはかなりキツイですよ。1つは車内で食べられるとしても、残り2つを持って東京駅から山手線に乗るのは流石に厳しい。(笑)


そんなこんなで見送ってきたのですが、時代はこのコロナ禍。大友楼さんもかなり苦しんでいるようで、春頃はドライブスルー販売なんてこともしていたようです。

これを知って、少しでも応援したいな、という気持ちと、ホームでなくても受け取れるんじゃないかなという期待と、今なら最低ロットだけの個人客でも快く引き受けてくれるんじゃないかなという打算が働いて、ダメ元でアタックしてみました。

大友楼さんに電話をしたのは金沢に立ち寄る3日前。
お弁当の方の問い合わせ先に電話しました。
この段階で、webページの駅弁一覧に「加賀野立弁当」が無いことに気づき意気消沈していましたが(笑)、ダメもとで聞いてみよう、ダメなら「大名御前」でもいいかなとか思ってました。


で、電話した結果。

 ●「加賀野立弁当」は今でも受け付けている。(やった!)
 ● 予約は1週間前まで。(えっ……)
 ● 受け取り場所は、金沢駅のあんと百番街のお店でも大丈夫。(万歳!)

予約期限を思いっきり過ぎてしまっていて、これはダメかと完全に諦めたのですが、今回はたまたま運が良かったのか、何とか3日前でも受け付けてくれました。

#今回は受取日が平日だったのが幸いしたのかもしれません。
#必ず3日前でも大丈夫ってことじゃないので気を付けて下さい。

あと驚いた情報がもう1つ。

 ● お値段は1つ「税込み」で1万円。

加賀野立弁当が登場した頃は、確か消費税率3%。今が8%(お弁当だから軽減税率)。
つまり5%分安くなってるんですよ奥さん! お買い得!

今は1つ税込み11000円だろうと思い込んでいたので、これはちょっと驚きでした。


とにかく、無事予約ができたので、あとは当日を待つだけ!


……とまぁ、思い込みが強すぎて予約の話だけで長くなっちゃったので、一度ここで切ります。(笑)


駅弁・元気甲斐を食べてみた。

2020-09-26 21:03:20 | 食い物
昔、探検レストランっていうテレビ番組がありまして。
正直中身はあんまり覚えていないのですが、その中で「元気甲斐」という駅弁をプロデュースしていました。

なんせ子供の頃でしたから、小淵沢なんてのが何処にあるかも全然知らず。
感覚的には月と火星の間くらいの距離感で、テレビの向こう側の、恐らく一生関係のない世界の話として見ていました。

時は流れて令和の時代。

大体こういうテレビの企画モノって、もって1年というか、少なくとも番組が終われば潮が引くように消えていくものです。だから元気甲斐なんて弁当は、もうこの世に無いと思っていました。

ねとらぼでこの記事を読むまでは。

 ■小淵沢駅「高原野菜とカツの弁当(復刻版パッケージ)」(1000円)~50年前からベジファースト! 日本初の生野菜入り駅弁が50周年 (ねとらぼ)

「高原野菜とカツの弁当」……聞き覚えがあるような。
あそうか、「元気甲斐」の会社が最初に作っていた駅弁だ。今でもあるのか、凄いな。

ん?先発品の弁当が50年も続いているなら、後発の元気甲斐もまだあるのでは……?
そう思って検索したら、ホントに出てきたからびっくりしましたよ。

 ■ふもとの駅弁「元気甲斐」 (株式会社 丸政)

しかも、ちゃんと由来に「テレビ朝日「探検レストラン」の企画で誕生いたしました。」と書いてある。なんて丁寧で正直な会社なのか。これは食わねば。


かつて月と火星の間くらいに思えた距離は、今だと高速道路で2時間半で行けちゃうのです。
自分も世の中も、随分変わっちゃったなぁとしみじみ思ったりしました。


ちょっと前置きが長くなりましたが、いよいよ「元気甲斐」の感想などを。


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凄い面々で作り出された割に、若干ダサ古い感じもする包み紙。でもそれがいい。


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中身は上下二段、完全に独立していて別々に楽しめる構成。
底面積は手のひらに乗るくらい。


正方形で、ちょこんと手に乗ってしまう、割と小さく感じる弁当です。
ただ、高さが普通じゃない。さいころか、って感じの立方体です。


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右が上側、一の重。左が下側、二の重。


ちょこんと小さいサイズだったのは、2段重を横に広げて置くことも考えてあるのでしょうか。
割と豪華な内容の割に、凄く自然に食べ始められるのは、関わった人たちのセンスの良さが感じられます。


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一の重あっぷ。「山のもの」という感じの構成がいい感じ。


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二の重あっぷ。一の重より肉類が多く豪華な感じ。


お品書きの詳細はメーカーの丸政さんのページを見てください。

まず感じるのは、どすんと胃にくるボリューム。見た目は小さいですが、ごはんはおこわ系が2つなので、割と満足感あります。

次に、おかずが要らないんじゃないかというくらい、ごはんがおいしい。
しかも上下の重で味が違う。
一の重の胡桃御飯はクルミというよりひき肉炊き込みご飯で、しょうゆ系のお味。
二の重の栗おこわはかなり甘めの味付けになっていて、胡桃御飯と交互に食べると見事なコンビネーションです。

おかずは随分と小さめですが、ごはんだけで無限に行けるので、おかずが足らないという感じは全くありませんでした。
そして、はっきり言っておかずはハズレがありません。全部おいしいです。

割とありがちな、「箸休め」と称した甘いおかずが無いのも見事です。
峠の釜めしのあんずが許せないクチとしては、この判断は嬉しいですね。(笑)


この駅弁、もしかしてビールと一緒に買うことを想定してあるんじゃないでしょうか。
おかずは全部酒の肴で、飲み終わったら2段のごはんでしめるような、そんな食べ方を考えた構成という気がします。

あの、旅行の1日目のやたらテンション高い状態の昼に、ビール片手にプチ宴会始めちゃうような、そんな20世紀なサークル旅行のお供、そんな位置が似合いそうな駅弁だなと思いました。


まぁ値段(1780円)を考えれば他の駅弁より美味しくて当然なのかも知れませんが、それにしても見事です。そしてこのクオリティを35年作り続けられたことも尊敬に値します。

今年になって新宿伊勢丹にも出店してくれたようなので、一部の人には若干買いやすくなったかも知れません。
とにかくこの駅弁、見かけた方は買ってみてください、おススメです。


2020.9.14 金沢 湯涌温泉のぼんぼり

2020-09-24 21:07:42 | 旅行
以前から、もう回数数えきれないほど金沢に旅行していますが、湯涌温泉は「いつか泊まってみたいなぁ」と思いつつ今まで縁がありませんでした。

だって高いし、大抵空いてなかったし。

それがコロナ禍で直前でもすいすい予約できるようになって、さらに1人でもOKなんていう宿もあって。これは今年泊まらないと一生泊まらないだろうと思って、湯涌温泉に一泊してきました。

湯涌温泉といえば、いつもの年なら、10月上旬くらいに「ぼんぼり祭り」があるんですよね。

今年は感染拡大防止のため中止になったと聞いていたのですが、お宿の方から「ぼんぼり観に行かれますか?」と聞かれてちょっとびっくりしました。なんでも、お祭りは中止になったけど、せめてぼんぼりだけでも飾りたい、という話なんだそうで。

何の歴史もない、純粋にアニメから生まれたお祭り。
温泉地にとっては降ってわいたようなよそ者のお祭りなんだろうと思っていましたけど、しっかり根付いているんだなと、ちょっと驚き、ちょっと嬉しくなりました。


ちなみに、私は未だに「花咲くいろは」を観たことがありません。(ぉぃ
ただの通りすがりのセンチファンです。正直羨ましい。


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誰もいない夜の闇に、ぼうっと浮かび上がる、みんなそれぞれの、でもみんな同じ願い。
とても綺麗でした。


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