『「秋葉原」外神田7丁目のキセキ』さんで知ったのですが、伝聞で何か発言するのはいかんだろうと思って控えてました。それに、執事喫茶は自分としては守備範囲外だし。
立ち読みではなく、買わせて頂きました。¥550-也。
ええ、買いました。
自由に批判したいから、ちゃんと対価払いましたよ。
ですから、正規の読者として、発言させていただきましょうか。
この雑誌、はっきり言って提灯雑誌です。
化粧品関係の広告及び広告タイアップ記事が9割。ほぼ9割フルカラーの紙面で383ページ+小冊子2つ+美白化粧品の試供品綴じ込みで550円というからには、記事の大半は広告料絡みでしょう。
ですから、基本的に取材対象に不利な記事はありません。当たり障りの無い、つまらない記事が並びます。まぁ、昔のI/OやASCIIの事を思えば、キッカケを掴む情報誌としてはアリではないかなぁという気もします。
そんな中で、執事喫茶の記事だけが思いっきり浮いています。
この記事だけ、提灯じゃないんです。露骨に砕けた文章。恐らくライター(YOKO@decoさんという方)の質というか性格に起因する文体だと思いますが、正直、浮いてます。本来万歳提灯誌で使える人じゃありません。
ですから、この人が取材に来たという事自体、最初から好き勝手に書いてやる、という意思表示であると言えるのではないでしょうか。
で、巷で一番問題視されている、無断撮影した客の写真も本当に堂々と載せています。目線は入っていますが。
私見ですが、無断撮影というマナー違反と、盗撮された客のプライバシーという件で文句を言うのは、なかなか難しそうです。確かにどちらも全く許されない行動ですが、そこは百戦錬磨、恐らく裁判ならVoCEが勝つでしょう。
喫茶店内の撮影を禁止する法も社会通念も無いでしょうし、客の写真にも言い訳出来るレベルに黒目線が入れてあるので、故意のプライバシー侵害とは
言えないようにしてあります。(上手いよね。見習いたくはないが、自己防衛のためにも見習っておくか。)
ただ、読者に「自由に撮影可能である」という間違った認識を与える事は非常に問題です。
■過日の盗撮・無断掲載に関するご報告(続報)
当該執事喫茶の質問に対する編集長の見解が、執事喫茶のサイトに載っています。
”レポートとして読者の興味を惹く方向の記事”という意味では、店として禁止している撮影行為があたかも可能であるかのようなニュアンスの記事であることは非常に問題であり、
”最後まで撮影禁止の旨は把握していなかった”というのであれば、それは取材側のリサーチ不足であり、情報を扱う媒体としては本来反省すべき事なのではないでしょうか。
そういう意味では、この記事と取材に全く落ち度がないと思い込めるこの編集長には、かなり失望させられました。
少なくとも、これが自分の上司だったら思いっきり喧嘩すると思います。嫌いなタイプですね。
ちなみ記事自体はつまんないです。
そもそも、このライターが何を言いたいのか分かりません。「(客の庶民臭さに)興ざめ」、「「萌え」はわからずじまい」と書いた後で、唐突に「今度はなりきりお嬢で行きます」とリピートするかのような言葉で締めてあり、何故そういう結論に至るのか、文章を読む限り全く理解できません。
この記事が
”レポートとして読者の興味を惹く方向の記事”かどうかは、相当に疑問です。
なお、この記事自体は、雑誌の特集記事「VoCE Eew!」の一部です。「VoCE Eew!」というのは、どうやら特定のテーマに沿って多数のライター(この号は12人?)が1~2ページの記事を作って並べる、ある意味ライター同士の競作のような構成のようです。
今回のテーマは「「感じる」チカラ」だそうで、殆どのライターは、錯覚の話だったり、昔見た映画の話だったり、大自然の話だったりと、これに沿った記事を書いているわけです。
で、このテーマで何故か執事喫茶の盗撮記事を書いたYOKO@decoさんはというと、特集の一番最後に、1ページだけ、目立たない感じでひっそりと載っています。実際、他のライターさんの記事とカラーが違いすぎて、とても間に挟める記事じゃありません。この人、何故この特集に参加しているんでしょうか。全く理解できません。
”該当ページはライター及び編集部が話題の場所や人をアポイントメントなしで,体験するという人気連載である。”
とのことですが、とても人気のある記事の扱いとは思えません。
本当に人気があるなら、来月から特集冒頭に2ページあげて下さい。
で、街の化粧品売り場とか行って、
次々と押し売りされる様をメーカー名入りで自由に書いてみて下さい。
できないでしょ?(笑)
所詮、そういう事なんですよ。
突き詰めれば、文句が来ても怖くない相手だから、好き勝手にやられただけ。
編集長の回答からは、そういういやらしさが透けて見えるのが嫌でたまりません。
オマケ。
さすがにココは編集長でも止められないだろう。