安倍首相、出生率向上を図るため三世代同居・近居を促進する政策を指示 (住宅産業新聞の記事より)
例えば、二つの相反するタイプの会社があるとします。
一つ目は、社全体の利益が一番で社員にきついノルマを課す会社です。
二つ目は、自由な雰囲気で、社員一人ひとりが自分の責任と判断で仕事している会社です。
どちらで働きたいかといえば、誰でも二つ目の方を選びます。
しかし、会社という単位で見ると、どちらが競争力があるかは一概に言えません。
一つ目の会社は、トップさえ優秀なら、その組織力で成果を出す可能性があります。
一方、二つ目の会社は、ややもすれば会社としてまとまらず、個々人の社員が勝手にやるだけになってしまいます。
そういう状況で両者が競争したらどうなるでしょうか?
これは他のことにも置き換えることができます。
代々の名家でお家の存続のために一族が協力しあう家と、親戚づきあいのない核家族の家庭。
特定の宗教を信じ他と馴れ合わない移民と、彼らに寛容で自由な個人主義の国民。
上記事もそうですが、今はちょうどこうした相反する価値観同士のせめぎあう難しい時代です。
そして、古臭く遅れてると思われていたもののほうが、強くなってきています。
当然、窮屈で排他的な雰囲気は、際立った才能が現れても出る杭を打つようなところがあります。
自由な雰囲気は、そうした個人の力を最大限に伸ばせる強さがあります。
ちょうどナチス・ドイツが流出させた数多の世界最高峰の才能達が皆アメリカに渡ったように、です。
結局、どちらにもメリットとデメリットがあります。
義務という名の毒は、すぐに効きます。
自由という美名による毒は、長い時間をかけて本人すら自覚のないまま殺します。
前者の毒はだれでも嫌がりますし、その意味で免疫のある人は多いです。
一方で、後者の毒は一般人も知識人そして政治家も侵され、免疫を持つ人や特効薬を作れる人はほとんどどいません。
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