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お郷ことばで語る憲法9条

2005-03-11 01:50:15 | Weblog
 私のパートナーが家に持ち帰ってきた本に面白いものがあったのでこの場で取り上げさせていただく。
 その本のタイトルは「全国お郷(くに)ことば・憲法9条」(坂井泉企画編集。合同出版)。憲法9条は、私がここで言うまでもないが、「戦争の放棄」を謳った、日本国憲法の理念を凝縮した条文である。これを「お郷ことば」で言うとどうなるか。本書は、北は北海道から南は沖縄まで、全国から寄せられた94の「お郷ことば」で語られている。
 憲法9条は、こうしてみても世界に誇れる「宝」だと実感させられる。まだ、本を手に取ったばかりで、全ての言葉に目を通していないが、20編ほど読んだだけでも何か心に暖かいものを感じる。
 私は1947年生まれ。1947年は、前年に公布された新憲法が5月3日に施行された年として記念すべき年だ。私の年代には、「憲治」「憲弘」など、「憲」の付く名を持つ人がとても多くいる。それからしても、あの年、いかに廃墟と化した日本で、人々が新憲法に希望を見出していたかが窺い知れるのだ。
 私の生まれ育った愛知県三河ではどう言うか。ペンネーム:森ママさんからの作品を見ると、
①うちら日本の国民は、みんな正しい考えを持っとるじゃん。そんで国の中が乱れん、安心して暮らせる平和な世界を心から願っとるじゃん。だもんで、国と国がごたごたおこして、いがみあったとしても、そとへ出かけて行って武器を使って、力ずくで解決するようなことは、これから絶対にせんじゃんねえ。
②だで、戦争やるための兵器はいっさい持たんことに決めたじゃんねえ。そんで政府がいっくら戦争をやりたいと言っても、日本の国民は絶対に認めんじゃん。戦争は絶対いかんらあ。そうらあ。
 と書かれている。いいねえ。ホント、お国訛りはたまらなくいい。
 お国訛りと共に、憲法9条はどのような事があっても絶対にこの世からなくしてはいけない、いや死守しなければならない。今年は憲法改正(?)論議が本格化すると見られているが、後世に禍根を残さぬためにも、憲法改悪に反対していくつもりだ。
 

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