9月1日の「防災の日」、全国各地で防災訓練が行なわれた。
「東海大地震」を想定した訓練では、60万人を超える人たちが参加、「首都直下型地震」が対象の首都圏でも約7万人が参加したという。東京を中心とした8都県市の訓練には、今回初めて在日米軍や韓国の救助隊が参加した。
参加者の中には、そういった「迷彩色」の参加を心強いとする人もいるようだが、かつてヴォランティアの立場でこの訓練に参加していた私には、強い違和感がある。11年前に起きた阪神大震災の時、自衛隊はマスコミや世論に気兼ねして、恐る恐る出動したものだ。それからすれば、隔世の感がある。
この10年の流れを見ていると、国や自衛隊は、防災にかこつけて自衛隊を街に出し、「自衛隊アレルギー」を払拭させようとしているように思えてならない。この流れをどこかで止めないと、防災をお先棒担ぎにした「愛国心」作りが始まりそうな勢いだ。もっと多くの優秀な人材をこの分野に引きずりこむことが緊急の課題だ。
「東海大地震」を想定した訓練では、60万人を超える人たちが参加、「首都直下型地震」が対象の首都圏でも約7万人が参加したという。東京を中心とした8都県市の訓練には、今回初めて在日米軍や韓国の救助隊が参加した。
参加者の中には、そういった「迷彩色」の参加を心強いとする人もいるようだが、かつてヴォランティアの立場でこの訓練に参加していた私には、強い違和感がある。11年前に起きた阪神大震災の時、自衛隊はマスコミや世論に気兼ねして、恐る恐る出動したものだ。それからすれば、隔世の感がある。
この10年の流れを見ていると、国や自衛隊は、防災にかこつけて自衛隊を街に出し、「自衛隊アレルギー」を払拭させようとしているように思えてならない。この流れをどこかで止めないと、防災をお先棒担ぎにした「愛国心」作りが始まりそうな勢いだ。もっと多くの優秀な人材をこの分野に引きずりこむことが緊急の課題だ。