くるぶしを骨折してから3週間の昨日、病院に診察を受けに行った。
経過はすこぶる順調。ギブスを取って患部を見ることになった。ギブスは電気カッターで半切され、久方振りのわが「弁慶の泣き所」との面会は劇的なものになるはずであった。しかし、そのカッターの音を聞いた途端、音に敏感に反応する私は看護婦に「大丈夫?」と訊ねた。看護婦は私の不安を気にする風もなく、カッターをギブスに当てた。しかし、明らかに異常音がする。
しばらくしておかしいと気付いた看護婦は、何かごそごそやり始めた。あまり電気カッターの恐ろしさが分かっていないのだろう。その扱い方を見て冷や冷やする。なにせ、回転盤がきちんとハマっていないのに電源を入れている感じだ。下手をしたら遠心力でカッター盤はあらぬ方向に飛んでしまう可能性がある。
幸いなことに、彼女は医者に助けを求めた。医者は電気カッターの怖さを承知しているのだろう。落ち着いた対応で、慎重に扱って回転盤をはめ込んでくれたようだ。そのままその医者がギブスの半切をやってくれるかと期待したが、彼は忙しいらしく診察室に消えてしまった。
気を取り直して、看護婦はカッターをギブスに当てた。見ていると緊張するだろうからと見て見ぬふりをする。しかし、その手つきはあまり熟練しているとは言えず、結構怖い思いをさせられた。ギブスを切り取った後、カッターで肌を切ってしまうことはないかと聞いてみた。
すると、意外にも「ありますよ」との正直な返事。
医者はX線写真を見て足を触診した。そして出した診断は、半ギブスで大丈夫。風呂に入ってもいいし、風呂で足先を動かすこともいいと言ってくれた。帰りの車の中で開放感を実感しながら足を延ばす。
夜は風呂に入って「垢すり」をした。すると、こすれどこすれど、出てくるわ出てくるわ。人間の身体からはこんなに垢が出てくるものかと驚いた。
とここまで書いて、今日はパートナーは出かけているし、天気もいい。明日のメディア塾の資料調べに図書館に自転車で行ってみようと、外に出た。図書館に自転車でと思ったのは、家と図書館の間には坂道がなくて、「片足こぎ」でいけると踏んだからだ。松葉杖は短かく出来るのでギターケースに入れて行けばいい。
片足こぎで自転車に乗ることを想像して家の前の階段をコツコツ(コレ、松葉杖の音)。
しかし、コツコツは10数回で終わり、次に「ワォ!」との野太い声と共に、ドスンという鈍い音が辺りに響いた。そう、私は3週間前の再現ヴィデオのように階段から松葉杖ゴト転落したのだ。折角直りかけた右足首を痛めてはとかばったので今度は左足と左手を痛めてしまった。左足は膝に擦過傷を負った程度だが、左手のたなごころが痛くてしびれている。松葉杖をついてみるが、痛くてつけない状態だ。今キーボードを打つのも辛い。明日のメディア塾の講義は渋谷の先の池尻大橋だ。結構大変かもしれない。
う~っ、この場は負け惜しみでごまかすしかない。
おいらの人生、結構次々に試練が来て、楽しいぞ。
経過はすこぶる順調。ギブスを取って患部を見ることになった。ギブスは電気カッターで半切され、久方振りのわが「弁慶の泣き所」との面会は劇的なものになるはずであった。しかし、そのカッターの音を聞いた途端、音に敏感に反応する私は看護婦に「大丈夫?」と訊ねた。看護婦は私の不安を気にする風もなく、カッターをギブスに当てた。しかし、明らかに異常音がする。
しばらくしておかしいと気付いた看護婦は、何かごそごそやり始めた。あまり電気カッターの恐ろしさが分かっていないのだろう。その扱い方を見て冷や冷やする。なにせ、回転盤がきちんとハマっていないのに電源を入れている感じだ。下手をしたら遠心力でカッター盤はあらぬ方向に飛んでしまう可能性がある。
幸いなことに、彼女は医者に助けを求めた。医者は電気カッターの怖さを承知しているのだろう。落ち着いた対応で、慎重に扱って回転盤をはめ込んでくれたようだ。そのままその医者がギブスの半切をやってくれるかと期待したが、彼は忙しいらしく診察室に消えてしまった。
気を取り直して、看護婦はカッターをギブスに当てた。見ていると緊張するだろうからと見て見ぬふりをする。しかし、その手つきはあまり熟練しているとは言えず、結構怖い思いをさせられた。ギブスを切り取った後、カッターで肌を切ってしまうことはないかと聞いてみた。
すると、意外にも「ありますよ」との正直な返事。
医者はX線写真を見て足を触診した。そして出した診断は、半ギブスで大丈夫。風呂に入ってもいいし、風呂で足先を動かすこともいいと言ってくれた。帰りの車の中で開放感を実感しながら足を延ばす。
夜は風呂に入って「垢すり」をした。すると、こすれどこすれど、出てくるわ出てくるわ。人間の身体からはこんなに垢が出てくるものかと驚いた。
とここまで書いて、今日はパートナーは出かけているし、天気もいい。明日のメディア塾の資料調べに図書館に自転車で行ってみようと、外に出た。図書館に自転車でと思ったのは、家と図書館の間には坂道がなくて、「片足こぎ」でいけると踏んだからだ。松葉杖は短かく出来るのでギターケースに入れて行けばいい。
片足こぎで自転車に乗ることを想像して家の前の階段をコツコツ(コレ、松葉杖の音)。
しかし、コツコツは10数回で終わり、次に「ワォ!」との野太い声と共に、ドスンという鈍い音が辺りに響いた。そう、私は3週間前の再現ヴィデオのように階段から松葉杖ゴト転落したのだ。折角直りかけた右足首を痛めてはとかばったので今度は左足と左手を痛めてしまった。左足は膝に擦過傷を負った程度だが、左手のたなごころが痛くてしびれている。松葉杖をついてみるが、痛くてつけない状態だ。今キーボードを打つのも辛い。明日のメディア塾の講義は渋谷の先の池尻大橋だ。結構大変かもしれない。
う~っ、この場は負け惜しみでごまかすしかない。
おいらの人生、結構次々に試練が来て、楽しいぞ。