抱えているもの

2012-06-06 22:01:19 | 折りに触れ思うこと
引っ越し祝いだよと言って、もぎたてのアスパラを一抱えも持ってきてくれた若い友人、子供さんはもう高校三年になったけれど、発達障害になり、今、家族会の様な集まりで脳の勉強をしてるんだ、いつものように明るく屈託なく話してくれた。

別の友人は、義理の姉が本人納得しないまショートステイに入れられ、娘達も帰りたいと言われたら困るので面会にも行かず、別の親せきが行くと帰りたいと泣いて訴えるという話をしていた。

どこが悪いのだろうと思うような、むしろ健康そうでモデルさんの様に綺麗でスタイルのいい娘さんは、結婚して子供もいたのだけれど強迫神経症になり、始めは苦しんで誰にも言えなかったけれど今はいい医者に出会い落ち着いていると話していた。

気さくに声をかけてきた奥さんは、24歳の障害を持つ息子さんを家で看ていて、週に何度かデイサービスに連れてきていると事もなげに話した。

本当に人生は様々、そして様々で当たり前。 幸か不幸かなんて比較もできないしするものでもない。 私も軽度の認知症の親と二人暮らしだけれど別に珍しい事でも何でもなく自分の分と思っているけれど、私の生い立ちや育ちや親のこと家庭の事情を知っている唯一の友人は「○○ちゃん(私)もね、苦労して育って、いまこうして今度は親の犠牲になってね・・・」と云う。 それは心外だし他人にそんな風に言われたくない。 だけどそんな風に言うようになったのはきっと私のせいだ。 電話をくれる都度親の様子を聞いてくれるので、 私は誰にも自分からは親の事など言わないけれど聞いてくれる彼女には自分の心情を含め話していた。 だから最近は「ほんと、云って悪いけどお宅のお母さんは・・・」などど私が話した親の人間性みたいな事も云うようになった。 きっと私が大変だと思い私を慰めそしてエールを送ってくれているのだろうけれど。 そして私のことを、あんたは強い、口説かない、愚痴らない
というけれどそれも心外、私強くはない。

一人で抱え込まないなどと簡単に言うけれど、世の中人に言えないことを抱え込んでいる人はいっぱいいる。
でも内心はどんなに不安だろうけれど、明るくて前向きな人たちは素敵だと思う。 私は暗くて後ろ向き・・・だけど歩いているし歌ってるし笑ってるし飲んでるし、金は天下のまわりものと思ってるし、あとは野となれ山となれと思ってるし。 まっ! そんな所でいんでないかい・・・