昭和ノスタルジー

2005-11-25 23:14:00 | 折りに触れ思うこと

 
紙芝居はブレーメンの音楽隊    

オルガンとランドセル
 
4畳半の茶の間              
                    
おばばとアッちゃん

おばばとアッちゃんは2人暮らしでした
おばばは 毎日まだ暗いうちから起きてご飯を食べ 出かけていきました
アッちゃんはいつもその様子を布団の中から見ていました
「この子供は 人がご飯を食べているのを喉の奥まで見てる!」
おばばが怒りました

アッちゃんはいつも外にいました
近所の子供達は 晩ご飯になると家に帰っていきましたが
アッちゃんはおばばが帰ってくるまでずっと外にいました
夕方薄暗くなった頃 大きな荷物をしょっておばばが帰ってきます
大きな荷物は段ボールでした
沢山の段ボールはアッちゃんの家の燃料でした

ストーブの前に座り おばばが段ボールをくべる
火ばさみに挟み 上手にくべる 
それは 静かで暖ったかい時間でした

アッちゃんは おばばの長女の娘でしたが
おばばはアッちゃんの事 あまり好きではなかったみたいです
「この子供は あっち向けと言ったら3年でもあっち向いてる」
近所のおばさんに そんなことを云っていました

アッちゃんは 当時みんながはいていた
アップリケの付いたフェルトのスカートが欲しくてたまりませんでした
でも 物を欲しがる子供にはなれなかったのです

大人になったアッちゃんは
自分の子供の頃を思うと可哀想だと云って
泣きました

 


2005-11-25 03:59:56 | 折りに触れ思うこと

一昨日、久し振りに夜の街へ出かけてきました。
街は既に師走への装い、この季節の風物詩となったライトアップで日中の喧噪をよそに幻想的に浮かび上がっていました。  


  行きつけのスナックで毎年、年2回行われるイベント「全国地酒巡り」いつも行く友人2人と行って来ました。
カウンターに番号が付いた酒が一升瓶ごと並び、それを解説書を見ながら好きな物を注文しぐい飲みで頂くと言う趣向です。今回は24本の瓶が並んでいました。2時間5,000円お料理も充分で大満足なのですが、24杯は飲めませんでした。

私は鳥取県の「李白」から始まり、北海道は千歳鶴の「雪原の舞」 山形県「枯山水」 秋田県「天の戸」 長野県真澄の「山花」~これはニューヨークの日本酒バーで人気なんだそうです。

吟醸 大吟醸 純米吟醸 純米 山廃純米 山廃本醸造 山廃純米大吟醸 本醸造
生貯 等々その違いは分かりませんが、酒はひとくち含んだときの舌触りと飲み込んだ後の喉ごしに残る味、この味の違いは分かるのですが・・・
京都「桃の滴」 兵庫「青乃無」 鳥取「霧の幻想」 福井
「春夏秋雪」

スーパーの酒売り場でも、その化粧瓶の色、形の多様、和のネーミングの美しさに、感心しますが・・・
酒はいいものです。

至福の夜でした。