私立学校教職員共済組合 下谷病院(旧 東京府医師会下谷病院)
所在地:台東区根岸3-12
構造・階数:RC・3F
建設年:1928(昭和3)
解体年:2002(平成14)
備考 :2001.12閉院
Photo 1995.6.17
下谷病院は私立学校教職員共済組合が運営していた病院だったそうで、最初は東京府医師会下谷病院として建てられたものだったという。
縦長で3分割された窓が並び、それぞれに庇が付き、頂部にも庇が巡らされている。正面から見るとほぼシンメトリーだったようだが、道路沿いにあって引きがそれほどないため、正面から全景を把握したり撮影するのはできなかった。また中央部には細かな装飾が付けられていたようだが、それは撮らずじまいに終わった。中央部の装飾については下記、「ぼくの近代建築コレクション」に写真があるのでそちらを御覧頂ければ。
白黒で撮ったものしかなく、またエアコンの室外機や配管などが後から設置されていたこともあり、きれいだった印象は残念ながらあまりない。
病院建築は清潔でなければならず、また機器もいろいろ入るので、それに対応する強度や設備、スペースが必要で、新しくし続ける必要もある。古い建物がなくなるのは残念だが、仮に自分がどこかの病院でお世話になるとしたら、やはり最新で安全できれいな方が良いと思うわけで、時代の流れからすると、病院建築が建て替えられて無くなっていくのは致し方ないことなのだろうなと思う。
2022.10.10追記
1952(昭和27)年発行の『火災保険特殊地図』には「根岸病院」と記されていた。昭和初期に東京府医師会下谷病院として建てられたと諸々の資料には書かれているが、根岸病院だった時代もあったようだ。
また、Wikipediaを参照したところ、老朽化と法改正でスプリンクラーの設置が義務づけられたため建て替えが必要になったが、同所での建て替えはせず移転して東京臨海病院となったと記されていた。
下谷病院/根岸3丁目 - ぼくの近代建築コレクション
Tokyo Lost Architecture
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