いよいよ登山2日目の朝を迎える。5時半弁当を受け取り。ロビーでおにぎりの朝食をすませガイドさんとレンタカーで登山口に向かう。
ガイドさんは電話での印象と違って若い男性でした。ガイド暦6年だそうです。ガイドになるために屋久島に移住したと話していました。
今日の天気は曇り、午後から雨で夕方から嵐になるという天気予報だから、4時には帰って来たいということでした。
平日だというのに登山口はもう駐車場はいっぱいで、とめるところがかろうじて一台分あいていました。それも一番スタート地点に近い場所が空いていました。ラッキー
6時半まだ暗いのでヘッドライトをつけて歩き始めました。不規則に並べられた枕木のトロッコ道をリズムに乗れないまま、小杉谷集落跡地まで歩く。30年ほど前まで小学校もあって大勢の人が住んでいたそうです。看板に当時の写真があって、運動場と重ねてみているとタイムスリップしたような感覚になりました。そこで一休みして、そこからは、歩きやすいように中央に板を打ち付けてあるので、下を見なくても歩きやすいようになりました。
途中、一代目の倒木に二代目が着生してその切り株に三代目が着生しているという三代杉を見て、説明を聞きました。その長い時間を想像したとき、今という時間、ここにいる自分がなんとも不思議な感覚でした。
屋久杉というのは屋久島に育った樹齢千年以上のものをいうそうで、隆起した岩の上で雨が多く、土は1メートル以下しかない(土は火山灰)という厳しい、環境で年輪の幅は1ミリもありません。ということは一年に1mm以下しか成長しないということで、今の太さになるには本当に気の遠くなるほどの年月が流れたということです。
時間は定かではありませんがたぶん2時間ほど歩いた地点で、トロッコ道が゛終わり、立派なトイレがありました。そのトイレは水洗用の水も排泄物を浄化した水で補われ沈澱物だけをトロッコで持ち出すという完全なエコトイレでした。そこからはいよいよ本格的な登山です。リタイヤする人もいました。帰るだけの余力が残っていないと帰れないので、ガイドさんが無理だと判断したら、行かないといっていました。
私たちはまだまだ元気。これからの山道をわくわくとしていました。
しばらくいくと推定樹齢2000歳といわれる翁杉がたっています。ガイドさんが樹齢を歳でいうので、屋久杉に人格のようなものを感じます。
そしてウイルソン株に到着。ウイルソン株は中に入ってもいいというので入ってみましたが、切り株の中とは思えないほどの広さで中に何かを奉ってありました。そこから空を見上げて写真を撮りました。
大王杉は縄文杉が発見されるまで、屋久島で一番古いといわれていたそうですが、推定樹齢は3000歳です。
夫婦杉はとなりの杉と枝で融合してて寄り添うように立っています。
夫が2000歳で妻が1500歳だそうです。
水場を過ぎよいよ最後の登りです。泣いても笑っても後15分以内には縄文杉が見られますよ。というガイドの声にわくわくとしてきました。
いよいよ縄文杉の上の部分が見えてきました。そして最後の階段をのぼるとそこに、堂々とした大杉が待ち構えていました。10時50分到着。歩き始めて4時間20分。
樹齢は7200歳という説と、もっと若いという説があるそうですが空洞になっているため正確な樹齢はなぞだそうです。15分ほど、眺めたり写真を撮ったりしてすごしていましたが、ガイドさんがもうそろそろ帰りましょうというので、きりがないので別れを告げて下山を始めました。水場で、ガイドさんが沸かしてくれた暖かいお茶を頂いて昼食にしました。
下り始めると雨がぽつぽつと顔にあたるようになり、雨具が必要になってきました。いい時間に登れたことに感謝しました。と同時に下りが苦手な私の太ももの内側の筋肉が痛くなってきました。いよいよ運動不足のツケがきたかと、これからの行程を思うと不安になってきました。しばらくするとそれもおさまり普通に歩けるようになってきてホットしました。
雨量がどんどん増えて足元には水が流れるようになり、谷の水の音もだんだん大きくなっていきます。下が岩盤なので降った水はすぐ流れてしまうのだそうです。途中三代杉の中で雨宿り休憩をさせてもらい、小杉谷集落跡を過ぎて、駐車場に帰ってきたのが3時過ぎ。その時、雨は土砂降り状態でしたが、ラッキーなことに車の後ろの看板に屋根がありそこで着替えを済ませて、ホテル着4時。
本当に無事に縄文杉に会うことが出来たことに感謝でした。
ガイドさんも、はじめ会った時は大丈夫かな・・と思ったそうですが、実際に歩いた時間は9時間でした。予定よりはやく帰れました。月に35日降るという屋久島の雨にあうという体験も出来たし、よかったです。ホテルに着くと、荷物を持ちに来てくれて、乾燥室に案内しくれました。至れり尽くせりでした。ありがとうございました。
それにしても、歩きにくいほどの筋肉痛で・・・・イタイ イタイ(明日歩けるかどうか心配になるほどの痛み)
食事の前に、ホテルで岩盤浴の初体験をしました。 3日目に続く