今回は仕事休んで向かった。
一応は中間管理職なので、普段は世間の連休に合わせて休むなんて
家族旅行などの極々限られた用事のみだったが。
今回は違います。「ノストラダムスの大予言」「キャプテンウルトラ」
「マイティジャック」の演奏が行なわれるから!
冨田勲 映像音楽の世界 SOUNDS OF TOMITA 冨田勲メモリアルコンサート
~特撮・アニメ・映画音楽特集~
メインのメンバー:指揮の藤岡幸夫氏、シンセの篠田元一氏、そして
譜面や構成で後を引き継いだ「最後の弟子」津田賢吾氏映画・映像の
識者として知られる樋口尚文氏の監修。そして演奏はオーケストラ・
トリプティーク。
もう間違いありません。
そもそも冨田先生の追悼関連公演には足を運びました。
「Dr.コッペリウス」「題名のない音楽会(収録)」大河、シンセ、
手塚アニメ・・・素晴らしかった。
しかし、まだ残っている物がある。そう、特撮劇伴です。
それをいち早くBS「エンター・ザ・ミュージック」で語ってくれたのが
藤岡幸夫氏なのです。
藤岡幸夫氏は冨田先生晩年の『源氏物語幻想交響曲絵巻』でも指揮を担当。
冨田勲先生が室町時代から伝わる「明珍火箸」を見つけてきて、縦に吊る
して鳴らしたエピソードを紹介、「源氏の風が香った」と語った理解者で
もある。
そして、篠原元一氏(Key)は「イーハトーヴ」以前から信頼を得ている
「こだわりの人」。
NEXT未来のために「ミクとかなでる先生の夢〜冨田勲ラストコンサート」に
登場されてた津田賢吾氏。
あの番組・・・「先生の死を乗り越えて遺作完成を目指す」ドキュメンタリー
だったのだが。
実際は音楽面で後を引き継いだ、若き津田賢吾さんの苦難物語だったのよ。
それを乗り越え、今回!
2018年9月17日
会場は東京国際フォーラムホールC。
ロビーは早々と混んでいる物販コーナーも長蛇の列。
年齢層は渡辺宙明コンサートより高いかな?主に50~60代の男性が多い。
なんとか並んでお目当てグッズを購入。
SF特撮ドラマ『マイティジャック』のTシャツ。
そして会場限定300部販売CD『マイティジャック大全』。
いやぁ、売り切れも心配したが何とか買えましたよ。
並んでて時間を使い「ヤベェ、プレコンサート始まっちゃう」と入場しようと
したら、なんと客席入り口にシンゴジラのW監督の姿が!!
庵野秀明氏と樋口真嗣氏が関係者とお話しされている。
~つか、あんたらがそんなトコロに居たら通り辛いじゃないかよ!
そう思いつつも入口に近い庵野氏へ会釈して前を横切ったら「あぁ、どうぞ」と
凄い笑顔!私も釣られて笑顔。
ああ、そうだ。ここにいる観客は皆「同志」みたいなもんだよね。
言うまでもなくコンサートの企画・制作はスリーシェルズさん。
伊福部・宙明・菊池俊輔…数々のコンサートを実現してくれた実績あり、信頼度は
抜群なのだ。
客席に入ると、もう演奏が始まっていた。舞台の真ん中にミニムーグなどの機材が
設置され、ケーブルで繋がれている。
齋藤久師さんによるプレコンサート、アナログ・シンセの音が素晴らしい。
階段を移動しながら自分の席を探したが、これがビックりするくらい前だった!
「アナログシンセサイザーライヴ『オマージュ冨田勲』」。
たったいま通路を移動してきた私が言うのもなんだが、中途半端な明るさと人が
歩く物音の中でのステージは、少し齋藤久師さんに気の毒だったかな…。
演奏自体はDOMMUNEでの物を思い起こさせてくれた。
和音の出せないアナログ・シンセの電子音、エコーや効果でヘヴィなライヴ演奏。
即興によるアヴァンギャルド電子音から、最後はやはり『惑星』の一節。
音を絞るように終了。シンセ脇に移動し、会釈する齋藤氏に大きな拍手。
ぜひ次はもっと良い演奏環境でLIVEを聴きたいと思わせてくれました。
(続く)