あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「アニメプロジェクトin大泉/アニメわくわく聖地巡礼大泉」に行く①

2013年05月19日 | アニメ・特撮
本日行われた「聖地イベント」に行ってきました。

久々に西武池袋線の大泉学園駅へ。
大泉小学校・妙延寺・東映アニメーション・風致地区公園の4会場で行われたイベントで

無料の会場巡回バスがあるという事だったが、
本数も多くなく、細かく回ったら時間のロスがありそうだったから
駅から歩いて近い妙延寺1箇所のイベントを見ることにした。



ホントは大泉小学校で行われた、松本零士先生の「画業60周年記念トークショー」を見たかったのだが
子供にはピンと来ないだろうから無念のパス。

基本は地域主体のイベント
だから「護街戦士ショウエイダー」なる商店街のヒーローも登場する。



そして、宇宙海賊キャプテン・ハーロックの格好をしているのは、ゆめーてる商店街の会長さんだとか。
ヒゲの親父さんだが、長い黒髪と彫りの深い顔は、なかなかカッコイイ。
ショーの合間には迷子の子をステージに上げて母親に呼びかける
・・・なんて、地域の会長さんらしい行動も。

そういや、小学生3年生くらいのコが「メーテル」の格好をしていて、
とびスケと私でビックリ・・・なんてシーンもありました。
※だって、つけまつ毛までバッチリだったんですもん・・・。

妙延寺の門の手前には地元商店の出店もあり
ちびスケはヤキソバ、私は肉パテが乗ったイタリアのパン料理を食べた。
肉にハーブが効いてて実に美味だった。

歌のステージも、工藤真由さんクラスこそ出なかったが
若いながら昭和のアニソンから最新のプリキュア・ソング迄をカバーし
ゆめーてる商店街のテーマソングともいえる「スマイルゆめーてる」を歌う「愛甲ミカ」さんが 
「アニソン・オン・ステージ」で盛り上げてらした。



「スマイル・プリキュア」のOP/EDソングや
最新「ドキドキ・プリキュア」のOP/EDソング、アンパンマンの歌、
ひみつのアッコちゃん、魔女っ子メグ、そして銀河鉄道999・・・
それらの主題歌を歌う愛甲ミカさんの声は可愛くて
今後の活躍をお祈りしたい気持ちが湧いてしまいました。
 
なお、「スマイルゆめーてる」の「♪スマイル・スマイル・スマイル♫」のメロディは
「スマイル・プリキュア」のOP曲に似てて、少し「オヤッ?」と思わされました。

一瞬、昭和アニメ曲の歌詞がトンだシーンもあったが、
気を取り直して最後までステージを勤め上げた愛甲さん
ステージを見つめるキュア・ビューティーさんも満足そうでした。



※私は前に回って見る事は出来ませんでしたが、
 ちびスケが言うには「女の人だったよ」との事・・・。

一旦客席の入れ替えあり、パイプ椅子の大半が片付けられてブルーシートが敷かれ
さあ、いよいよ「プリキュアショー/プリキュアダンス教室」の準備です。  

追悼:田中富士夫会長②/地方ジム会長の思い出

2013年05月19日 | ボクシング
故・田中富士夫会長とは直接お話した事も無いし
何度も姿を拝見したワケでも無い私ですが。

その数少ない「目撃」が実に印象深かったんですよね・・・。

吉野戦の前に小山豊と対戦し、「もうヒト攻め」で勝てそうだったのに結果は引き分けになった横田浩一(埼玉中央)
生観戦した私の近くに後援者さんが居たようで、田中会長が客席に挨拶に来て「参ったな~」「難しいよ~」と汗を拭き吹き釈明(?)してたのが凄く印象に残ってます。

その人が伝説(?)のリキジムに関わってたなんて、今からすると驚きです。

エディさんは神様のような人で、私も一ファンながら告別式に参列しました。
それでも、井岡vsトンブリファーム戦前には神経質になって、外からスパーを見学してた一般人に八つ当たりしたり
赤井が大和田に倒されてコーナーでグッタリしてた時、介抱してた他のスタッフに「イイノヨ!」などと言い放ったり・・・と、理解不能なところもお持ちでしたね。
※赤井は練習が不十分でエディさんのコントロール外だった事に
 苛立ちがあり、「アカイは罰ヲ受けてるのヨ!」と言ったらしいですけど・・・
 倒されてから赤井が担架で運ばれるまでの時間が随分と長く感じられただけに
 なおさらエディさんの「不貞腐れよう」が異様に映ったモノです

身近に居た分、田中富士夫氏は「気分屋な」エディ・タウンゼント氏を沢山見たのかも知れませんね。
※柴田国明やガッツ石松は、エディさん以前に
 ヨネクラジムの名トレーナー・松本清司さんが育ててますし・・・。

地方出身で地元の興行も観戦した私は、地元判定だったり、地方ゆえスパー不足マル出しの選手を見たり・・・と、色々ありましたが。

それでもエネルギーを惜しまずボクシングに向けた会長さんは印象深いです。

農協チャンピオン守安竜也を育てた岡山平沼ジム会長。(老会長が奮闘する様がTV番組で特集されてましたね)

見た目がスキンヘッドで怖かった福岡帝拳ジムの三角泰雄会長。全日本ジュニアライト級新人王・寺本勇や、大和田正春に挑んだ丸尾正、息子ミスミ義隆のセコンドにも付いて大きな声を出していた印象があります。 

大きなゼスチャーで日本Jミドル級王者・沢田勝博に指示を送った熊本ジムの明智俊宣会長。

上京した後に見た田中会長は、そういった方々を思い出させてくれました。
(もちろん多くの方々が今も「現役」会長です)

仙台ボクシングジムの千葉隆会長は、チバ・アルレドンド、仙台モンティエル、伊達ピント、佐藤健太ら外国人ボクサーを輸入し、
佐藤仁徳を中央でも人気のある選手に育てたのは見事でしたね。
実業家の側面が大きかったので、私が好きな地方ジム会長の「系譜」には入りませんが・・・。
※経営する旅館・ホテルのCMに池上季実子を起用するバブル紳士だった印象あり。
 結局「本業」が危うくなった事で佐藤仁徳のマッチメークにも影響が出て、
 佐藤は世界戦が実現しないまま引退・・・

「アニメプロジェクトin大泉」~アニメわくわく聖地巡礼大泉~開催

2013年05月18日 | アニメ・特撮
「アニメプロジェクトin大泉」~アニメわくわく聖地巡礼大泉~が
5月19日(日)午前10時~午後4時30分に開催される。

場所は、西武池袋線の大泉学園駅・北口周辺の4会場
大泉小学校・妙延寺・東映アニメーション・風致地区公園

入場料は無料
当日は会場巡回バスを運行され、そちらも無料。

※天候によってプログラムの変更・中止がある模様。



◆各会場でのイベント

【大泉小学校】

・松本零士氏 画業60周年記念トークショー
  13:45~14:30

・プリキュアショー/プリキュアダンス教室
  10:30~11:30

 
                                   
アニメシアター「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」
①12:40~13:05
②15:35~16:00
  
・セル画彩色体験教室
  10:00~15:00 ※受付随時  


【妙延寺】 大泉ゆめーてる商店街
 ・プリキュアショー/プリキュアダンス教室  
15:30~16:30
  ※イベント内容は大泉小と同じ



 ・愛甲ミカ アニソンオンステージ 
①11:35~ ②14:05~

 ・おとらぼアニソン演奏会  
①10:10~ ②12:05~

 ・地元商店会による屋台 ほか

【大泉風致地区公園】大泉学園町商店会
 ・プリキュアショー/プリキュアダンス教室  
13:00~14:00
  ※イベント内容は大泉小と同じ

 ・アニメシアター「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」 
   ①12:10~12:35 ②14:40~15:05

 ・アニメデジタル彩色体験コーナー

 ・地元商店会による屋台 ほか
                            


【東映アニメーションギャラリー】
 ・テレビアニメ50年展
 ・テレビアニメ創世期なつかし作品上映 ほか

・・・・う~ん
これは、やっぱ子ども連れて行かなきゃだな!!

絵本雑誌「MOE」最新号は「林明子さん特集」

2013年05月17日 | 生活
ロングセラー絵本
『はじめてのおつかい』
『こんとあき』
『あさえとちいさいいもうと』など、
名作絵本を描いてきた作家・林明子さん。



林さんが18年ぶりに発表した絵本『ひよこさん』の出版と、
作家生活40周年を記念して、
雑誌「MOE」が初の林明子さんの絵本特集をおこなっています。



長野のアトリエに林明子さんを訪ねての最新ロングインタビュー
「はじめてのおつかい」を共著した筒井頼子さんや、若い頃に一緒に修行(?)した絵本作家・五味太郎さんなどのインタビューもあり。

軽井沢で喫茶店を営む林さんの妹さん、人気の絵本のモデルとなった姪っ子さんたちのインタビューも。



資料となった風景や人物写真も公開され、林明子さんの絵本の秘密が解き明かされてます。

●18年ぶりの新作絵本「ひよこさん」と赤ちゃんの絵本
●林明子絵本アルバム 子どもへの優しいまなざし
●ロングインタビュー 林明子「絵本の創作と日々の暮らし」
●「こんとあき」「あさえとちいさいいもうと」のモデル初登場!
●絵本の絵を読む「はじめてのおつかい」の魅力インタビュー 小野明
●最新情報 林明子の世界をもっと知りたい!
●全部読みたい! 林明子絵本・読み物リスト

さらに、「林明子名作絵本ポストカードブック」も綴じられているのも嬉しい付録!
これは、林明子ファンにとっては堪らない一冊だ。



五味太郎さんの、「それ、完成してるでしょ!?・・・と言っても描き直している。そして確実にクオリティが上がっている。その間に僕なら5冊は描けるんだけどねぇ(笑)。でも、それが林さんの素晴らしさ。僕とは全然違うから友人なんだよな」というコメントが実に楽しい。

ゆっくり優しく、絵を描く人なんだなぁ・・・と実感する。

ご本人は小さい頃から絵を描くのが好きだったと仰り、それを仕事にしようと虫プロの門を叩いたり、東映動画を訪ねたりされたそうだが

結局はイラストから絵本作家の道を進まれることになった。
なるべくして・・・という気もします。

マンガやアニメは慌ただしすぎるから、林さんの気質には合わなかったんでしょうね。

ただ、国立大の美術科出身と言いつつ、絵の源流に「そちら方面がある」のは分かってたし、それがハッキリしたのは嬉しい気がしました。

そして「MOEオリジナル懸賞」
懸賞ハガキで応募した100名に、林明子「こんとあき」マグカップが当たるというのだ!



どうしよう。
もちろん送るけどさ。

当たったら困るなぁ。ちびスケはフレッシュ・プリキュアのマグカップ使ってるからなぁ。
いくら「こんとあき」マグカップでも簡単に乗り換えられたら寂しいなぁ。
いっそ私が使うかなぁ・・・。

なんて言ってたら
またまた連れに「バッカじゃないの!?」って目で見られてたのでした!

訃報:リッチー・ヘブンス

2013年05月16日 | 洋楽
映画「ウッドストック」で
演奏シーンのオープニングを飾った黒人フォーク歌手リッチー・ヘブンスが心臓発作のため4/22に亡くなった。

死因は心臓発作。
米ニュージャージー州の自宅で死去、享年72歳。



アコースティック・ギターを弾きながら淡々と歌うスタイルながら、
1969年の野外音楽祭「ウッドストック・フェスティバル」で椅子に座り、即興で歌ったゴスペルのアレンジ曲「フリーダム」は、ジワジワと青い炎のように燃え上がり
「やっぱ本物は違う!」と感じさせてくれました。

ほとんど同じパターンが続く曲なんですけどね。
歌詞がシンプルな分、「自由(フリーダンマ!)」「自由(フリーダンマ!)」と繰り返す彼の歌声が耳に残って仕方ありませんでした。

スライ・ストーンとともに、発言からしてモノホンって感じがしたものです。
やっぱクロはスゲェ・・・と。



ギターをチューニングしながら語るリッチー・ヘブンスさん、したたる汗がカッコよかったです。
服装も布切れ一枚で身体を覆うみたいなファッションだったし。

当時の野外フェスでは演奏の電気化が顕著で、けっこうフォーク組はキビしかったらしいが
そのなかでも、ジミヘンやThe Who、テンイヤーズ・アフターに劣らない印象を残したヘブンスさんは素晴らしかった・・・。

リッチー・ヘブンスさんの御冥福をお祈り致します。

訃報:埼玉セントラルジム 田中富士夫会長

2013年05月15日 | ボクシング
また昭和のボクシング人が亡くなってしまいました。

埼玉セントラルボクシングジムの・・・というか
我々には「埼玉中央ジム会長」で馴染み深かった田中富士夫氏が逝去されておりました。

これまた些か旧聞に属する話ですが
3月5日午前のこと、腎不全のため亡くなったそうです。享年76歳。



芦沢清一さんがBoxing.jpに残した記事によると
リキジムのトレーナーから独立して、田中会長が蕨市役所の近くにジムを建てたのは、昭和43年(1968)年だそうで。

ジムが脚光を浴びたのは、1970年代。
女性ボクサーの高槻正子さんが、プロ興行のスパーで男子顔負けの技量を披露したため。
もちろん女子のプロボクサーは国内では認められておらず、肩書きは埼玉中央ジムのトレーナー。

後楽園ホールで男子相手にエキシビションで喝采を浴びたが、女子の対戦相手は居ない。
よってアメリカにも渡り、日本人プロ第1号としてリングに上がっていたそうな。

国内興行の合間で行った男子ボクサー相手のスパーリングも、高槻さんの技量が受けて、プロモーターから好評。
出場機会に恵まれ、スポーツ紙やテレビでも騒がれて、時の人に。
当然ギャラも発生するから、マネージャーの田中会長も一時期は羽振りが良かったそうな。

男子選手では
92年、横田浩一を擁して吉野弘幸の日本ウェルター級王座に挑戦したが、10R判定に退いた。
拳を痛めていた吉野に横田は大善戦。
個人的にはアウトボックスした横田が勝ったと思ったが、決め手不足の感もあった。



同年11月には、やはり吉野に挑戦して倒された佐藤仁徳(仙台)と対戦して
3RKOを喫したから、横田というか埼玉中央ジムとしては
吉野戦が、最もチャンスだっただろう。

タイコー小林ジム・小林弘会長の秘蔵っ子と言われた坂口俊雄から
見事な左フックでダウンを奪って判定勝ちし、上位を見据えた横田だったが、
佐藤仁徳と堀内稔に倒されて それも叶わず。

埼玉中央ジムに日本王者誕生とはならなかった。

それでも、森田一義的というか、荒木経惟的な風貌で 選手に熱血指示を送る田中会長は味出しまくりで
日本には決して大手のジムだけじゃなく、地方に密着して青少年たちと交流し、
日本チャンピオンを育てようと努力しているジムが沢山あるんだよな・・・と

改めて教えてくれたのが田中富士夫会長だった気がします。

心より御冥福をお祈りいたします。

配偶者にハマって欲しくない趣味

2013年05月14日 | 生活
少し前に、そんなアンケート結果がウェブ上に出てました

趣味は大事だよ、なんて言うが
配偶者が「“あんな趣味”持つるのは、勘弁してほしい…」なんて話も御座います。
「パートナーがハマっていたら困る(または実際にハマっているけど正直やめてほしい)」と思っている趣味についての調査結果は・・・

●夫にハマってほしくない・やめてほしい趣味 
1位 「ギャンブル」
2位 「女装」
3位 「萌え系アニメ」
4位 「AV鑑賞・収集」
5位 「アイドル 」
6位 「コスプレ」
7位 「車」
8位 「占い」

●妻にハマってほしくない・やめてほしい趣味
1位 「ギャンブル」
2位 「アイドル」
3位 「萌え系アニメ」
4位 「男装」
5位 「占い」
6位 「コスプレ」
7位 「AV鑑賞・収集」
8位 「ヒーローもの」

・・・と男女とも似たような結果になった気がします。

栄えある共通の1位は「ギャンブル」。
まぁ、下手すりゃ家庭崩壊も招きかねない趣味なので、これは当然と言えるかも。

お行儀の悪い商売の餌食になる「アイドル」もツライ。
この辺には「韓流」とかも含まれるんだろうな。「声優追っかけ」とかもな。

「コスプレ」が出てくるのも時代を反映してますな。

まぁ、「女遊び」「男遊び」が無いのは、元々の設問が良心的だったからか?趣味とは言えないからか?
でも「AV鑑賞」はランクインしているのにな。
「酒」も趣味とは言えないから入っていませんが、実際この辺にハマったら健康に差し障るから、ギャンブル並にイカンと思いますぞ。

まぁ、私はどれも当てはまらないからな。良かった、良かった。

え?「萌え系アニメ」?

はっはっはっは、何のことかなぁ・・・・?

それにしても今は動画が・・・

2013年05月13日 | ボクシング
色々と見れて凄いよねぇ。

Youtubeで検索すりゃボクシングの名勝負や名選手が幾らでも出てくるもんねぇ。

昨日、長々と書いたウィルフレド・ゴメスの姿も一目瞭然
全盛の試合もホープ時代の試合も「Wilfred Gomez」で検索すりゃ
ワラワラ出てくる。

リズミカルなフットワーク、上体でスイスイ相手パンチを躱す防御の見事さ
そこから繰り出されるタイミング抜群のパンチ

やはり、プエルトリコ歴代最高の選手はゴメスだ・・・と思わずにはいられない。
(トリニダードも素晴らしかったですが)

後の世界王者対決のアルバート・ダビラ戦までUPされてるんだもんなぁ・・・。
イイ時代ですなぁ。

その辺をピックアップしてあるサイトもあるし
便利な時代です。



ただ、さすがにノーテレビだったタイのサカッド戦は無いだろうなぁ
でもタイのファンがフィルムで録画してる物とかないかなぁ・・・。
ゴメス全盛時の試合だもんなぁ。写真で見ても左レバーの突き刺さり具合が凄いもんなぁ・・・。

名勝負を集めたDVDも海外版が市販されてるし
昔、画質の怪しいビデオをマニア同士で売り買いしていた時代とは隔世の感・・・。

「ウルトラQ」もCGで彩色された物が市販されたし
いよいよ、ボクシングのクラシック・ファイトもそうなるのかな?

「ロビンソンKOフルマー」や「ウォルコットKOエザート・チャールズ」も
カラー版で見れる時代が近くなったのかな?

そうなったら嬉しいし、最近ボクシング・ファンになった人々にも
「パッキャオKOハットン」と同等またはそれ以上にインパクトある名選手のKOシーンを見て貰えると思うんだよなぁ・・・。

ゴメスといえば・・・

2013年05月12日 | ボクシング
我々世代には、やっぱりKOキングのウィルフレド・ゴメス。

肩書きこそ、WBCのJフェザー級・フェザー級・WBAのJライト級王座を獲得した3階級制覇王者だが
Jフェザー(Sバンタム)級王者時代の17連続KO防衛、32戦連続KO勝利の記録が圧倒的に光る名選手です。

そのウィルフレド・ゴメス氏が重体に陥ったというニュースが公表されたのが、3月の27日。

4月になってWBCのスポークスマンが「回復に向かっている」と発言したが、
一時は呼吸困難に陥ってサンフアンの病院に入院した事はファンにとってはショックな出来事だ。
ゴメス氏は、まだ56才。
我々からすると、第二の人生をエンジョイしてて欲しい年齢だ。

しかも、
肺に異常をきたしての入院。
担当医師の「向こう3日間、絶対安静」とのコメント。
家族や同医師が言うところの「現役時代、胸に受けた打撃の後遺症」との理由。
・・・なんとも、やるせない。

まぁ、最近の写真を見る限り
肥満の度合いも凄かったので、そちら方面で健康を心配はしていたのだが。
あの強かったゴメスがなぁ・・・。



特にWBCスーパー・バンタム級王者時代が圧巻で、
日本でのロイヤル小林戦(ゴメス22勝全KO1分、小林24勝21KO3敗という「最高の強打者対決」)、
異様な雰囲気の中で行われたカルロス・サラテとのKOキング対決(ゴメスのチャンスで大歓声、会場が地響き、カメラが揺れて受信不能・・・)、
ベガスで行われたサルバドール・サンチェス戦(2階級制覇を目指してFe級王者に挑戦)
バンタム級王者ルペ・ピントールとの壮絶すぎる打撃戦など、
忘れられない試合も多い。

アマチュアでも15歳でミュンヘン五輪出場(さすがに一回戦敗退)、プエルトリコ初の世界選手権(全試合KO)優勝など輝かしいキャリアを残した天才児。

プロ初戦こそ引き分けだったが、その後は全試合KOで世界王座を奪取。

2度目の防衛戦で来日した22歳の王者は、「KO仕掛け人」の異名を誇るロイヤル小林(国際)の挑戦を受けた。

ただし、元世界王者ロイヤルの実績を買う声も多く、
奪取試合で初回にダウンを喫し、小林戦を前にしたスパーで顎を骨折して一旦は試合を延期していたゴメスの記録を疑問視する声もあった。

しかし、結果はゴメスが天才的なカウンターで小林をKO。
決着がついた直後、TV解説の小林弘さんが発した「記録は本物でしたね」というコメントが、その辺の「空気」を表していると言えるでしょう。

まぁ、
相手セコンドが小林のバンデージの巻き方に異様にクレームを付け、何度も巻き直しをさせられた挑戦者はイラついて、試合開始直後からリキんで攻めてしまった・・・とか

実はゴメスは前夜40度近い発熱があり、ベストコンディションでは無かった・・・とか
色々と舞台裏があったようですが

小林に勝った直後のセコンドの異常な喜びように「実は小林の強打を恐れていた」事が伺えます。



Jフェザーでは無敵だったゴメスも、サンチェス戦で初黒星のTKO負け。
Feの壁に跳ね返された結果となったが、あとでビデオで見返したら
「ゴメスの右ストレートでサンチェスの身体にビクッと電気が走る」ようなシーンがあり、決して一方的じゃなかったんだなぁ・・・と思い直したりしたものです。

Jフェザー王者最晩年のピントール戦では、だいぶキレも無くなっていたが、それでも凄まじいパンチを応酬して1982年のベスト・ファイトを制した。本当に凄い打ち合いだった・・・。
※ただし、ピンチの時に見せた肘打ち連発はいただけない。
 それもゴメスの「負けん気」の表れなんだろうが・・・

悲願のFe級奪取試合で判定勝ち。連続KO記録は途切れたが、相手が超タフガイのファン・ラポルテだから仕方ない・・・か。



そして、防衛戦で迎えたのが「野生児」アズマー・ネルソン(ガーナ)。
「キャリア不足」と言われながらサルバドール・サンチェスに挑戦しながら、驚異の大善戦。「将来の世界王者」と識者に言わしめた素材が、キャリアを積み直して挑んできたのだ。

「緻密さに陰りが見え始めたゴメス危うし」の声を跳ね返す事ができず、ネルソンの右ストレートで仰向けに倒れたゴメスに「時代の終焉」を感じたファンも多かったが
ゴメスは現役を続けた。

「現役時代に胸を打たれたダメージ」を
今回、重体となった原因とするならば、ここらで無理をしてしまった影響だと感じてしまう。
(ネルソン戦でも王者のプライドを示し、ピンチでも耐えに耐えていた・・・)

WBAのJライト級王者ロッキー・ロックリッジに挑み、劣勢に見えたがジャッジは名選手ゴメスの勝利を支持。
ゴメスは3階級制覇達成となったが、もう並の王者でしか無かった。

「目で躱す選手の勘が衰えると厳しい」といわれる典型のような姿・・・。
アルフレド・ライネ戦では全盛時とは程遠い出来で被弾を重ね、これまた無残なKO負け。
なかなかレフェリーがストップせず、ゴメスは無用のダメージを重ねていた。

人気選手・実績ある選手がピンチでもレフェリーが静観し、倒れなかったら判定勝ち・・・みたいなケースも多々あるが
それは逆に選手の健康を害する事になるのではないか?

そんな事を再度考えさせられた「ゴメス氏、重体」のニュースでした。

円谷プロは、どのゴメスを倒したかったんだろう

2013年05月11日 | アニメ・特撮
「TV初!1966年放送の名作がフルカラーで蘇える」という謳い文句で
5月3日から6日までWOWOWで放送された「総天然色ウルトラQ」

「色が付いたウルトラQ」を見るのは当然、新鮮だし
CG着色を担当したアメリカ企業の技術者が「仕事だからという単純な理由で受けたのではない。残すべき作品だからです」と語ってくれたのも(半分リップサービスだとしても)興味深かった。

再放送枠で初公開されたという第28話「あけてくれ!」も、
偏屈そうなSF作家が「SF作家協会などという、くだらないモノの会合への参加が煩わしく・・・」などと語るシーンで、「この人のモデル、大伴昌司さんじゃないのか?」とニヤリとさせてくれたりして
「(そこそこ知識を得た)今だから楽しめる」要素が満載でありました。

総天然色版は少しずつ視聴しようとブルーレイ・ディスクに保存したので
これから小出しに見ていこうと思います。



・・・で記念する第1話は
1966年1月2日放映の「ゴメスを倒せ!」

円谷プロがTV番組を制作しようとしたものの、やはり東宝からの協力は必要で
ゴメスはゴジラの改造版、リトラはラドンの改造版・・という話は結構知られているそうで

また、全話を撮り終えてから放送する形で、TBSがゴジラなどの怪獣映画ブームを当て込んで、怪獣が登場する「ゴメスを倒せ!」を最初に持ってくるよう決めた・・・とか

66年放送開始の番組ながら、制作は64年から開始されていた・・・とか
その辺の話も発掘されております。

円谷プロは海外SF番組の「トワイライトゾーン」の日本版を・・・と考え「アンバランス」というタイトルも当初考えられていたそうで、その要素は「ウルトラQ」の一部エピソードから後の「怪奇大作戦」へと受け継がれ
怪獣番組としての要素は「ウルトラマン・シリーズ」へと受け継がれた訳ですな・・・。

~で
時は過ぎて昭和懐古ブーム。
特撮関係も、ブームに乗って関係者対談などが行われており
ロフトプラスONEでも「特撮ナイト」は常に盛況、ライダー関係者やウルトラ関係者のコメントも残っている。

それによると「ゴメス」のネーミングに関しては
「当時、ゴメスって名前のボクサーが日本選手と対戦したんだけど、こいつが強くて日本選手がケチョンケチョンに負けちゃった」
「だから、『ゴメスを倒せ!』って事になった」・・・なんて対談が載った本を読んで
私は「どのゴメスなんだろう?」と考え込んだのでした。
随分と前の事ですが・・・。

制作年数からすると、1964~1965年に来日したゴメスの筈だ。

小林弘が1966年の5月から行った中南米遠征でペドロ・ゴメス(ベネズエラ)に7回TKOで敗れているが
66年の時点では「ウルトラQ」の撮影は終了している。

ペドロの弟=アントニオ・ゴメス(ベネズエラ)は、来日して西城正三をKOしてWBA世界フェザー級王座を奪取しており、インパクト大だったが、これも試合は1971年だから、もっと後。

60年代で言えば、60年3月フラッシュ・エロルデに世界J・ライト級王座を明け渡したハロルド・ゴメス(米)がいて、その後も現役を続けたが日本選手との対戦なし。

オクタビオ・ファモソ・ゴメスは、宇野正高と鳴海勇三をKOしているが、これも68と69年。

福岡県・北九州市立総合体育館でロイヤル小林と対戦したのはウィルフレド・ゴメス。
凄まじい3回KO勝ちで2度目の防衛に成功したが、これも1978年1月19日の事。


なお「ゴメスを倒せ!」の脚本家は千束北男さん。
「ウルトラQ」でボクサーが登場するエピソード「燃えろ!栄光」の脚本も担当されている。

「世界王者のロニー・カンポが」「フィリピンでハミトと戦った時の話だ・・・」などという、ボクシングファンがニヤリとするようなセリフや固有名詞が出てくる回で

ジムに貼られたポスターは、「関光徳vsシチラン」「青木勝利vs李東春」「山上哲也vs芳賀勝男」などという激シブなモノ。

セリフ回しも「ダイナマイト・ジョーの名前がすたるぜ!」などという時代掛かったモノ連発、
「日活の裕ちゃん映画かよ!」という、少し赤面モノ。

しかし
他のシーンやエピソートでは古さを感じさせないのに、TVや映画の制作はボクシング=「裕ちゃん映画」で止まってるのか?

以前、私がエキストラのバイトで戦隊物に参加した時の事ですが、
ボクシングをやってる体のヒーローが
「いかにも役作りでジムに通ったのが分かる」シャドウを見せた後、戦闘シーンでショートパンチを繰り出したら、殺陣の監督さんからダメ出しが出ましてな。

その時、監督さんが叫んだ「ハンマー・パンチでイイんだよ!」てな言葉が耳に残って離れません。
まぁ、迫力優先じゃないとチビッコには分かりづらいって事でしょうが・・・

アニメもボクシングを扱うと一気に古臭くなるし、「少女革命ウテナ」でもボクシングシーンだと急に「古っ!」と言いたくなる演出になったし・・・
(まぁ、あれは幾原監督から出崎統さんへのオマージュだったんだろうが)


余談が長くなったが

ウルトラQ「燃えろ!栄光」内のポスターからして
ジョニー・ハミトを関光徳がKOして東洋Fe級王座を守ったのが64年の7月。
アナンタデス・シチランを関光徳がKOして東洋Fe級王座を守ったのが65年の5月。
脚本・構想がそれ以前になされていたら・・・と想像し、それなりに調べてみたのだが

やっぱり私の「ゴメス探し」は暗礁に乗り上げた。
「アルメンテロスを倒せ!」だったら簡単だったのに・・・。

中南米選手が台頭し、頻繁にラテン選手が来日した時期でいえば
1964年3月1日、世界フェザー級王者のシュガー・ラモスが来日、
スター選手の関光徳(親和ジム)を圧倒的な強さで6回TKO勝ちし、2度目の防衛に成功している。



ホントは「ラモスを倒せ!」にしたかったんじゃないのかなぁ・・・。

でも「濁点がある名前の方が凄みあるんじゃない?」とか
「ゴジラが元になった怪獣だから、“ゴ”を付けた方がイイんじゃない?」とか言って
ゴメスにしたんじゃないのかなぁ・・・なんて

ベタベタなオチに辿り着いてしまう。

そんなこんなで
やっぱり結論の出ない「ゴメスを倒せ!」なのでした。

元世界王者の徳山氏、起訴猶予処分

2013年05月10日 | ボクシング
5月10日
神戸地検は、路上で男性2人を殴ってケガを負わせたとして、傷害の疑いで逮捕され、その後釈放されていたボクシング元WBC世界スーパーフライ級王者の徳山昌守氏(本名・洪昌守)を起訴猶予にしたとの事。

理由としては「示談が成立し、2人が処罰を望んでいないため」だそうな。

処分が決まった徳山氏は
「しっかり反省して、2度とこのような愚かな行動をしないように努めていきます」
「失ってしまった信用を取り戻すのは容易なことではありませんが、信用を回復すべく日々精進していく所存です」
・・・とコメント。

変わらず神妙な表情だった・・・とか。

まぁ、最悪の事態は間逃れたと言うことで。

リボリオ・ソリスのトレーナーのセルソ・チャベス氏(53才/パナマ)なんて、 現役時に日本で世界挑戦の経験があるのにTVじゃ紹介してもらえなかったもんねぇ。

やっぱ対戦相手が「あのお方」だからかねぇ。
選手として偉大でも、第二の人生で間違ってしまうと、色々と不都合が生じてしまうのよね。

G+で浜田剛史や穂積秀一の試合が放送されないのも、「あの方」が放送席でゲスト解説なさっているからなのか・・・とか考えてしまいます。
「構わないから浜田vsチュワタナとか、ラシアルvs穂積とか放送してよ」とかも思うが、どうなんでしょう?
放送してるんでしょうか?
「朝までスポーツ」での再放送が最後なんでしょうか?

そんなこんなで、色々あったら困るから。
また徳山さんの晴れ晴れとした笑顔が見れる日が来ることを祈りますよ。

あ、そういえば某世界戦のTV放送で「ローマン・ゴンザレス」の名前が一切出て来なかったのも
色々と理由があるかも知れませんが、

その辺を突っ込むのもナンなので、ここまでにしておきましょう。

井岡&宮崎、KO防衛

2013年05月09日 | ボクシング
5月8日、大阪・ボディメーカーコロシアムで行われたプロボクシングのWBAダブルタイトルマッチは井岡ジム所属の王者2名が揃ってKO防衛する結果になった。

ミニマム級王者の宮崎亮(24才)は、同級7位のカルロス・ベラルデ(22才/メキシコ)に第5回TKO勝ちして初防衛に成功。一進一退の打撃戦からのワンパンチKOで会場を沸かせた。

初回から挑戦者の得意な接近戦に応じた宮崎だったが、ベラルテは相手の打ち終わりを狙う上手さがあり、たびたび被弾。左フックを合わされて腰を落とすシーンもあった。

メキシカンらしく、ボディからのフックから顔面にアッパーを突き上げる挑戦者。ややガードが甘い宮崎は打撃戦の中でも打たれる数は多い気がした。
出血こそ少なかったが2回には左まぶたもカットし、意地になって打ち合っている印象。

序盤から前進しつつ強打を繰り出すベラルデに対し、打ち合いに応じた王者は、試合後に「勢いがあるので、意地になってしまった」とコメント。
なお、王者は第2Rに有効打を受けて左まぶたをカットしている。

そのままジワジワと劣勢に陥るかと思われたが、第5Rに足を使った動きからフリッカージャブで相手を煽るスタイルに変更。
打撃戦ペースは完全に覆らなかったが、結果として距離を取る選択が宮崎のスピードを活かす事になった。

左ジャブをベラルデの顎にヒットし、前に出る挑戦者に鮮やかな左フックをカウンターを一閃!
モロに顎に食らったベラルテは、背中から大の字にダウン!
後頭部をキャンバスにバウンドさせる倒れ方を見たレフェリーは、すかさずストップを宣言。

みごとな逆転KOだった。(公式採点こそイーブンだったが)

「無意識で出たパンチだが、うまいことタイミングを合わせられた」と笑顔を見せた宮崎。
勝者インタビューでも「してやったり」の表情だった。

ただし、本来のライトフライから階級を一つ落とした階級だけに、持ち前の身体能力も片鱗しか見せられない様子。
ベラルテは予想以上の好選手だったとは言え、第5R以外は相手のペースに付き合って苦んだ防衛戦だった。

連勝を22に伸ばした王者。身体の事を考えれば元の階級に戻して欲しいが、指名挑戦試合のクリアは王者の証明としては必須だ。


一方、ライトフライ級王者の井岡一翔(24才)は、同級2位のウィサヌ・ゴーキャットジム(29才/タイ)に9回KO勝ちし、初防衛に成功。

スラリとした選手同士、ストレートを伸ばし合う試合展開。
井岡が、相手のサウスポー・スタイルからの左を珍しく被弾するシーンもあり、スリリングなラウンドもあった。
ただ、しっかりと顎を引いておりダメージは無し。

ジャブ・ワンツーに加え、腕だけで掬い上げるような高速アッパーをスピーディーに繰り出すスタイルは、やはりデラホーヤを連想させ、“いろんな意味で”デラホーヤとの共通点を感じました。
マッチメークとか、その辺も事も含めて・・・ね。

今回はサウスポーを崩すのに少し時間が掛かったかな?
ボディも交えてジワジワと弱らせ、第9Rに連打から2発右アッパーを突き刺し、ウィサヌを沈めた。

中盤以降は相手パンチを読んだように見えたし、それなりに安心して見られる王者になったなぁ・・・という印象。
なかなか安心して見られる王者の出現なんてないですから、そういう意味では成長しているのかも。

まぁ、試合後に「伝説に残る選手になりたい」とコメントされていたが、やはりそれには強敵への勝利が必須。
海外世界王者との統一戦など、ビッグマッチ連戦で生き残る事でボクシング・ファンを納得させるしか無いでしょう。
放送席だけが「強敵」と煽る選手を倒して悦にいるなら「TBS王者/IOKA王者」と呼ばれる誹りは間逃れないと思いますぞ。

なお、日本のジム所属の男子現役世界王者は7人のまま。
個人的には内山とのMVP争いに注目。
私は内山を贔屓してしまいますが・・・ね。

本日、井岡・宮崎のダブル世界戦

2013年05月08日 | ボクシング
WBAのダブルタイトルマッチが、本日5月8日に大阪・ボディメーカーコロシアムで行われる。

7日の前日計量では、王者・挑戦者ともパス。
3名がリミット一杯。ミニマム級の挑戦者カルロス・ベラルデ(22才/メキシコ)は、200g軽い47.4kgでクリアしたとのこと。

井岡の挑戦者は同級2位のウィサヌ・ゴーキャットジム(29才/タイ)。井岡にとって世界タイトル戦では2人目となるサウスポーとの対戦。
ウィサヌの53戦43勝(11KO)8敗2分けという数多い試合数は侮れないか。
一方、宮崎の挑戦者は同級7位。

立て続けのダブル世界戦だが、
7日の試合は中南米選手との対戦で、河野はダウンの応酬、内山は壮絶KO・・・とインパクト大。
正直、今回の試合は個人的に盛り上がりに欠けてる。

まぁ、全ては結果次第だから内容ある試合内容で痛烈に決めれば、注目も浴びるでしょう。
佐藤洋太がタイで敗れただけに、井岡がウィサヌを倒せば、少しはファンの溜飲は下がる・・・かな?

内山は左ボディで悶絶KO!

2013年05月08日 | ボクシング
5月6日、東京・大田区総合体育館で行われたプロボクシングダブル世界戦
WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチは、王者・内山高志が同級9位・ハイデル・パーラ(ベネズエラ)を第5RでKO。
7度目の防衛を果たし、同級の国内防衛記録(小林弘の「6」)を42年ぶりに塗り替えた。

ロレンソ・パーラを兄に持つ、21戦無敗のハイデル・パーラ(30才/ベネズエラ)は、やはりジャブが伸びる曲者で、序盤から珍しく内山が顔を跳ね上げられるシーンあり。

ジャブに注意をやると左フックが飛んできて、これも被弾する内山。
自ら放ったワンツーは浅く、リーチで勝るが相手パンチの方が長いという難しい出足となった。

それでも落ち着いて対応を図るのが内山だ。
相手の出鼻に左フックを放ち、ジャブから立て直しに出る。
しっかりシャープに切る「自分のジャブ」をパーラに当てるのは、さすがだ。

兄譲りの柔らかい上体で直撃を避けるパーラだったが、内山の右ストレートも時折ヒット。
接近してパーラが放つ左右フックをブロックする内山。
ボディブローを含め、接近してのパンチに怖さは無さそうだ。

芯を外して受けながら、内山の強打を肌で感じたせいか、第4Rパーラは足を使う戦術に出る。
内山はジャブで追いながら、時折出てくるパーラにパンチを合わせる。

そして第4R終盤、内山の強烈なワンツーがヒット!
怯むパーラに左ボディ2発を追撃し、チャンスの内山は相手をロープに詰めてラッシュ。

ここはゴングに救われたパーラ。
第5R、足を使いながらダメージ回復を図る。
しかし、内山の左ボディ2連打がローブローとなってパーラが跪いてしまうアクシデント。

レフェリーはパーラを休ませて回復を待ち、試合再開。
再開直後にアッパーでストマックを叩く内山。なかなか情け容赦ない。

接近してフックを叩くパーラだが、内山が右から強烈な左をレバーに打ち込むと腹を抑えてダウン!!
フロアで悶絶するパーラを見ながらテンカウントを数えるレフェリー。

世界戦で滅多に見れないボディブローでの強烈KO。
内山は、これで世界戦8戦中7回目のKO勝利となった。

これまでもトレーナーが「スパーリングでも当たれば相手は倒れるパンチ」と語っていたレバーブロー。
遂に会心の世界戦の決定打となった。

KOパンチは「狙い通り」だが、自己採点は「40点。3回にジャブをもらった」と厳しい王者・内山。
確かにパーラのジャブに手こずった印象あり、(7度防衛の王者には失礼だが)良い経験になった感がある。
「苦しんだ試合のあとでは課題を克服してくる王者」内山だけに、次回の試合にも期待したい。
内山の戦績は20勝(17KO)1分け。プロ初黒星のパーラは20勝(10KO)1敗1分け。


それにしても、端的な選手紹介、両選手入場から国家独唱から、試合後に勝者を放送席に呼んでの試合振り返り・・・と、
さすがテレ東さん分かってらっしゃる・・・な、番組構成で御座いました。

リングアナさんのキメキメなカメラ目線UPには、どういう意図があったか不明だが(笑)
それはそれで楽しめました。

放送席に対立王者の三浦を呼んだのには、統一戦を煽る意図があったんでしょうが
先に内山チャンプが「WBC獲得おめでとう」なんて紳士な語り掛けをした事もあり
三浦チャンプも「ありがとうごうざいます」と答え、
以降は好青年同士のエール交換みたいになってしまいましたな(笑)。

まぁ、三浦選手も海外挑戦者から王座を守るのが先決だろうし、内山チャンプも次は上位ランカーとの防衛戦が期待される。
スーパーフェザー級最強とも言われたWBA暫定王者ユリオルキス・ガンボア(キューバ)との王座統一戦は、ガンボアがライト級に階級を上げる可能性が出て来た事もあり、実現が厳しくなってきた。
次戦V8戦は秋頃になるって話だが、やっぱり国内での試合になりそう。

私は海外進出しての防衛戦が一番楽しみなんだけど、
試合後の渡辺会長の様子だと国内で守らせ続けるつもりだなぁ・・・。

河野、無念の王座陥落

2013年05月07日 | ボクシング
5月6日、大田区総合体育館で行われたプロボクシングのダブルタイトル戦

WBA世界Sフライ級王座統一戦は、王者・河野公平(32才/ワタナベジム)が同級1位の暫定王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)に0‐2の判定で敗れ、残念ながら初防衛と王座統一に失敗。

初回から前評判通りにソリスが仕掛けてきた。
バランスの良い構えから力の入った攻勢で河野を脅かす。河野も反撃して序盤から激しい打撃戦。

ソリスの力強い右ストレート・フックが河野の左ガードを吹き飛ばさんばかりに飛んできて、続く左フック・アッパーも強烈ながら、迎え撃つ姿勢の王者。
なんと、第2Rに右のショートカウンターでダウンを奪ったのは河野。

一気に形勢逆転と思われたが、このラウンド終盤にはソリスも反撃。

ダウン以外は、ややソリスかと思われた展開だったが
飛ばしすぎが祟ったか、5回あたりから挑戦者がやや失速。

河野の前進とボディブローで、ますますスタミナを落とした印象。
ソリスはアウトボックスも交えて打撃戦を避け始め、
一方の河野はグイグイ攻勢を強めて、このまま終盤一方的になるか・・・と思われたが

休んだラウンドを作ったソリスは第8Rに一転して腰を据えた攻勢に出る。
打撃戦に応じた河野だったが、ソリスの左フックをカウンターで浴びてダウン!

それでもクリンチでピンチを凌ぎ、同ラウンドの終盤には逆に連打で攻める河野。
打ち疲れとボディのダメージでアップアップになるソリス。
激しい試合展開に場内大歓声だ。

この試合、何度か河野の低いパンチが見られ、レフェリーの注意があったが
第10R、ついにローブローで減点。
際どいポイントの取り合いの最中、このビハインドは痛かった。

終盤は、ひたすら前に出てパンチを出し続ける河野だったが、
ソリスはクリンチで逃れ、要所で有効打を決めて河野の突進をかわす。
たまに強打してくるから河野も気が抜けない。

河野も豊富なスタミナで攻めるが、決定打には繋がらない。
それでも新人時代と変わらないガムシャラな連打が時折見られ、「さすが河野だ」と感じ入った。

試合は一進一退のまま終了。
公式採点集計に時間が掛かり、割れているとは思われたが
やはり、結果は0-2。
ジャッジの1人が引き分け。残りは2ポイント差でソリス、4ポイント差でソリスを支持していた。

個人的には、最終ラウンドの優勢を取って、放送席と同様に1ポイント河野か・・・と思ったが
手が上がったソリスも、当初キョトンとしてたし
(言葉の問題もあって一瞬分からなかったとは言え・・・ねぇ)

終盤、ソリスの消極的にも見えるボクシングも、試合運びとして評価されたと言う事か。
(レフェリーには、もっとホールディングを注意して欲しかったが・・・)

今後については「しばらく何も考えたくない」と明言は避けた河野。
米国リングだったら、これだけ激戦を戦った両者は決着つけさせるように動くんだけどなぁ。