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河野公平、引退

2018年11月27日 | ボクシング
プロボクシングの元WBA世界スーパーフライ級王者・
河野公平(ワタナベ)が現役引退を発表した。

「生まれ変わってもボクシングはやらないと思う。
やりきったので。燃え尽きました」



会見は38歳の誕生日の前日。普段通りの表情。
河野の義父でシンガー・ソングライターみなみらんぼう氏も
ダメージの蓄積を心配していたそうだ。

アマ経験なし。プロデビュー戦でいきなり負け、そこから
地道に試合を重ね、世界王者まで上り詰めた、



細菌では珍しい叩き上げ王者。陸上出身で自信があったという
スタミナは抜群で、前座時代から懸命に手を出し続ける姿が
目に焼き付いている。

一瞬で亀田興毅からダウンを奪った右ストレートはシャープ。
ラッシャーながら、あれが出る強みもあった。
※だから私は「和製 崔龍洙」と密かに呼んでました。



ただし、強打者ではなく連打型。当てる精度も高くなく、タフ
だが身体も硬く、被弾も多いなど試合の見栄えが悪い。

2度の世界王座陥落も、攻勢をポイントに取ってもらえず。
2度目の世界挑戦に失敗してからは3連敗と、世界奪取前も
苦闘が続いた。



ひた向きに前へ出続けるファイトは好感を呼び、強敵との
対戦を厭わなかった。

名城信男、佐藤洋太、亀田興毅、井上尚弥と新旧の日本人
世界王者だけでも4人と対戦。

海外の強敵との対戦も多かったが、やはり価値に恵まれない
面もあった。

最終戦績は46戦33勝(14KO)12敗1分け。
本当のKO負けは痛烈なカウンターで倒された井上戦のみ。



お疲れ様でした。
個人的には日本タイトル獲った菊井徹平戦が印象深い。

両者充実した状態でのライバル対決。河野の敗北も充分に
考えられたが見事に勝利した。

相手の勢いを吸い取って、そのまま駆け上がるのがホープ
対決の凄いところ。

河野は強敵との対戦で磨かれた。


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