あるBOX(改)

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故かがみ♪あきら氏について

2015年03月01日 | 漫画
1984年8月9日頃に急逝した、かがみ♪あきら氏。
※死後、約2日後に発見ということで死亡日時に関しては推察

親交のあった編集者・大塚英志氏によると、
連絡が取れなくなった かがみ氏を心配した関係者が、
彼が住む高田馬場のマンションの鍵を壊して入室し
一人で亡くなっている彼を発見した・・・とのこと。

そのせいもあってか、死因には諸説あり。
やって来る仕事をほとんど断らなかった事による過労死や、
シャワーを浴びたのち身体を拭かずに冷房を掛けたままの部屋で
居眠りしてしまった為に凍死した。扇風機に当っていたため心臓に
負担が掛かって亡くなった・・・とも言われたが。

それ以前から親しい知人には体調を崩している事を打ち明け、
「無いと不安なのでつい入れてしまう」と告白していた仕事を
縮小しつつあった時だった・・・とか。

若干26歳。惜しい人を亡くした・・・と思ったものだ。



私自身、絵師を目指して上京。
持ち込みで大手出版社に出入りすることもあったが、その中で
編集者に自分の趣向を話すことも増えた。

(自分とはまるで掛け離れた作風だったが)かがみ♪あきら氏の
死去を惜しむ発言をしたところ、その編集者が
「あの体型じゃね」と、さも当然の事のように話したので
僕は「キョトン」としてしまった。

かがみ氏が描く登場人物のような細身の自画像とは、そうとうに
掛け離れた体躯の持ち主だったらしい。



「普通にしてても心臓への負担があったと思うよ」・・・と、
アッサリ片付けてしまう、その編集者に
「そんな言い方しなくても・・・」とも思ったが、それよりも
“かがみ♪あきら”のイメージが違った事の方が僕には
大きかったかも知れない。



YESが好きだった・・・という点に親近感も抱いていた。
「ボウイ」なって名前のキャラクターを登場させても嫌味じゃなかった。

結局、私自身はモノにならずに筆を折り、月給もらって生きる身と
なったが、今でも「かがみ氏のような繊細な絵が描けたらなぁ」と
思い起こす事がある。

かがみさんは26歳のままだが、私は彼と同年代の子供が居ても
不思議じゃないトシになってしまったよ・・・。

YESは今でも聴いていますがね。


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