有田芳生の『酔醒漫録』

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いざ倫敦(ロンドン)へ

2007-05-25 06:34:06 | 単行本『X』

 5月24日(木)麹町の「あさひ」で弁当を買って日本テレビ。控室に入るのはたいてい午後1時すぎ。ところが今日は早く到着したのでゆっくり食事をする。しばらくして東映のプロデューサーたちが現れた。「俺は、君のためにこそ死ににいく」の新聞コメントなどを出したことへのお礼だった。映画館の情況は平日はお年寄り客が多いけれど、週末には若い世代が増えるという。戦争はいけないという世論になればいい。いまの動きでは200万人の観賞ということになる。「ザ・ワイド」が終わり、特攻隊員に話を聞いた柳ディレクターと打ち合わせ。「ザ・ワイド」が9月で終るとはいえ、社会の課題は消えはしない。銀座のアップルストアへ。いくつかの疑問点を解決。タクシーで草野仁事務所へ行って雑談。驚いたのは日本の教育状況だ。草野さんが子供に質問したところ、小学校3年生にならなければ理科という科目はないという。江戸時代に寺子屋は1万4000もあったそうだ。授業は朝の8時から午後3時まで。休みは年間で50日。いまの学校教育では150日が休みだという。基礎教育が崩れているのだろう。問題は山積している。話を終えたところで神保町。長女に頼まれたDVDをキムラヤで購入してから「萱」へ。常連と四方山話。「家康」の親爺は元気だなあということで一致。草野さんにいただいた薩摩藩献上焼酎を持っていたところ、常連客たちが気にしているのがわかった。じゃー、みんなで飲みましょうと30度の芋焼酎を味わう。みなさんお喜び。よかったよかった。

070524_12360002  帰宅して郵便物を見れば、そのなかに筆坂秀世さんと鈴木邦男さんの対談『私たち、日本共産党の見方です』(情報センター出版局)があった。目次を見ると「党組織の疲弊と原因」「共産党の歴史と精神」「格差社会と共産党の役割」「本当の愛国者とは」「共産党は再生できるか」という興味深いものであった。明日25日朝からロンドンに向う。BC級戦犯として絞首刑となった木村久夫さんの失われた2枚の嘆願書の行方を求める旅だ。ところが公文書館は火曜日にしか空かない。仕方なくまる3日間は時間ができる。イギリスに向かう機内ではまず筆坂さんと鈴木さんの対談を読むことにした。現地に着けばミュージカルや大英博物館を訪れる予定だ。そして1946年に28歳にして生命を奪われた木村さんの名誉回復のための取材を行う。発売となった「週刊新潮」の「掲示板」でも情報を求める記事を掲載してくれた。いまでも単行本『X』を書くことはできるけれど、どこまでも取材を重ねたいと思うのだ。もちろんロンドンではパブに顔を出して本場のギネスを飲むつもりでいる。「週刊文春」の石井謙一郎記者によれば、ギネスよりマーフィーズのほうが美味いという。帰国前に空港の「シェークスピア」というパブに行くことを勧められた。ラストシーンのそうした楽しみを抱きつつ現実をしばし忘れる。時差もあるので、このブログ更新も不規則になる。


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