有田芳生の『酔醒漫録』

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劇団民藝の「浅草物語」

2008-04-07 08:28:45 | 単行本『X』

 4月6日(日)080406_17560001 落桜の季節になってしまった。JHNで全国25局で放送されている「梶原しげるのNextOne」で新書について語る。「週刊新潮」に掲載する統一教会リポートの最終稿をさらに推敲して編集者に送る。午後から池袋の東京芸術劇場で最終日を迎えた劇団民藝の「浅草物語」を観た。ばったり会った共産党書記局長の市田忠義さんにご挨拶。戦中庶民の人情物語。時代背景はほのかに示されるだけ。「この時代のことか」と強いメッセージがあるのは最終盤。大滝秀治、奈良岡朋子、日色ともゑの円熟。単行本『X』をどう書くかについてのヒントを得た。いま「BC級戦犯」を書く意味を物語の最初に「説明」する必要があるのかどうか。「物語」としてノンフィクションを書く方法への摸索。現代と戦前を結ぶ効果的手法を考えている。夕方の池袋。誰とも語ることなくひとりで飲みたくて「ふくろ」に行けば休み。演芸場の近くにある「全品315円」の店に入る。人生は「はずみ」なのか。きっと誰もが語ることのない荷物を負っているのだろう。そんなことを思うばかり。お勘定のときに聞けば日曜日をのぞいて24時間営業だそうだ。マンション有志の食事会は「遊菜」。ほろりと落ちてくる桜花。激しく開き、静かに落ちていく。


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