有田芳生の『酔醒漫録』

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単行本『X』のために

2009-06-06 10:23:03 | 単行本『X』

 「週刊新潮」の「掲示板」に「お願いごと」が掲載されました。字数の関係で短くなりましたが、以下に紹介するのが原文です。

 東京・板橋を拠点に「陣地戦」の日々。出会いは現場主義の原点です。たとえば九三歳の女性はかくしゃくとして政治の閉塞を嘆いていました。この世代に接するたびに思い出すこと。それは一九四六年五月にシンガポールで「BC級戦犯」として生命を奪われた木村久夫さんのことです。存命なら九一歳。その人生を書こうと取材はほぼ終了。あとは執筆というとき参議院選挙に出たため、そのままに。木村さんは旧制高知高校時代、三省堂版の日記に「小説・物部川」を書きました。その一端は恩師・八波直則さんの『私の慕南歌』に紹介されています。ところが八波さんの蔵書を集めた高知市民図書館を調べても、見つかりません。日記を探しています。


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