有田芳生の『酔醒漫録』

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小池百合子がはじめてブレた

2007-09-14 09:41:40 | 政談

 9月13日(木)夕方までじっくりと新聞各紙などを読む。麻生太郎幹事長が新首相になれば、1月解散を想定しているという記事が眼に入った。新党日本の役員会。田中康夫代表から国会報告。朝8時から行われている部会に出席して、総務省や外務省から出席の課長たちに質問しているという。タリバーンの定義を問うなど、田中さんらしい活躍は、役員会が終ったときに録音したウェブラジオで公開される。午後6時から赤坂エクセルホテル東急で政治ジャーナリストの岩見隆夫さんと待ち合せ。九州郷土料理の「有薫」でムツゴロウなどを食べながら政局情報を聞きつつ相談事。自民党総裁選は福田康夫元官房長官で決まりだという。麻生太郎幹事長は相当の衝撃を受けているそうだ。解散・総選挙は年内にはないだろうというのが岩見さんの読みだ。来年の洞爺湖サミット後まで延ばしたいのが新政権の当然の立場だからだ。小選挙区での選挙方法は比例ブロックでの立候補とは様相が違うことを具体的に教えてもらう。『演説はどこへ』(潮出版社)の筆者である岩見さんには、演説の要諦などについても意見を聞いた。日本酒の杯を重ねるほどに政談も面白くなるばかり。麻生幹事長が自民党のなかで人気がないこと、小池百合子議員が小泉再登板を語ったことは政治感覚に問題があることなど、長年の政治記者である岩見さんらしい見解を聞く。日本の政治家のなかで小池さんのようなタイプの女性議員はいなかった。その小池さんにはじめて大きなブレが出たというのだ。民主党は賭博疑惑議員をただちに除名すべきだと岩見さんはいう。そうした対応をきっぱりできないことが政党評価の低下につながるというのだ。地下鉄で読書。すでに安倍首相報道が減り、新総裁誕生に話題は流れている。そこにないのは政策論議だ。テレビはいつまであぶくのような非本質的報道を続けるのだろうか。個人的にも悩ましい日々が続く。


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4 コメント

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 安倍首相がお持ち帰りになった米国の脅しという... (ガブリ)
2007-09-14 16:05:51
 安倍首相がお持ち帰りになった米国の脅しという土産は「郵政民営化を凍結させるな」ではなかったかと考えると、分かりやすく思います。国会をむちゃくちゃにして議論をさせず、民営化をスムーズにさせる。ついでに洋上での「油」がだめなら「カネをくれ」とでも言われたのでは?
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米国の脅しかと思ったら、どうも安倍氏の「政治と... (ガブリ)
2007-09-14 20:01:29
米国の脅しかと思ったら、どうも安倍氏の「政治とカネ」問題のようですね。両方とも言えるのではないかとも考えますが。どっちにしろ国民のことを最後まで考えなかった人が安倍氏。
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ジャーナリストらしい岩見さんのおっしゃるとおり... (福田 博治)
2007-09-14 20:22:34
ジャーナリストらしい岩見さんのおっしゃるとおりですね、政策論議にジャーナリズムが移行できないところに日本のジャーナリズムの未成熟を見て取れるように思います。
とりわけ朝日の安倍こき下ろし記事はひどいものですね、安倍ルサンチマンを公器としてのメディアが自らの媒体を使って垂れ流して恥とも思わない体質はいったい何を意味するものでしょうか。
賭博議員の除名も県議じだいの公金流用が噂される不倫議員などの対応がまったく見られない民主党の体質にもなにやら一脈通じるものがあるようにも見えますね。
政党評価の低下を自民党のものだというおごりさえ感じられます、もって他山の石とすべく良識が見たいものです。
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425年前との相似。 (ムラ)
2007-09-15 13:11:06
425年前との相似。
「改革」を志していた織田一統(自民)は同盟の徳川(公明)と共に、毛利(民主)、上杉(共産)、長宗我部(社民)等の敵対勢力と止むことのない戦いを続けていた。しかし、その途上、本能寺の変にて、織田家当主父子(小泉/安倍)が突然消え、その後の天下を誰が取るかという状況になった。急遽、毛利との和議は成立(衆院代表質問の取り止め)。当初、本命は光秀(麻生)と見られていたが、織田家臣団の中で秀吉(福田)の存在感が短時日のうちに大きくなっていった。秀吉は丹羽/中川/高山等(自民8派閥)を味方につける一方、光秀は細川/筒井とのよしみ(自民地方票)を頼みにした。そして、天王山の戦い(自民総裁戦)の火ぶたは切って落とされた。
それぞれの志など、そのままあてはまらない部分もありますが、権力をめぐる争闘は400年を越えて、似たものを感じます。
さて、野党は、当時の毛利などのように傍観のままなのでしょうか?

歴史との対比ということでは、
自民党も民社党の所帯は、強力な中央集権組織でなく、考え方が一枚岩でないところは、大名連立政権的な足利幕府に似た感があります。翻って有権者の私たち自身も年金問題などの現実問題は別として、個人個人で様々の志や考えを持っていて、ある方向性にまとまっているわけでもありません。
時代が大きく動くときは、細かい議論の正しさにこだわるより、大きな志と大義名分をうまく訴えた人が勝つと思えます。
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