11月28日(月)大阪市、大阪府のダブル選挙で「維新の会」が大勝した。とくに市長選挙では橋下徹前知事と平松邦夫市長との闘いでは、民主党の世論調査では「3ポイントの差」で平松市長が追い上げていると聞いていた。ところが開票と同時に「橋下当確」の報道。出口調査は橋下前知事の圧勝だった。「大阪都構想」「教育基本条例案」など、橋下手法は強引かつ危険な内容をふくんでいる。しかしそれに対抗するスローガンが「独裁」や「ハシズム」でよかったのか。ずっと違和感を感じていた。「民主主義」VS「独裁」を対立軸にすれば、敗北したときにどう説明するのか。大阪市民は実際に「独裁」を選択した。選挙の結果は民意だから、合理的な解釈をするならば大阪市民の認識と行動を批判しなければならなくなる。それができないから「ポピリズム」(大衆迎合)だと橋下手法を批判するか黙するしかなくなる。〈「反ファシズム論」では彼には勝てない〉(「新潮45」)と佐藤優さんが書いたとおりになった。何が「維新の会」の勝因だったのか。言葉(政策、スローガン、演説)という側面から判断すれば、リポートトーク(情報中心)の敗北であり、ラポートトーク(情緒中心)の勝利である。橋下前知事の演説は「このまま日本が、大阪が沈没していいんですか」「変革しなくてもいいという人は平松候補に投票してください」といった内容である。勝谷誠彦さんは「橋下徹が危ないのではない。橋下徹を生み出す民衆が怖いのだ」と喝破した。より強い「変革への意思」イメージを大阪市民は選んだのである。さらにいえば「週刊文春」「週刊新潮」の異常な「出生報道」(暴力団、など)への市民の反発も橋下前知事への追い風になった。「関係あらへん」。ある市民のこの一言は象徴的である。民主党も腰が引けていた。選挙戦中盤までは党を出さない戦略だったが、後半で変更。それでも国会議員の動きは鈍かった。来年にも予想される総選挙をにらめば「維新の会」を「敵」にしたくないからである。時代に寄り添った言葉を身体化(組織化)することがいかに重要であるか。大阪「秋の陣」は政治に鋭く問うている。
最新の画像[もっと見る]
- 鶴見俊輔さんと 9年前
- トルコ・UAEとの原子力協定に関する意見 11年前
- トルコ・UAEとの原子力協定に関する意見 11年前
- トルコ・UAEとの原子力協定に関する意見 11年前
- トルコ・UAEとの原子力協定に関する意見 11年前
- トルコ・UAEとの原子力協定に関する意見 11年前
- ヘイトスピーチ・特定秘密保護法で質問した 11年前
- 【資料】ヘイトスピーチに対する全国会議員へのアンケート 11年前
- 【資料】ヘイトスピーチに対する全国会議員へのアンケート 11年前
- ヘイトスピーチ(憎悪表現)批判 11年前
まず、既成政党に【NO】、既成政党そのものが既得権益であるとの認識に立った。
既成政党や政治家の支持母体政治に嫌気が差していると感じています。
支持母体があることは、選挙に有利に働く。
けれど、政策決定において、支持母体に左右されていると感じていると推察します。
このことが、政治や経済の閉塞感を生んでいると感じ始めている。
政治家が支持母体を持つことに否定はしませんが、支持母体色が強すぎるとマイナスイメージになる。
ことに大阪市長選は、支持母体なし、支持母体ありの選挙と考えます。
しかし、それに対する平松陣営の政策は?
TV公開討論も土壇場でキャンセルしましたし、聞こえてくるのは反橋下論ばかりです。
どちらが情報で、どちらが情緒か?
私は、逆に思えますよ。
橋下さん、圧勝!でしたね。江戸のはずれの板橋の僕も関心ありました。
やはり、どの政党も不景気の薬にならず、劇薬にたよった感じですね。
演説、内容はともかく、人をひきつける魅力!浪花節のお涙!橋下劇という感じでしたね。
学校でも、クラスの半分は、自分の意見がない!流されるまま、成績のいい子、堂々としたそれで、よく手を上げる子に票を入れる。それにも似ています。
どの党も頼りない、与党も、元与党も、アメリカさま様で、アメリカがだめなときは
ぽちのように、アメリカを助けすぎて、傷を作るというのもあるでしょうね。
田中まきこさんもそうですが、しゃべりうまい、劇的だと!いうことだと思います。
短歌 有田さん 評論するは 素晴らしい
されどたまには 政治叫んで!
もうひとつ
浪速で 不況怒った 橋下さん 市長になって これがスタート。
政策、情報開示の面から言えばこれはどう考えても逆であろう。
平松氏側は具体案を出せなかったので負けたのだ。
維新の会の府議たちは、橋下さんを知事に迎えるもっともっと前から、大阪の経済衰退に危機感を感じて策を練ってきたのですよ。
何年も何年もチャンスを狙ってきたのだから、このときを逃すことはありません。
綿密に計画を練っていたんです。
ポッと出て民衆に心地よい事を叫んで、自分達のポストを上げようとか、そういうセコイことは考えていません。
皆大阪にどうすれば企業家達が戻ってきてくれるか、どういう舞台をしつらえたらこの大阪が生き残っていけるかを真剣に議論してきたんです。
ポピュリズムなんていう軽い言葉では表せません。
「都構想」が大阪の未来を変える舞台装置なら、橋下さんは大阪府を変えたいと思っていた府議たちが迎えた「舞台監督」です。
でも、この舞台の主演は、あくまで「大阪に住む人々」です。
この舞台を企画したのは、長年大阪府民の声をひろってきた維新の会の初期メンバー達です。
今回の選挙の後ろには、その大阪維新の会の議員たちの情熱があります。
今まで裏で引っぱってきた松井氏が表舞台に立たざるを得なくなった時、彼がどれだけの覚悟でこの選挙に臨んだか・・・。
彼の目的は知事の椅子ではありませんから。
議員でいられなくなれば、市民の声を拾って、大阪の未来を変えていく仕事は出来ません。
もし知事選に負けてしまったら、明日からその道を閉ざされます。
それは絶対に彼の本意ではないのだから、知事選に出たら勝つしか選択肢がないのです。
維新の議員達も皆同じ・・・。
維新の会が知事市長両方で勝たなければ、自分達の存在意義はなくなってしまう。
皆大阪の未来に危機感を持っています。
その覚悟と、市民府民の気持ちがうまくシンクロできたから、今回の勝利につながったのです。
大阪市民府民は、きっと胸が高鳴る思いでしょう。
大阪維新の会は、今後4年後に大阪都構想が実現するめどがつけば、その場でいったん解散すると明言しています。
その時に、若手の議員さん達がどんな風に成長して、これからの大阪、ひいては日本の未来を支えていけるような政治家に育っているか、ちょっと楽しみです。
得票率をみると、 市長選挙では60対40、府知事選挙では55対45で大勝でしょうか。そこそこの批判票が出ている。
話は変わるが、来年2月は私の住んでいる京都市長選挙がある。前回同様、共産対非共産の様相を呈している。
国政と地方首長選挙は異なるということで、国政の与野党が相乗りしている。
我々にとっては何とも分かりにくい構図である。選択肢を増やしてもらいたいものである。
話はさらに変わるが、野田さんが隗より始めよとよく言うが、それなら、政党助成金(年間約320億円)を今後何年間もらわないように自民党他の政党にはもうしいれたらいかがでしょうか(共産党だけは党のぽりしーとしてもらっていない)。それを震災復興資金の一部にしてはいかがでしょうか。