9月20日(日) 「ちあきなおみ」を聴いている。同名のアルバムカバーは成田一徹さんの見事な切り絵だ。成増で空を見上げると鮮やかすぎるほどのブルーが広がっていた。上田耕一郎さんが病院のベッドにまで持ち込んでいた「戦争論〈4〉」と表紙に書かれたノートを思い出す。書き上げるまで「5年はかかる」と語っていた意味は2つ。関連書籍を読まなければ書けないというのがひとつ。さらには「戦争を経験したものとして書き残さなければいけない」という使命感だ。ところが晩年の上田さんはなぜそこまでと周囲が案じるほど選挙の応援に奔走していた。「時間配分を間違えたんです」とは高子夫人の述懐だ。ノートにはカール・フォン・クラウゼヴィッツなどの抜き書きが記されていた。世界史を俯瞰した戦争論は、書かれていたならばきっと代表作になっていたことだろう。そして思うことは「人生における時間配分」のこと。伊東乾さんの『楽しい騙しのインテリジェンス?』(にんげん出版)を読んで印象に残ったのは、「言葉に宿るリアリティ」や「部分最適、全体崩壊」といったところ。少年のころMr.マリックからマジックを習った伊東さんの本を読んでいても、いまの関心は「語り」などの「政治的伝達」という特別な視野になってしまっている。赤塚不二夫さんなら「これでいいのだ!!」と突き抜けて言うのだろうが……。池袋「リブロ」。まるで違う書店に変身していた。<o:p></o:p>
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ちょっと名前が似ている新星、あさみちゆきもいいですよ。「鮨屋で…」なんてオジさんをウルウル泣かせてくれます。マジで今年の紅白に出て欲しいなぁ。