有田芳生の『酔醒漫録』

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魔法の時代にあって

2014-02-11 14:36:25 | 参議院
2月11日(火)富山空港。今朝の新聞に安倍政権が武器輸出三原則の緩和を三月にも決定すると報じられていた。1960年代に自民党の佐藤内閣で決定し、三木内閣で厳格化したものを民主党の野田内閣が緩和し、さらに進めようというものだ。自民党野田派と呼ばれたのは至言で、消費増税もふくめ、安倍政権の暴走路線の露払いを果たしたことは、もはや明らかである。首相は本会議で民主党議員が質問している最中に、両手を大きく伸ばしてノビをしたり、共産党の質問には、聞きもせずに麻生大臣と談笑していた。一事が万事。こんな不遜な態度は日常的になっている。テレビで放映されないときには、「時間、時間、終わりだ」と声に出し、手持ちの資料を放り投げることもあった。少しのヤジに反応し、声を荒げるなど、まるでわがままな態度なのだ。これが日本の首相なのかとあきれるほどのことが多い。民主主義は議会制のもとでも形骸化していく。それは先進的なワイマール憲法のもとでナチズムが育っていったようにである。都知事選でネット右翼を代表するような候補者が60万票を獲得したことは、もはやこの国が大きく変質していることを明らかにした。「今やわたしの魔法はすべて消え、わたしの持てる力はわたし自身のものです」(シェイクスピア『テンペスト』)。すべて逆行するものの魔法を一刻も早く解かなければならない。


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